Googleが描くコマースの未来とは? 検索+Gemini上で複数ショップのまとめ買いなどに対応する「ユニバーサルカート」を公開
米Googleは、AIを活用した統合ショッピング機能「Universal Cart」を米国で正式公開した。検索やGeminiアプリなどを横断し、複数ショップの商品を1つのカートにまとめ、価格追跡や特典提案、決済まで支援する。
10月23日 9:00
米Googleは10月15日、AIを活用した統合ショッピング機能「Universal Cart(ユニバーサルカート)」を米国で公開したと公式ブログで発表した。Google検索とGeminiアプリで順次展開している。複数の小売店の商品を1つのカートにまとめて管理でき、対応店舗では「Google Pay」による決済まで進められる。

ユニバーサルカートは、オープン標準規格「Universal Commerce Protocol(UCP)」を基盤とするショッピング機能。Google検索やGemini、YouTube、Gmailを横断して見つけた商品を一元的に管理できるほか、値下げや再入荷の通知、支払い方法の提案などにも対応する。
Googleは、ブラウザで多数のタブを開いたり、気になる商品をスクリーンショットで保存したりする従来の買い物行動をより便利にする機能として、ユニバーサルカートを「Google上の新しいショッピングハブ」と位置付けている。
検索やGeminiなどで見つけた商品を1つのカートに保存
ユニバーサルカートでは、Google検索のAI ModeやGeminiアプリなど、Google上の複数の接点から見つけた商品を1つのカートに保存できる。
たとえば、Google検索で見つけたバッグ、Geminiで調べたセーター、別の小売店で見つけたコスメを同じカートに追加できる。買い物をいったん中断しても、後からカートを開けば、保存した商品を確認して続きから買い物を進められる。
Googleによると、同機能は2026年前半にプレビュー公開していたが、今回、米国のGoogle検索とGeminiアプリ全体で順次展開を始めた。
値下げ・再入荷を通知、Google Wallet連携で支払い方法も提案
ユニバーサルカートの主な特長は4つ。
1つ目は、複数の小売店の商品をGoogle上のさまざまな接点から保存し、買い物の進捗を維持できること。検索やGeminiで見つけた商品をまとめて管理できるため、商品を探す場所が変わっても、検討中の商品を見失いにくい。
2つ目は、値下げや再入荷の自動追跡だ。Googleのショッピング商品データ基盤「Shopping Graph」に登録された600億件超の商品情報を活用し、カートに保存した商品の価格や在庫状況を追跡。値下げや再入荷があった場合に通知する。
3つ目は、Google Walletとの連携による支払い方法の提案だ。保有するクレジットカードの特典やポイント還元などを踏まえ、どの支払い方法が有利かを判断する手助けをする。また、利用可能なプロモーションコードもカート内に表示する。
4つ目は、購入方法の選択肢を用意していること。対応店舗ではGoogle Payを使ってカート内から決済できるほか、カートの商品情報を小売店側のカートに引き継ぎ、公式ECサイトで購入を完了することもできる。
Googleは対応先として、Nike、Sephora、Target、Ulta Beauty、Walmart、Wayfairのほか、多数のShopify加盟店を挙げている。

