ヤンマーエネルギーシステムがBtoB-ECサイトを開設、複数の既存システムとの連携で受発注業務を自動化
ヤンマーエネルギーシステムは、サービスパーツ専用のBtoB ECサイト「ENEFF-Y」を開設。既存の基幹システムやパーツカタログと連携し、見積から発注までをオンラインで完結できる体制を整えた。
8:30
産業用・業務用エネルギーシステムの開発・製造・販売を手がけるヤンマーエネルギーシステムは、サービスパーツ専用のBtoB-ECサイト「ENEFF-Y(エネフィー)」を構築し、全国の支社・支店で行っていた受発注業務の本社集約と自動化を進める。FAXやメールを中心としたアナログな受注フローを見直し、価格確認や見積もり、納期確認、発注までをオンラインで完結できる体制を整える。

ヤンマーエネルギーシステムは、ecbeingが提供する法人向けECサイト構築プラットフォーム「ecbeing BtoB」を活用し、「ENEFF-Y」を構築した。全国の支社・支店で行っていたサービスパーツの受発注業務を本社に集約することで、ガバナンス強化やサービス水準の統一、業務効率化、新規顧客向けの受注窓口整備につなげる。

これまでヤンマーエネルギーシステムでは、顧客からの見積依頼や発注依頼をFAXやメールで受け付けるケースが多かった。部品名称やパーツカタログの展開図に印を付けた画像をもとに依頼を受け、営業担当者が基幹システムなどで価格情報を確認してメールで回答した後、受注内容を手入力で登録するなど、顧客・営業担当者双方に負担の大きい運用となっていた。
新たなBtoB-ECサイトでは、既存のパーツカタログサイト、顧客管理システム、基幹システムを連携し、見積作成や回答などの受注業務を自動化した。これにより、営業担当者は人手が必要なコア業務に集中しやすくなり、顧客側も価格や在庫の確認をサイト上で完結できるようになる。

システム面では、商品マスタをEC側ではなく基幹システム側で一元管理し、ECサイトを複数システムをつなぐハブとして機能させる構成を採用した。基幹システムとの連携により、顧客ごとの価格設定も自動で反映する。従来は手入力していた受注情報も基幹システムへ自動連携できるようにした。
また、数万点に及ぶサービスパーツを扱うことから、既存のEDIパーツカタログサイトとECサイトを直接連携した点も特長だ。顧客がEDIパーツカタログサイト上の図面からパーツと数量を選択すると、その品番と数量がECサイトのカートにも自動で反映される。外部サイトをまたいでカート投入を実現することで、部品選定から購入までの導線を短縮した。

見積依頼から回答、納期確認、発注までをサイト上で完結できる製品も多い。一部の複雑な製品を除き、従来必要だったメールでのやり取りを削減することで、回答までの時間短縮や利便性向上、顧客満足度の向上につなげる狙いだ。
今回のBtoB-ECサイトの立ち上げは、単なる業務工数の削減にとどまらず、社内外の利便性とITリテラシーの向上をめざす重要な挑戦。インターネットやSNSにおける多角化する情報から、正確な情報発信を通じて顧客接点を拡大し、業務効率化や多様な決済手段に対応することで、最終的にはサービスパーツの受注のみでなく、製品受注の獲得をめざす。(ヤンマーエネルギーシステム 担当者)

