セブン&アイHDとセブン-イレブン、ソフトバンク、LINEヤフーなどと戦略提携。リアルとデジタルをシームレスにつなぐ次世代型店舗サービスを追求
セブン&アイHDとセブン-イレブンが、ソフトバンク、PayPay、LINEヤフー、三井住友カードと戦略提携。7iDとPayPay IDの統合やPayPayポイント導入、AI・データ活用を通じて、リアルとデジタルをつなぐ次世代型店舗サービスの構築をめざす。
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セブン&アイ・ホールディングスとセブン-イレブン・ジャパンは7月31日、ソフトバンク、PayPay、LINEヤフーとの間、また三井住友カードとの間で、リアルとデジタルを融合した次世代の顧客体験と生活インフラの共創に向けた戦略的パートナーシップに合意したと発表した。

取り組みの一環として、セブン&アイ・ホールディングスの共通会員基盤「7iD」をPayPay IDに統合し、共通の顧客基盤を構築する方針を示した。ID、決済、ポイント、データを連携させることで、セブン-イレブンをはじめとするリアル店舗とデジタルサービスをつなぐ新たな購買体験の創出をめざす。
また、セブン&アイ・ホールディングスは今回、ソフトバンクおよびPayPayとの間でそれぞれ1000億円、三井住友カードとの間で1000億円、総額3000億円の資本提携契約を締結。各社との取り組みを中長期的に推進し、継続的な成果創出につなげるとしている。
7iDとPayPay IDを統合、ポイント・販促領域で利便性向上へ
今回の連携では、セブン-イレブンの国内2万店超の店舗網と、1日約2000万人との顧客接点に、ソフトバンクのAI・ロボット技術、データ活用力、ITソリューション、PayPayやLINEヤフーのデジタル基盤、三井住友カードの顧客基盤や決済サービスを組み合わせる。
短期的な取り組みとして、ID・ポイント・サービスの相互連携による利便性向上を掲げる。7iDをPayPay IDに統合することで共通の顧客基盤を構築し、セブン-イレブンでの買い物に応じてPayPayポイントやVポイントをためやすく、使いやすくするストアポイントの導入を検討する。
また、統合に先立ち、セブン-イレブン・ジャパンアプリのID提示率向上に向けた先行施策も進める。PayPayユーザー向けの限定クーポンやポイント還元、PayPayアプリから「7NOW」への送客、店頭受取を含むモバイルオーダーの利用促進などを検討している。
さらに、セブン-イレブン店舗やEC、「7NOW」などでの購買に応じて付与するストアポイントについて、現在のセブンマイルに代えてPayPayポイントを導入する方針も示している。あわせて、セブン-イレブン・ジャパンアプリへのPayPay IDによるログイン機能やストアポイント、販促機能の実装を進めるほか、PayPayが同アプリの開発を受託し、機能改善を迅速化する。
顧客同意を前提に会員属性情報や購買データなどを活用し、パーソナライズ施策や販促・CRMの高度化、新たなサービス・収益機会の創出にも取り組む。
大規模キャンペーンやミニアプリ展開で顧客接点を拡大
ソフトバンク通信サービス利用者、PayPayユーザー、LINEヤフーユーザー、三井住友カード利用者などに向けては、割引やポイント還元など、大規模な販促・キャンペーン施策を展開する。
具体的には、PayPayポイント100ポイントを150円相当の商品券と交換する施策や、LYPプレミアム会員向けのポイント付与率優遇、特定商品のクーポン提供などを検討する。
また、PayPay、LINE、三井住友カードなどによるセブン-イレブンのミニアプリ展開も進め、各社が持つデジタル接点を活用したサービス拡充を図る。
ID・データ・AIを活用したパーソナライズ体験を追求
中長期的には、各社が保有する大規模かつ多様なデータと、リアル・デジタル双方の顧客接点を組み合わせ、生活者一人ひとりに合わせたパーソナライズされた顧客体験の提供をめざす。
セブン-イレブン・ジャパンを軸に、PayPay、三井住友カードそれぞれと連携し、銀行店舗を含む各社の店舗ネットワークや顧客接点を相互活用することで、顧客利便性の向上や顧客基盤の拡大にも取り組む。
さらに、ソフトバンクのAI技術などを活用し、データマーケティングやリテールメディア分野を含む新たな収益機会の創出をめざす。
店舗運営では、AIトランスフォーメーションを通じて、店舗オペレーションの効率化・高度化、省人化、来店分析、サプライチェーン全体の最適化などを推進する。データを活用した店舗運営を進め、リアルとデジタルをシームレスにつなぐ次世代型店舗サービスの実現をめざす。
各社は今回の戦略連携を通じて、リアル店舗とデジタルサービスを融合した次世代の生活インフラづくりを進める方針だ。
国内最大級のリアル店舗網と各社のデジタル基盤、AI・DX、データ活用の知見を組み合わせることで、新しい顧客体験の創出とグループ全体のイノベーション加速につなげる。(セブン&アイ・ホールディングス スティーブ・デイカス社長)
全国2万店超の店舗網と各社の顧客基盤・デジタル接点を掛け合わせ、ID・ポイント連携や大型販促、AI・ロボティクスを活用した省人化・省力化を進める。(セブン-イレブン・ジャパン 阿久津 知洋社長)
成長戦略「Activate AI for Society」のもと、セブン-イレブンの全国規模の店舗網と顧客接点に、AI、ロボティクス、デジタルマーケティングなどの先端技術を掛け合わせることで、生活者に最も近い場所で新たな顧客体験を創出する。(ソフトバンク 宮川 潤一社長)
決済を起点にID、データ、ポイントをつなぐデジタル金融プラットフォームとして、リアルな顧客接点とデジタル決済基盤を結び付け、顧客体験の高度化と接点拡大をめざす。(PayPay 中山 一郎社長)
LINEやYahoo! JAPANを中心に培ってきた1億人超のデジタル顧客接点と、セブン-イレブンのリアルな顧客接点を掛け合わせ、より便利でお得な買い物体験の創出をめざすと説明。LYPプレミアム会員向けキャンペーンやLINE公式アカウント、LINEミニアプリの活用を通じて、日常的に価値を実感できる特典やサービスの提供、新たなマーケティング機会の創出につなげる。(LINEヤフー 出澤 剛社長)
Vポイントを軸に、より便利でお得なキャッシュレス決済サービスの提供を進めるとともに、銀行店舗を含めた各社の店舗ネットワークや顧客接点を相互に連携・活用し、新たな価値や体験の提供をめざす。(三井住友フィナンシャルグループ 中島 達社長)
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