変わり続けるEC業界の流れはどう読む? 5年間のニュースから探ってみた【2014年から2019年のネッ担まとめ】
EC事業に関連しそうなニュースや話題をまとめてお届けしている「ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」が始まって5年になりました。記憶に残るニュースもありますが、1年以上前になるとなかなか覚えていないですよね。今回はちょっと長い目でEC業界を振り返ってみましょう。「楽天」「アマゾン」「ヤフー」「ツール&カート」「物流」「調査・統計」の6つのジャンルです。
これまで毎週やっているまとめを追っても細かすぎるので、2015年〜2018年の「年間まとめ」を中心に、テーマ別に追ってみます。
- 20152015年のネットショップ業界は何があった? 厳選34記事で振り返り
https://netshop.impress.co.jp/node/2442 - 20162016年のEC業界は何があった? ネットニュースで振り返るこの1年
https://netshop.impress.co.jp/node/3789 - 20172017年のEC業界は何があった? ニュースで振り返るこの1年
https://netshop.impress.co.jp/node/5027 - 2018EC業界2018年の振り返りと2019年に起きそうなことまとめ
https://netshop.impress.co.jp/node/6097
【楽天】品質向上と全体統一に注力して着実に変化
楽天はなんといっても2016年の新春カンファレンスで発表のあった「品質向上宣言」から大きく動いています。
- 2016楽天 三木谷社長が講演、「品質向上にこだわる」 | 通販新聞社
https://www.tsuhanshimbun.com/products/article_detail.php?product_id=3159&_ssd=1
クオリティーを上げることに対して、病的なまでのこだわりが必要。『一人くらいいいじゃないか』ということではなく、一人でも不満を持つ客がいれば対応するべきだ
という言葉を覚えている人もいるのではないのでしょうか? また、「4万店舗の集合体である楽天市場のクオリティーを上げるには、1店舗ごとの意識が必要だ」とも発言されています。各店舗だけでなく「楽天全体としてどうするのか?」という意識が見えます。2015年は「打倒アマゾン」的な記事も多かったので当然の流れですね。
2016年はいわゆる「楽天ペナルティ」と呼ばれる違反点数制度が始まり、ルールを守らない場合は違約金などの罰則を受けることになりました。この頃、フリマアプリの「フリル」を買収していて今のラクマとなりました。こちらは「メルカリ」と「ヤフオク!」に対抗ですね。
2017年にはこの流れに沿ってUIの統一、楽天ペイの導入などが発表されています。常時SSL化もこの年。SSL化はGoogleも推奨していますので、楽天全体としての安全性=品質向上の一環ですね。
- 2017「楽天市場」が取り組む2017年の戦略とは? ECモールの価値向上に向けた3施策 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4059
2018年にはこれらの流れがより具体的になって、今ではおなじみのチャットボットやAI、デリバリー戦略についての発表がありました。昨年のことなので皆さん覚えていますよね。
- 2018楽天新春カンファレンス2018参加レポート 三木谷さんの講演のすべて | 売れる!ネットショップの教科書
https://urerunet.shop/ec/rakutenconference2018
2019年はどうなるかというと、配送と決済に関して統一の流れがより強化されてきます。
- 2019楽天・三木谷社長が語った「送料無料ラインの全店舗統一」「ワンデリバリー」など2019年以降の戦略まとめ | 大手ECモールの業績&取り組み&戦略まとめ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6175
店長さんが気になる細かい動きはこちらの記事を。
- 20192019年前半から始まる「楽天の新システム」を一挙紹介&深読みしてみる | commerceデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/190108-rms-new-system/
楽天の動きは「全体の動きを統一すること」「品質を上げること」「ライバルに追いつくこと」の3つの軸に集約されると思います。特に配送や決済が統一されると一気に伸びてくる可能性がありますし、他の楽天のサービスとも連携が強化されればグループとしての統一感が出てきますので、より大きな存在になってきそうです。
【アマゾン】もっと「すぐ届く」サービスへ、接点も拡大中
アマゾンは通販サイトというイメージがあったのは過去の話で、今では動画だったり音楽だったり店舗だったりと、いろいろな場所で接点ができましたよね。2015年からちょっと振り返ってみましょう。
- 2015Amazonが20周年を記念した史上最大のセール「プライムデー」を開催 | Shopping
Tribe
https://shopping-tribe.com/news/20346/
今となっては普通に開催されている「プライムデー」も、当時は注目度が高く、30分早く参加できることもニュースになりました。「プライミュージック」や「プライムビデオ」が始まったのもこの年。プライム会員に対するサービスが強化された年ですね。
2016年はこれ。
- 2016【体験レポ】ボタンを押すだけで商品が届く!「Amazon Dash Button」を使ってみた | Shopping Tribe
https://shopping-tribe.com/report/30399/
今となっては誰が使っているのかわからない(と言ってはいけない)「Amazon Dash Button」が登場。こちらは2019年に終了になりました。
1時間以内で配達する「Prime Now」もエリアが広がりました。今では自社ECサイトを持っている人は必須になりつつある「Amazon Pay」も、2016年には始まったばかりでした。
