無人配送が進む中国のEC市場、EC直販最大手のJD.comが「スマート配送ステーション」

無人の配送ロボットが、拠点から半径5km以内の顧客に自動で荷物を運ぶ
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中国の直販EC最大手で「JD.com」を運営する京東集団は1月9日、無人カートや自動物流機能を備えた配送拠点「スマート配送ステーション」を中国長沙市とフフホト市に開設したと発表した。

無人配送ロボットが、拠点から半径5km以内の顧客に自動で荷物を運ぶ。最短の配送ルートを自動で計算し、走行中は障害物を避けるほか、信号を認識することもできるという。

顔認証システムで顧客を識別し、正確に荷物を届けるとしている。荷物の最大積載個数は30個。

「スマート配送ステーション」では人間による配送も行う。1拠点当たり最大で1日2000個の荷物を配送できるという。

荷物を配送する無人カート

JD.comは中国全土にわたって物流ネットワークを自前で構築。配送の無人化や自動化を進めており、一部の大学構内で無人カートを使った配送を行っているほか、ドローンを活用した配送の実証実験にも取り組んでいる。

京東集団の張晨CTOは、「スマート配送ステーション」の開設について次のようにコメントしている。

中国最大の小売企業である京東はRetail as a Service(サービスとしての小売)という思想を持っています。京東は世界中の買い物の未来を形作る新技術を研究開発し、商業的に展開することができます。京東のテクノロジーを他の企業や業界に提供することにより、自動倉庫からバーチャルショッピングまで、すでに中国で展開されているサービスを世界中の消費者に楽しんでいただけると考えています。

「スマート配送ステーション」の動画
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