新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ

今さら聞けないLTV! お客さまの購買行動をしっかり見るための、LTVという指標と考え方【ネッ担まとめ】

ネットショップ担当者が読んでおくべき2026年3月30日~4月26日のニュース

中林慎太郎[執筆]

8:00

何となく「LTVやらないといけないよね」なんて言っている皆さん、こんにちは。LTVの意味をわかっているようでわかっていないし、会議中にも「LTVが~」なんて出てくるかもしれないけれど、今さら聞けないですよね。マーケティング用語ってワードだけが独り歩きして、よくよく聞くと「中身がないなぁ」と思うことがよくあります。自分は「これやりたいなぁ」と思ってから言葉を後づけで覚えるのですが、言葉から入ってキーワードと施策がこんがらがっている人が多い気がします。もちろん、しっかり理解して、きちんと対策を打っているという人もたくさんいます。たまにはデジタルマーケティング寄りな話もということで、「LTV」が何度も出てくると思いますが、今回は面白い事例も含めて、後述の記事を紹介します。

LTVが何を指しているのか、きちんと理解していますか?

LTVを重視しすぎる落とし穴。収益が伸びない原因は「財務指標」と「行動指標」のズレにある | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/e/2026/04/20/15759

EC事業で使われるKPIには、大きく分けて2種類あるということ。

1つ目はLTV、ROI(投資利益率)、CPAのような「財務指標」です。これは投資効率や事業としての成立性を判断するための指標で、「このビジネスは成立しているのか」を見るためのものです。

2つ目はCVR、定期引き上げ率、F別継続率などの「行動指標」。顧客の行動を分解し、「どこを改善すれば成果が伸びるのか」を見つけるための指標です。

LTVは重要な指標ですが、あくまで結果を示す財務指標です。

重要なことが書かれていますね。文中にもありますが、LTVは“あくまで「結果の指標」であって、「原因を特定する指標」ではない”ということです。よく「LTVがどうこう」という話を聞きますが、確かに「LTVは約9800円」というのだけを見ても、何もないですもんね。あくまでも結果であって、改善すべき問題や課題ではない。

自分自身も過去、なんとなく頭打ちになってきた売り上げをどうにかしようと「LTVを考えないと・しないといけない」と思い、同じような思考になっていた気がします。そしていつも、LTVの数字を出した後に「これって結局、その後何をしたらいいんだ?」となっていましたね。我ながら恥ずかしいですが、数字ばかりに囚われて、そもそも財務指標と行動指標をごちゃ混ぜにしてしまい、結局何も結果が出なかったということがあります。

業界ではよく見られた「3回縛り」の仕組みです。定期購入を割安で提供する代わりに、最低3回は購入することが条件になっているものです。

(中略)

「3回終わったら必ずやめよう」と考えるようになるのです。つまり、制度そのものが解約の動機を強化してしまっていたのです。

(中略)

この問題がLTVという指標だけを見ていても決してわからなかったという点です。EC事業は本質的に、顧客行動の連鎖で成り立っています。広告を見て商品を購入し、継続して利用し、やがてロイヤル顧客になっていく。その1つひとつの行動の積み重ねが、最終的に売り上げやLTVといった結果を生み出します。だからこそ、財務指標だけを見ていても事業は改善しません。顧客行動のどこに課題があるのかを理解することが必要

そして「LTVをどうにかうまく回そう!」と、強制的に回す施策を行った結果、「3回縛り」という、お客さまが離脱するポイントとなる施策を打ってしまうということですね。

また、文中にある“LTVという指標だけを見ていても決してわからなかった”という部分、確かにECの“あるある”ですが、結果を見て良し悪しを考える傾向が強いですね。「売り上げが伸びているからOK」「ROASの良し悪しを見る」「売り上げが伸びているから、CVRが下がってもあまり気にならない」――。どこに病魔が潜んでいるかわかりませんが、結果だけで満足してしまう傾向は強い気がします。

結果的にお客さまの動きを見ていないので、その異変に気付きにくい。文末にあるように“EC事業は「売り上げを作るビジネス」ではありません。「顧客行動を設計するビジネス」です”がすべてですね。いつも思いますが、“しっかり”したECの施策は、「顧客行動」「顧客心理」といったお客さまを主語とした考え方が多いと思います。数字ばかり見ていると忘れがちな部分ですが、数字を把握した上できちんとお客さまと対峙することが重要ですね。

要チェック記事

楽天SEO完全ガイド|検索順位を上げて売上を伸ばす方法【2026年最新版】 | アプロ総研スタッフコラム
https://www.apro-soken.co.jp/column/rakuten/seo2026.html

「楽天市場」で売り上げを伸ばすためのSEO施策を細かく説明しています。楽天のSEO施策は「RPP」にも影響します。そのため、きちんと対策を練ることはモールで販売するために大事な施策の1つなので、参考までに。

ECサイト運営を業務効率化するには?改善のコツやツール選びのポイントも解説! | よむよむCOLOR ME
https://shop-pro.jp/yomyom-colorme/109223

業務効率化にはつきものの棚卸。どうしてもここで止まってしまいますが、大事なのは今の状態を診断すること。しっかり現状を理解した上で自分達に合うシステムを導入し、改善していくことが重要ですね。

楽天RPPエクスパンションって実際どうなの?効果的な活用法を事例で解説【コンサル検証レポート】 | プロテーナム
https://proteinum.co.jp/blog/rakuten-rpp-exp-casestudy/

これは外部のCPC広告みたいなものなので、楽天への流入を「楽天市場」に任せるのか、自分達でも外部流入を促進するのか、考え方によって導入する・しないの意見が分かれそうな話題ですね。

楽天アフィリエイト料率を4%→6%にアップすると売上は伸びる?実店舗データで検証した結果 | プロテーナム
https://proteinum.co.jp/blog/rakuten-affiliate-commission-casestudy1/

これは掲載されるタイミングなども影響してきそうですね。実際、自分の経験では売り上げが伸びたこともあるので、タイミング・戦略をしっかり作った上で実施してみるのもいいかもしれませんね。

今週の唸った・刺さった・二度見した

「運はスキル」だ、科学的に幸運を引き寄せる方法がある」 | Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/94475

才能はテーブルには着かせてくれるが、勝ち札が配られるかどうかを左右するのは運である。違いは、運は積み上げられるという点にある。

今回は珍しくForbesの記事から。あまりこういう類の記事を読まないのですが、ふと目に入り、興味を持って読んでみたら面白いと思った一節です。他にも「心理的な習慣の集合」というキーワードがあり、面白い結果と考え方だなぁと。「最後はどうせ難しそうなことが結論に来るんでしょ?!」と思いながら文章を読んでいたのですが、思っていたよりシンプルで「なるほどな」と。

ECの運用もしかり、キャリアアップもしかり。自分の周りの経営者や仲良くさせてもらっている成功している人は「この辺りを自然と実行しているな」と思いながら記事を読んでいました。もしそうなりたいと思うなら、今日から実行してみてもいいかもしれません。

特別な何かが必要なことでもありませんし、誰にでも今日からできることもあります。取り組むことで運が良くなるなら、それ自体がラッキーですね。それにしても「習慣」ってちょいちょい出てきますね。そっか……習慣だからみんなできないのか。

ということで、今月も最後までありがとうございました。また来月もお会いしましょう! それでは。


「新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」は以下の専門家が連載しています。

ECMJ 石田氏石田氏

ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。

UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。

ユウキノイン 酒匂氏酒匂氏

ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。

Designequation 中林氏中林氏

Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。

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