- 2016「Amazonログイン&ペイメント」は何が凄い? 約400店のデータから見えた導入効果 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3230
この後は皆さんがご存じの通り、「Amazon Echo」の発表があって、「Amazon GO」が米国でオープンし、イギリスではドローン配送が開始したり、無人倉庫が稼働したりしました。
2017年以降になるといろんなものを飲み込み始めます。「Amazonフレッシュ」「Amazon Business」「プライムワードローブ」などが始まり、サンプル市場にも参入してきましたし、2019年は得意の書籍の分野でも革命を起こそうとしています。
- 2019アマゾン、書籍買い切りへ出版社と交渉 物流費減らす | 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40731690R30C19A1000000/
通販だけかと思いきや、Googleに対抗すべく広告もどんどん伸びています。
- 2018商品検索はGoogleよりもAmazonの時代——アマゾンで成功するための広告戦略とは | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5159
その一方でトラブルもありました。
- 2017続・深刻化するAmazonマーケットプレース詐欺、自社製品を偽出品され販売停止という被害も | TechWave
https://techwave.jp/archives/post-26945.html - 2018公取委VSアマゾン 協力金は「収奪」か「共栄」か、公取委が独禁法違反の疑いで立入り | 通販新聞社
https://www.tsuhanshimbun.com/products/article_detail.php?product_id=4089&_ssd=1 - 2019Amazon5月から全商品に最低1%のポイント付与。EC事業者の負担は | ECのミカタ
https://ecnomikata.com/ecnews/21724/
この流れを見ると、アマゾンは普通(?)のモールのように売ることに集中→プライム会員優遇→利便性の向上→他の競合がいる分野への進出→リアルへの進出……といった流れでどんどん拡大しています。例えはおかしいですが、巨大なタコが四方八方に足を延ばしているイメージです。
【ヤフー】ソフトバンクグループの強みをいかして、とにかく売る
Yahoo!ショッピングと言えば、なんといっても「eコマース革命」ですね。2013年に始まって、その時はあっという間に店舗数が増えました。それ以降どうなったかは以下を見ていただけるとわかります。Yahoo!の検索からの集客やソフトバンクからの集客、Yahoo!のプレミアム会員優遇など、他にはできない強みを活かした施策が目立ちます。
なにかと話題のPayPayも近々導入されそうですし、ソフトバンクグループの強みを活かした施策はこれからもどんどん出てきそうです。
- 2014100億円のマイナス要因、流通総額No.1目指すヤフーの「eコマース革命」初年度の成果は? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/162 - 2014「売れている店舗はより"えこひいき"する」〜ヤフーの「eコマース革命」、1年間の成果と今後 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/863 - 2015ヤフー小澤氏らが語る「eコマース革命」2年間の評価とこれから | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/2375 - 2016ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング」2016年の戦略と昨年の振り返り | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/2726 - 2017ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング2017年の戦略」と「2016年の振り返り」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4073 - 2018ヤフーのショッピング取扱高(中間期)は3487億円、伸び率は24.3%増 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5917 - 2019ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング&PayPayの2019年戦略」と「2018年の振り返り」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6272
楽天やアマゾンがやっているような配送(倉庫・受取など)の工夫や接客の向上施策の話題はあまり見られませんし、システム面の動きも少ないです。このあたりをどうするかが課題と思われます。
【ツール&カート】「売るだけ」じゃなく「より売れる」仕組みへ
ちょっと昔から振り返ると、ネットショップを作るのはとっても大変でした。ASPのカートも少なく、機能も商品と決済と受注管理程度。完成しただけで喜んでいたという人も多いかもしれませんね。
それが今では、「BASE」や「STORES.jp」などを使えば、簡単にネットショップが作れます。店を作ること自体には何のハードルもなくなり、それぞれが売れるカートを目指して切磋琢磨しているという現状。モールのさらなる巨大化とメルカリなどのCtoCが競合になってきて、自社ECサイトの環境がどんどん厳しくなってきているのも理由の1つです。
売るためのツールも増えて、データを活用するために外部との連携も増えています。「Shopify」のようにカート自体はシンプルで、機能はプラグインで追加……というスタイルも増えてくるでしょう。「EC-CUBE」もクラウド版をリリースしています。カートとツールのベンダーは競争が激しくなって、導入する側は取捨選択に追われるという状況はもうしばらく続きそうです。
CVR向上のツールはMAというかWeb接客ツール、サイズの問題を解決するツール、外部の決済、チャット、カゴ落ち対策。サイト外の集客ではLINE@やInstagram、TikTokなどのSNSも増えていますよね。
