Amazonのパスワードレス認証「パスキー」利用者が5億人を突破。パスワード入力比で6倍高速なサインインと高度なセキュリティを実現
米Amazonは、パスワード不要でサインインできる認証方式「パスキー」の利用者が5億人を突破したと発表。従来のパスワード入力に比べて6倍高速なサインインを実現し、利便性とセキュリティを両立する認証手段として普及が進んでいる。
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米Amazonは10月20日、パスワードを使わずにサインインできる認証方式「パスキー」の利用者が5億人を突破したと明らかにした。米Amazonによると、パスキーを使ったサインインは従来のパスワード入力に比べて6倍高速という。
利便性とセキュリティを両立する認証手段として普及が進んでおり、EC事業者にとっても、ログイン時の離脱防止や不正アクセス対策の観点から重要性が高まりそうだ。

Amazonでは2023年に、ブラウザーとモバイルショッピングアプリでパスキー対応を開始した。今回明らかにしたのは、導入から約3年で、5億人超の顧客がAmazonアカウントでパスキーを有効化したという実績だ。
生体認証やPINでログイン、パスワード入力は不要に
パスキーは、端末の指紋認証や顔認証、ロック画面のPIN(パスコード)などを使って本人確認を行う認証方式。サイトやアプリにログインする際、パスワードを入力する代わりに、普段から端末のロック解除に使っている方法で認証できる。

Amazonはパスキーの利点として、パスワードのように推測されたり、フィッシングによってだまし取られたりするリスクを抑えられる点をあげている。利用者が複雑なパスワードを記憶したり、名前や誕生日など推測されやすい文字列を設定したりする必要もない。また、SMSで送信するワンタイムコードと比べても、フィッシングへの耐性が高い認証手段としている。
サインインはパスワード入力の6倍高速、ECの購入体験改善にも
Amazonによると、パスキーを使ったサインインは従来のパスワード入力に比べて6倍高速だという。ログインのたびにパスワードを入力する必要がなく、端末側の生体認証やPIN入力で本人確認を進められるため、サインイン時の手間を減らせる。
ECサイトでは、ログインや本人確認の操作が煩雑だと、購入手続きの途中で離脱する要因になりうる。パスキーによって認証をスムーズにできれば、利用者の負担軽減に加え、購入機会の損失を抑えることにもつながる可能性がある。
Amazonは過去1年間、パスキーの利用拡大に向けた取り組みも進めてきた。登録しやすい導線を整えたほか、サインインが必要なページでパスキーを利用できるようにし、主要なAmazonアプリで対応を進めた。
Amazonショッピングアプリや「Audible」でも利用可能
パスキーはブラウザーに加え、iOSとAndroid向けのAmazonショッピングアプリ、「Audible」アプリでも利用できる。
設定するには、Amazonのアカウント画面から「ログインとセキュリティ」に進み、「パスキー」の項目で手続きを行う。
パスワードに依存しない認証体験をめざす
Amazonは今後、顧客が接するあらゆる接点でパスキーを利用できるようにし、サインインを意識させないほどシームレスな体験をめざすとしている。最終的には、パスワードに依存せず、パスキーを主要な認証手段として利用する環境の実現を見据える。

