2016年のグローバルEC市場は160兆円、越境EC利用額の世界一は中国

グローバルEC市場は約160兆円。越境EC市場は中国の7.1兆円が最多だった

渡部 和章

2017年4月5日 10:30

PayPalが3月22日に公表した「越境ECグローバル調査2016」によると、2016年の主要32か国におけるEC市場の合計額は約160兆円(1ドル=110円換算)だった。国別の市場規模で上位5カ国は米国、中国、日本、英国、フランス。

米国と中国でEC市場全体の約60%を占めるなど、2か国の市場規模は突出している。

各国の2015年から2018年における年間平均成長率を見ると、インドの38%が最も高い。中南米やアフリカ各国は現在の市場規模が小さいものの、成長率は軒並み20%を超えており、今後インターネット人口の増加やインフラ整備によって市場拡大が予想される。

中国からの購入先は日本がトップ

越境ECの規模(各国の消費者が越境ECで購入した金額)が最も大きいのは中国だった。国別の越境EC市場規模は円換算で中国が約7兆1000億円、2位の米国は約4兆8000億円、3位はインドとフランス、イギリスが約9000億円で並んだ。日本はデータ不足だったため越境ECの調査対象に含まれていない。

越境ECの規模(各国の消費者が越境ECで購入した金額)が最も大きいのは中国

越境ECの規模

中国の消費者が越境ECを利用する際の購入先国は、日本と韓国が同率(13%)で1位。3位以下は米国(9%)、フランス(4%)、オーストラリア(4%)、英国(3%)、タイ(3%)、シンガポール(2%)、ニュージーランド(2%)、ドイツ(2%)の順だった。中国の越境ユーザーの購入先国中国人が越境ECで日本から買い物をする理由は、「商品の品質」(59%)「自国で買えないこと」(59%)「ショップへの信頼性」(40%)が多い。

米国の消費者が越境ECを利用する際の購入先国は中国(14%)が1位。2位以下は英国(10%)、カナダ(7%)、日本(5%)、韓国(4%)、フランス(3%)、ドイツ(3%)、イタリア(3%)、スペイン(3%)、アイルランド(3%)となっている。

米国の消費者が越境ECを利用する際の購入先国アメリカの消費者が日本から商品を購入する動機は「価格」と「新しい商品の発見」が上位だった。

中国と米国の消費者が好むECサイトとは?

中国と米国のオンラインショッピング利用者の「越境ECでのショッピングに対する考え方」を調査した項目からは、越境ECにおいて大手ECサイトや自国のECサイトが好まれる傾向が浮かび上がった。

「他国のサイトで購入する際、グローバルサイト(例:AmazonやeBay)を好む」に同意すると回答したユーザーはそれぞれ7割を超えた。一方、「自国のオンラインストアと同様に他国のサイトを信用している」「他国のオンラインストアで購入するのは大抵安心している(心配していない)」という項目に同意すると答えたのは半数以下にとどまっている。

越境購入に対するユーザーの考え方「越境ECグローバル調査2016」は、日本を含む世界32か国の約2万8000 人の消費者を対象に、オンラインショッピング、および、越境 EC に関する行動と意識について、調査した。

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