- 2015アーバンリサーチやリクルートなど、有名サイトが導入した新たなEC接客ツール「KARTE」とは? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/1348 - 2016最短1分で身体に合う洋服サイズがわかるオンラインシステム「ユニサイズ」が登場 | FASHIONSNAP.COM
https://www.fashionsnap.com/article/2016-02-08/unisize/ - 2016「MakeShop」が「Amazonログイン&ペイメント」に対応へ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/2668 - 2016今までの仕組みが根底から変わる可能性。チャットbotがECの世界に与える影響を考える | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/3155 - 2016「カゴ落ち」対策で24%〜43%も売上改善できる余地があるって知ってた? | カゴ落ちメールが変えるECサイトの新しい"接客"のカタチ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3220
スマホ対応や常時SSLなども必須。
- 2018新CMS機能「commerce creator(コマースクリエイター)」|SaaS型ECサイト構築プラットフォームはfutureshop
https://www.future-shop.jp/case/cc.html
パッケージのカートシステムを使うようなレベルになると、データベースなどの連携があったりカスタマイズをどうするのか?という課題があります。配送まで含めてトータルで見ないとこちらは上手くいかないでしょう。基幹システムとの戦いもありますので、ビジネススキルとしての調整力が求められるようになっています。
- 2018オムニコンサル逸見光次郎さんが語る「システム設計、EC担当者がおさえておくべき勘所」 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/5719 - 2018Commerble橋本圭一さんが語る「システム設計、EC担当者がおさえておくべき勘所」 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/5720
やることが多すぎて、ネッ担の皆さんは「疲れた」と言いたくなりますよね(笑)。自社サイトの場合は後述の配送関連も大きな問題になってきます。細かい施策ではなく広い視野を持って取り組む必要があります。
【物流】とにかく送る→パンク→受取と配送の工夫→倉庫改革
配送関連は何といってもこれです。
- 2015宅配の再配達の発生による社会的損失の試算について | 国土交通省
http://www.mlit.go.jp/common/001102289.pdf
再配送問題が出てきたのは2015年の8月。そこからアマゾンの全品送料無料が終わり、ヤマト運輸の値上げが始まり、運送業界や小売業界全体に問題が広がっていったのは皆さんご存じの通り。
- 2016アマゾン、全品送料無料中止の理由。ヨドバシカメラなど他社の動向は? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/2890 - 201710月1日。宅急便の値上げをいたしました。ご理解とご協力を、お願いいたします。|ヤマト運輸
http://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/ad/1001/ - 2017配送料がまた値上げかも! の前に通販・ECに携わる皆さんは知っておきたい物流問題 | | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3868 - 2018"送料無料時代"終了。セブン、ファンケル、ニッセンなどが次々と送料値上げへ【ネッ担まとめ】 | | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5290
再配送削減施策もたくさん出てきていました。ヤマト運輸のLINEによる通知、宅配ロッカー、自宅に置く宅配ボックス、「急ぎません便」、置き配などです。置き配は盗難対策さえできていればスタンダードな受取方法になっていきそうです。
- 2014「置き配」で再配達削減へ——国交省と経産省が検討会立ち上げ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/632 - 2016ヤマト、オープン型宅配ロッカー「PUDO」を提供開始 ー 2022年度中に5000台の設置を目指す | Shopping Tribe
https://shopping-tribe.com/news/29192/ - 2016クロネコヤマト、LINE上で会話AIによる荷物問い合わせ機能を提供 | ケータイ Watch
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1007341.html - 2017「宅配ボックス実証実験」最終結果報告 | Panasonic Newsroom Japan
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2017/06/jn170608-1/jn170608-1.html - 2017「急ぎません。便」初日の利用率20% 「予想以上の反響」
https://www.buzzfeed.com/jp/harunayamazaki/locondo-isogimasen - 2018置き配バッグを玄関に置いたら…再配達率43%削減に成功 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5753
EC事業者側の動きで押さえておきたいのは自前配送。この動きはどんどん広がっていきそうなので、自前配送ができないところはどうやって配送するかを真剣に考える時期です。
- 2018物流IoT最前線 BEAMSインタビュー【前編】 | 物流倉庫プランナーズ ジャーナルオンライン
