成功事例を真似しても成果は出ない!?「自社だけの答え」を見つけよう【ネッ担まとめ】
ネットショップ担当者が読んでおくべき2026年7月18日~7月31日のニュース
8:00
成功事例を調べ、良さそうな施策を取り入れる。それ自体は決して悪いことではありません。しかし同じ施策を実施しても、当然ですが成果が出る会社と出ない会社があります。今回の「ネッ担まとめ」では、「成功事例を学ぶこと」と「自社に合った答えを見つけること」の違いを考えます。
「正解」はない。「固有解」を探そう
マーケティング成果を最大化する「固有解」の探し方 | ANAGRAMS
https://anagrams.jp/blog/optimal-solution-for-marketing/
自社のデータしか見えない事業会社の立場からすれば、代理店が持つ「他社の成功事例やノウハウ」を活用したいと考えるのは自然なことだと思います。その期待には、できる限り応えたい。
一方で、他社の事例をそのまま当てはめて飛びぬけた成果が出るかというと、今の市場ではなかなか難しいというのが実感です。
生成AIの登場で、似たようなコピーやバナーは一瞬で何種類もつくれるようになりました。ユーザーのリテラシーも高まっているので、「よくある広告だ」と感じられた時点で、すぐにスキップされてしまいます。
そして、戦略の奥にある「志」のレイヤーまで理解しておくことには、もう一つ実務的な意味があります。
それは、戦略が機能しなくなったときの備えになる、ということです。
市場やテクノロジーの変化で、昨日まで正しかった戦略が、ある日通用しなくなる。変化の速い現代では、企業が戦略そのものを見直さざるを得ない局面は必ず訪れます。
このとき、事業の志を理解していない状態では、戦略が変わった瞬間に、次の打ち手を見失ってしまいます。
一方、企業の根底にある「志」は、時代が変わってもそう簡単には揺らぎません。そこまで理解できていれば、「市場が変わったのだから、この志を実現するための新しい戦略と戦術はこうあるべきだ」と、変化に並走しながら次の一手を考えられます。
マーケティングの手法は、これからもどんどん変わっていきます。検索がAIに変わり、SNSも次々と入れ替わっていく。ツールは変わっていくんです。
しかし、変化のなかで迷わない企業には、必ず「軸」があります。その軸とは、売り方というよりも「何のために存在しているのか」。志があるから、戦略を変えられる。戦略を真似していると、環境が変わった瞬間に動けなくなってしまうわけです。
まずは変わらない志を持っておきたいですね。
要チェック記事
「おもちゃ屋で売れず、書店で即完売」累積赤字8000万円、奈良の山奥発パズル玩具が世界28カ国に広がった真相 | 東洋経済ONLINE
hhttps://toyokeizai.net/articles/-/951449?display=b
売れるまで10年、累積赤字8000万円は諦めが悪すぎでしょう。でも、情報が一瞬で過ぎゆく時代、大切な覚悟なのかもしれません。ウチの子にも「LaQ」をあげようかな。
AI 概要で Google 検索 1 位の CTR が半年で激減、日本 クリック率が − 62.7% に減少 | ahrefs blog
https://ahrefs.com/blog/ja/ai-overviews-reduce-clicks-june-2026/
まあそうですよね。ユーザーの立場だとAI概要(AIO)は便利ですもん。ほとんどの検索はAI概要で解決してしまう。じゃあどうするか? 戦場が変わってきていますよね。
自社EC年商1億円超の企業に共通する「勝てるサイトの標準装備」TOP10 | E-Commerce Magazine byfutureshop
https://www.future-shop.jp/magazine/ec-function-top10
世の中は「AI、AI」ですが、こういったポイントをきちんと押さえておかないと、AI活用を頑張っても成果は出ません。いま一度、消費者目線でいきましょう!
サイゼリヤ、約6年ぶり「値上げ検討」か 株価も急騰 | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2607/21/news074.html
自分が言おうと思ったことがコメントに書かれています(笑)。そう、安すぎる。値上げして良い。それだけお客さまを満足させているのだからサイゼはすごい。
Z世代で大流行のSNS「setlog(セットログ)」とは?特徴から使い方、企業事例まで解説|We Love Social
https://www.comnico.jp/we-love-social/setlog-enter
15歳年下の友人に誘われて私もやっているのですが、「通知」がこないとアプリの存在すら忘れてしまう。「通知」がくるから見る、投稿する。そんなアプリ。
【事例あり】チョコレートをネット販売するには?ネットショップ開業に必要な許可・手順も解説|よむよむCOLORME byGMOペパボ
https://shop-pro.jp/yomyom-colorme/110514
前回の私の担当記事でもあげましたが、相変わらずジャンルの粒度が細かすぎますって(笑)。ただ、人は常に「自分のケース」を探しているわけですから、正しいですけどね。
今週の名言
もう読みたくない ―― AIが文学賞に勝った日、審査員が席を立った | note | Created to Create 編集長
https://ctoc.media/n/n86bf71b4b040
芥川賞作家の九段理江は、二〇二五年、短編「影の雨」を「九五%はAIに」書かせるという実験に踏み込んだ。しかも、その過程をぜんぶさらけ出した。四千字ほどの小説のために、彼女がAIへ送った指示(プロンプト)は、なんと約二十万字。原稿の五十倍だ。効率化、という言葉がむなしくなる分量だと思う。
面白いのは、彼女がAIに求めたものだ。「人間のレベルに合わせないで、最大限使ってほしかった」「人間の感情を超えた、新しい次元の小説を見せてほしかった」。人間くさすぎるAIに、人間の側が焦れて、もっと人間離れしてくれと願う。そんなねじれの果てに、彼女はこう書き留めている。残りの五%には、理屈を超えた「人間がどうしたいか」という欲求があって、そこにこそ創作の本質があるのではないか、と。
AIを使えば、たしかに文章を書くスピードは速くなる。AIがアイデアを補完してくれるでしょう。しかし、創作の価値は「書くこと」ではなく、「何を書きたいと思うか」にあります。
九段さんは「人間が手を入れる」最後の5%にたどり着くために、50倍もの情報をAIに与えているわけです。効率化とは真逆のようにも見えますが、おそらくこの使い方こそ、AI活用の本質、「思考と表現の分離」なのではないかと感じます。
どこまでも大切なのは、「人間側の思考」なんですよね。
「新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」は以下の専門家が連載しています。
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成功事例は「答え」ではなく、考えるための材料ですよね。
昨今ではAIによって、表向きを真似したデザインやコンテンツなら簡単に作れる時代になっています。差が付くのは「何を真似するか」ではなく、「自社のお客さまは何に反応するのか」を考えに考えること。
他社の成功事例を参考にしながらも、自社だけの「固有解」を見つけられるか。ここが勝負どころになるでしょう。