まだECと実店舗の売り上げの取り合いで消耗している? みんなで1つのゴールに向かうと良いことばかりのEC×実店舗の活用法

古き良き体制でリアルとECの販売を区分けしたがり、いつまでも部門・部署にこだわっている組織で働いている皆さん、こんにちは。オムニチャネルもO2Oも未だに進まず、足踏みをしているケースはよく聞きますね。さて、実店舗とECを区分けしたがるのは売り手側だけの考え方です。お客さまの頭の中はオンラインもオフラインもあまり関係ありません。そんな足踏みで何年も止まっている皆さん! まずは両方の意識を変えていきましょう! と言っても、システムの問題もいろいろあると思うのですが、まずはお店とECの連携! もう「売り上げを取られる」と言っている場合ではありません!
ECと店舗それぞれ情報交換&納得した上で、お互いに送客することが大切
ECで買う人は、店でも買う。つまり、ECで買ってもらうのは店の売上になるということ。 | 平山枝美の販売ブログ
https://ameblo.jp/jatamansi1012/entry-12898651793.html
「実店舗で購入したことがあるブランドは、ECでも買う人が88%」と聞いたことがあります。
というのも、店でいい買い物ができると
次もそこで買ってみようかな、と考えます。
この数年で変わってきたのは
ECでも店でも買ってもらえる「ブランドのファン」を作ることの重要性
記事中に「販売員の接客を起点にして、いかにECを使ってもらい そしてまた店にかえってきてもらうか、という先ほどの循環を作れるかを考えているブランドが多い用に感じます」とありますが、非常に大事なことですね。
自分がコンサルティングしている会社の事例ですが、「いつならネットで買った方がいいか」なども含めて、上記の部分をとても強化しているお店があります。もちろん、いつ使うかや価格の問題もあるので、この辺りのバランスは重要かと思いますが、双方でしっかり情報交換することは重要だと思っています。
また、「一回買い物をしたから印象づく、ということはあまりなく 一回買い物をして、そのあとECを見てもらう癖がついて やっと『そのブランドを忘れずにまた来店(利用)してもらえる』下地ができる」とありますが、この部分も非常に大切な考え方です。店舗で一回買っただけではなかなか覚えてもらえないですもんね。「忘れ去られないように」と考えることは、リピート施策を考える上で非常に重要な要素です。
ネットがあるせいで売れない、という考え方もある一方、
ネットがあるから有利、とも言えます。それはECサイトに着用写真があったり、売り込み文句が記載してあったりすることです。
(中略)
ECでできることと、店でできること。
これらを比較できるようにしておくと、店としてどのように動けばいいのかがわかって
より顧客ができやすい接客ができるようになります。
この考え方は確かに! いろいろなマニュアルを作ってきた私ですが、目からうろこでした。「販売にも役立つ売り文句」、当たり前のことですが、確かにECサイトだとしっかり書いてあります。もしまだ書いていないなら、今から考えて記載してください。まず商品を覚えてもらうためにECを利用するという考え方。EC側から見ているだけだと、なかなかこの発想になりにくいですね。
ECと実店舗で戦略を組むのであれば、ECとお店がそれぞれできることを比較できるようにするというのは非常に重要です。そうすることでお互いの効果・シナジーをしっかり「見える化」することは大切だと思います。「見える化」することでお互いの利点・欠点が見え、補い合う形でしっかりと双方で送客をする――理想的ですね!
要チェック記事
ChatGPTがショッピング機能を拡充!GPT-4oで商品提案に対応、EC事業者への掲載機会も | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/65139
【緊急】ChatGPTにショッピング機能が搭載!EC事業者が今すぐやるべき事や注意点 | Eコマースch【futureshop】
https://www.youtube.com/watch?v=gplj1SIrb9k
「ChatGPT」上での検索などが増えると、お客さまの動きが変わってくる可能性があります。AIを使った通販の新しい動きもしっかりチェックする必要がありそうですね。
ヤマト運輸が宅急便の届出運賃を改定、120サイズ~200サイズを値上げへ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/13977
2024年も騒がれていましたし、各社が徐々に値上げをしているので致し方ないですが、今後、当たり前になっている送料無料なども考える必要性がありますね。
TikTok Shopが日本でサービス開始!主な機能や特徴を徹底解説! | プロテーナム
https://proteinum.co.jp/blog/tiktok-shop/
遂に「TikTok」でのショップ機能の開始。SNSの進化が止まりません。さまざまなサービスがECに紐づいていく感じですね。商材に合うのかも含めて、今運用していない企業もチェックが必要になってくるかも?
