ジャパネット、メーカー機能をゼロから共に立ち上げへ。プロフェッショナル人材の採用を本格強化
ジャパネットホールディングスが、自社ブランドの企画・開発を担う「ものづくり」事業を本格始動する。メーカー機能をゼロから立ち上げるプロフェッショナル人材の採用を強化し、専用の採用特設サイトも公開。7月に立ち上げたPB「J PRIDE LIFETECH」の展開を踏まえ、自社企画・開発路線をさらに前に進める。
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ジャパネットホールディングスは10月8日、自社ブランドの企画・開発を担う「ものづくり」事業を本格始動すると発表した。メーカー機能をゼロから立ち上げるため、プロフェッショナル人材の採用を強化し、ものづくり専用の採用特設サイトを公開した。

募集職種は、プロダクト企画、設計、品質保証などの開発関連職種。勤務地は東京・麻布十番と、開設を計画している大阪拠点としている。
顧客の声を商品企画・開発に生かす
ジャパネットは創業以来、「生活を豊かにする本当に良いモノ」を厳選して販売してきた。今回の発表では、販売にとどまらず、自社で企画・開発を手がける「本質的なものづくり」に本格参入する方針を打ち出した。
同社によると、毎日2万人の顧客との電話対応や月5万件にのぼるレビュー、修理の83.3%を自社で対応する体制を通じて、顧客の困りごとや実際の利用状況を把握してきた。こうした知見を、メーカー各社への改善提案や、使い勝手を追求したオリジナルモデルの開発につなげてきたという。
今後は、高い技術力を持つパートナー企業と連携するOEM体制のもと、ユーザー目線で直感的に使える高品質な製品づくりを進める。単に低価格を追求するのではなく、「本当に必要な機能」に絞り込み、設置やアフターサポートを含めた購入後の体験全体で差別化を図る考えだ。
7月にPB「J PRIDE LIFETECH」を立ち上げ
ジャパネットは7月、初のプライベートブランド(PB)「J PRIDE LIFETECH(ジェイプライドライフテック)」を立ち上げ、自社での商品企画・開発への参入を発表していた。
第1弾商品として発売したのは、OEM開発による「どこでも使える高圧ハンディウォッシャー」。電源や水道がない場所でも使えるコードレス仕様で、市販のペットボトルや付属のウォーターバッグ、吸水ホースを使い、ベランダや外壁、車、自転車、浴室、墓石周りなどを洗浄できる。

また、30日間返品保証を標準で付帯。開封後や使用後でも返品を受け付けるなど、製品そのものだけでなく、購入後の不安軽減まで含めて商品体験を設計する姿勢を打ち出していた。
従来のオリジナルモデルが、既存メーカーの製品をベースに仕様変更やセット化を施す形だったのに対し、「J PRIDE LIFETECH」はジャパネットが販売元となり、使いやすさやアフターサービスまで含めて設計する点が特徴だ。今回の採用強化は、こうした自社主導の商品企画・開発をさらに推進する動きといえる。
顧客接点、設備投資、働き方を採用サイトで訴求
10月8日に公開した採用特設サイトでは、ジャパネットのものづくり環境として、顧客接点の多さ、設備投資、働き方の3点を紹介している。
1つ目は、毎日2万人の顧客の声と月5万件のレビューを開発の起点にできること。コールセンターや自社修理拠点に集まる顧客の困りごとやデータを、商品開発に直接生かせる環境を訴求している。
2つ目は、製品開発を支える設備投資。検証や設計に必要な機器を迅速に導入し、高いパフォーマンスを発揮できる環境を整えるとしている。
3つ目は、メリハリのある働き方だ。「PC持ち帰り禁止」「20時15分完全退社」「最大16連休のリフレッシュ休暇」などを挙げ、仕事とプライベートを切り分けながら生産性を高められる環境を打ち出した。
通販で培った顧客理解を自社のものづくりへ
ジャパネットは、厳選したメーカー商品の販売に加え、ウォーターサーバー、クルーズ、長崎スタジアムシティなど、小売りの枠を超えた事業を展開してきた。
今回の採用強化は、通販・販売を通じて蓄積してきた顧客理解を、自社主導の商品企画・開発へ本格的につなげる動きといえる。顧客の声を起点に、製品の企画から使いやすさ、アフターサポートまでを一体で設計する体制の構築をめざす。

