米Amazonプライムデーの世帯支出が17%減、消費者の関心は高額商品から低価格の日用品へとシフト
米Numeratorの調査によると、米Amazonの2026年「プライムデー」最初の2日間で世帯当たり支出額は前年同時点比17%減。家電の存在感が薄れる一方、日用品や低価格帯商品の購入が増え、比較購買やAI活用も広がっている。
6月30日 8:30
消費者データ分析を手がける米Numeratorは6月25日、米Amazonの2026年「プライムデー」(6月23〜26日)最初の2日間の購買動向に関する速報結果を公表した。世帯当たりの平均支出額や1注文当たりの平均購入額は前年同期を下回り、消費者の購買行動は家電などの高額商品から、日用品や低価格帯商品へとシフトしていることが明らかになった。

世帯当たり平均支出は17%減、低価格商品の購入が中心に
Numeratorのリサーチデータ「Amazon Prime Day Tracker」によると、2026年の「プライムデー」初動における世帯当たりの平均支出額は105ドルで、2025年の同時点(126ドル)から17%減少した。1注文当たりの平均購入額は47ドルで、前年の57ドルから18%減った。購入商品の70%は20ドル未満で、1商品当たりの平均支出額も23ドルと、前年の25ドルから9%低下した。
家電の存在感が低下、アパレルや日用品が上位カテゴリーに
「プライムデー」の象徴的な商材とされてきた家電カテゴリーの存在感も薄れている。消費者が購入したと回答したカテゴリーは「アパレル・靴」が31%で最も高く、「家庭用必需品」が30%、「ヘルス・ウェルネス」が28%、「美容・コスメ」が26%、「ホーム用品」が24%で続いた。
一方、「テレビや携帯電話などの家電」を購入した割合は14%にとどまり、前年から5ポイント低下。「スマートホーム機器」の購入も9%にとどまった。
セールへの満足度も低下、価格比較は依然活発
消費者のセールに対する評価も弱含んでいる。「プライムデー」の実施を事前に認識していた割合は94%と高水準だったものの、「Amazonで買い物をした主な理由がプライムデーだった」と回答した割合は41%で、2025年の52%から低下した。
また、2026年のセール内容について「非常に満足」「とても満足」と回答した割合は62%で、前年の67%を下回った。現在の経済状況を理由に支出を控えたと答えた割合も34%と、前年から3ポイント上昇している。
一方で、価格比較は引き続き活発だ。「プライムデー」利用者の53%が他の小売事業者と価格を比較したと回答。比較先は「Walmart」が67%で最も多く、「Target」が40%、会員制小売業者が29%だった。
さらに73%は、他の小売事業者による夏季セールでも買い物をした、または購入を予定していると回答。利用先は「Walmart Deals」が49%、「Target Circle Week」が33%、「Costco Summer Sales」が21%だった。
また所得別では、低所得層は「Walmart Deals」、高所得層は「Target Circle Week」を利用する傾向が強くみられた。
AIによる買い物支援も浸透、若年層では3割が利用
AIを活用した買い物支援ツールの利用も広がっている。「プライムデー」の買い物客の20%が、イベント期間中にAI搭載の買い物支援ツールや機能を利用したと回答した。Z世代とミレニアル世代では利用率が30%に達している。利用目的は、「セールや割引情報を探す」が41%で最も多く、「商品調査」が36%で続いた。
Numeratorによると、今回の購買データ分析は2万1858世帯による4万8881件の「プライムデー」注文を対象に実施した。調査は2026年6月23日から認証済み「プライムデー」購入者を対象に行い、リリース時点で2049件の回答を得た。
Numeratorは、100万世帯超の購買データやアンケートデータを基盤に、消費者行動や市場動向を分析する米国のデータ分析企業。
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