「この商品、海外で売れる?」海外販売(越境EC)をはじめる前に考えるべき、5つの視点 | BASE U
https://baseu.jp/39543
越境ECをやる前の注意点。当たり前のこともあるけれどしっかりチェックして、自分達の販路拡大に! 上記でも書きましたが、 国内・海外なども含めて、もう区分け自体を考えない時代なのかも。
Amazon Buy for Meとは?アマゾンが米国で試験提供する他社サイトの商品を購入代行するAI機能 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/64847
最近話題のこの機能、相変わらずいろいろな情報が飛び交っていますが、米国で上手くいけば日本でも実施されるでしょうね。賛否あるとは思いますが、さてどうなることやら……。
今週の唸った・刺さった・二度見した
【最後はしつこい人が勝つ】ヤフー元社長 小澤隆生/”天才”孫正義・三木谷浩史から学んだ実行力/負けず嫌いが成功/始まりは“借金60億円”のどん底【CROSS DIG 1on1】 | TBS CROSS DIG with Bloomberg
https://www.youtube.com/watch?v=IqHB90BckSA
100点じゃなくて51点でいい
個人的に前職で何度かお会いしたことがある小澤さん。凡人なのかはわかりませんが、何をどこまで見えているのかわからないイメージでした。今よりも若かりし頃に話をしていて、「身震いするほど面白い人」というイメージ。
この動画、あまりにも情報が多すぎて言葉を1つに選びきれなかったのですが、そのなかでも今回は現場のことを考えながらチョイスした「100点じゃなくて51点でいい」! 小澤さんの動画を見ていて「確かに」と思った言葉です。「プライオリティを間違えない」ということだと思いますが、ゴールまでの階段の途中に何個踊り場を作るのか。
これ、大きなプロジェクトじゃなくても、ECでも似たようなことが言えるなぁと。ブランディングなどのしがらみはあれど、さまざまな部分でこの考え方は重要だと思います。たとえばページなら作ることが優先なのか、売ることが優先なのかなど。「この業務は何をするために行っているのか?」ということをしっかり考えながら、進めるのが大切だと思っています。
デザイン、ブランディング、販売、他にもいろいろありますが、文字数の関係でここまで。ぜひ非動画見てみてください!
今回は、「知っているけれど、できていないことをもう一度思い出してほしい」ことをいろいろピックアップしてみました。皆さんいかがでしたか? 今回はピックアップしませんでしたが、小澤さんの動画のなかに出てくる、「『知ってるよ』ということを本当にやれるかということは別の話で」「当たり前のこととそれをやれることは全然別」「執行力」(12:00~)という部分です。皆さんの明日への活力になったら幸いです。それでは来月もまた見てくださ~い!
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確かに、実店舗で購入したことがあるモノは信頼がありますが、ECだけで買う場合はハードルがたくさんありますよね。EC利用時、「初めてのお店で購入する」心理的ハードルが出ないことは非常に重要です。そして、それは逆もしかり。ということは、店舗でのECへの誘導・ECでの店舗への誘導は重要ですね。更に催事でのECへの誘導なども、塵も積もればなんとやら。
ただ、ECの売り上げが店舗の売り上げにつながっていることをしっかり理解しないと、お互いが納得できる施策を行えないと思うので、きちんとお互いが話し合うことも重要。
それから、SNSはデジタルですが、意外と実店舗のお客さまの利用が多いこともあります。SNSやイベントなども含めて、お互いのできることをしっかり共有していくことの積み重ねが大切です。