https://www.chuko-matehan.com/logiplanners/blog/beams-interview01/ - 2018物流IoT最前線 BEAMSインタビュー【中編】 | 物流倉庫プランナーズ ジャーナルオンライン
https://www.chuko-matehan.com/logiplanners/blog/beams-interview02/ - 2018物流IoT最前線 BEAMSインタビュー【後編】 | 物流倉庫プランナーズ ジャーナルオンライン
https://www.chuko-matehan.com/logiplanners/blog/beams-interview03/
ユーザーの要望は相変わらず「送料無料」なわけですが……。
- 2017ネット通販の配送、消費者は「早く届く」より「送料無料」を重視 | 通販通信
https://www.tsuhannews.jp/44491
ここの動きが楽天やアマゾンのところで取り上げたように、配送網の整備や送料の統一につながってくるわけです。もちろんオムニチャネルもです。モールの動きだけではなくて社会の動きもネットショップに影響しますので、普通(?)のニュースも見逃さないようにしましょう。
【調査・統計】ネッ担が見ておくべきデータは5つ
毎週のように気になる調査データが出てきますが、ネッ担の皆さんが押さえておくべきものはこの5つです。
- 電子商取引実態調査(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/ie_outlook.html - 情報通信関連:情報通信白書(総務省)
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/index.html - 消費者白書等(消費者庁)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/ - 統計・出版売上高調査(統計)(JADMA)
https://www.jadma.org/statistics/sales_amount/ - ジェトロ世界貿易投資報告(JETRO)
https://www.jetro.go.jp/world/gtir
大きな流れを押さえた上で、QR決済の比率であったり、スマホ利用の比率など単発のデータを見ていくのが良いでしょう。継続して調査されているものは、過去の資料を見れば当時の予測と今がどうなっているのかわかるのもメリットです。ネッ担でも主だった調査データをまとめています。
- 2018【2018ネッ担ムック】「調査データで見るEC」PDFダウンロード | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5896
くれぐれもキャッチャーな見出しに惑わされないようにしましょう。母数が少なかったりとなにかしらの偏りがあることも多いですから。
大きな流れがわかったうえで、ゆる〜く振り返ってみましょう
- 2018ECビジネスはこの4年半でどう変わった? 激動のEC業界4.5年分を振り返る | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5808
2014年から変わったこと一覧
- 各モールはますます成長。MA、Web接客、カゴ落ち対策など各種ツールが続々登場
- デバイスはPCからスマホに変化。スマートスピーカーも登場
- Twitter、LINE、InstagramなどSNSからショッピングの導線が確立
- ECと実店舗で使える決済サービスが続々登場
- メルカリやラクマなど、フリマアプリが大ブーム
- 宅急便の再配達問題が顕在化。料金値上げへ
- 物流分野へのロボットやドローン導入の話題が出てきた。中国はすでにスゴいことに
こちらの記事ではこんなテーマで話しています。大きな流れというよりは気になったことについて話しているので、大きな流れの中にある小さな流れがわかってくると思います。
これからの流れをとらえるには?
ネットショップ業界の動向を見るには、下記のような点を見ておく必要があると思います。
- 楽天、アマゾン、Yahoo!の3大モールの動向
- ZOZO、メルカリ、Woawma!などがそれにどう対抗していくのか
- 自社サイトを伸ばす施策のトレンド
- 配送などエンドユーザーの手に届くまでの流れの変化
- 定点観測をしている統計データのチェック
加えて新しい流れも頭の中に入れておかないといけません。
ユーザーはじわじわと新しいものにシフト
- 2019楽天対アマゾン、ヤフオク対メルカリ 利用者数が逆転|NIKKEI STYLE
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO39764710Y9A100C1000000/
大手ECモールvs公取委
- 2019大手ECモールに対する"独禁法問題"が再び? 公取委が実態調査結果を公表、違反行為には「厳正に対処」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6177 - 2019楽天トラベルなど3社に公取委立ち入り 独禁法違反容疑 | 朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/topics/word/...
価格はAIが決める
- 2019eコマースの新潮流がダイナミックプライシングに向かうとするなら何を考えていくべきか|大西 理|note
https://note.mu/onisato/n/n703cab59dc89
他にも越境ECやCtoCの伸びも意識しておかないといけませんが、それも今の流れから生まれてくるものばかりです。目の前に起こっていることだけでなく、目に見えない流れを追ってみましょう。「ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」でも引き続きお伝えしていきます。
筆者出版情報
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森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税
この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!