カインズが「キャンセル率半減」「欠品率低下」「在庫切れから補充の時間1/3に短縮」した受発注業務の統合管理とは

世界中の小売業が利用しているマイクロソフトのSaaS型ERPパッケージ「Microsoft Dynamics 365」を活用。日立ソリューションズがシステム刷新を担った

石居 岳

2022年2月25日 8:00

カインズは、マイクロソフトのSaaS型ERPパッケージ「Microsoft Dynamics 365」を活用してECシステムを刷新、受発注業務を統合管理した。O2OやOMOに対応できる新しいIT基盤として稼働しているという。

受発注業務の統合管理で、オンライン上の受注データに対して、注文に引当できる在庫がある場合は出荷を自動指示、在庫がない場合は卸への自動発注ができるようになり、機会損失のリスクを低減した。

新システムは、ECサイトで登録した受注データに対して、倉庫からの出荷指示、近隣の店舗からの移動指示、卸への必要な発注を自動で実施。リアルタイムに在庫数量を管理する。

システムの刷新前と比較すると、欠品率低下、在庫切れから補充(入荷)までの時間(リードタイム)を3分の1に短縮。在庫切れによるキャンセル率は半分に低下した。

カインズは225の実店舗(2021年2月末現在)に加えて、オンラインショップ、カインズアプリを運営。顧客とのタッチポイントや販売チャネルに関する情報の統合管理で、オンラインとオフライン双方でのマーケティング施策を迅速に実践することができるようになった。

2011年頃から使用していた従来のECシステムでは、O2OやOMOなどの最新のマーケティング施策や考え方を取り入れることが難しくなってきていた。また、在庫情報がリアルタイムに更新されず、在庫切れが発生した場合、出荷までのリードタイムが長くなっていることや、オムニチャネルに対応することが課題となっていた。

このEC用システムを全面的に刷新するためのプロジェクトを、2018年に始めた。

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