米Amazonのアンディ・ジャシーCEOが語った店舗事業の成長とECシフト、15億点超の当日・翌日配送を支える超高速物流
米Amazonのアンディ・ジャシーCEOは、店舗事業の成長と今後のECシフトについて説明した。第3四半期には15億点超の商品を当日または翌日に配送。高速配送を支える物流網の拡充や、食品・日用品事業の伸びも明らかにした。
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米Amazonのアンディ・ジャシーCEOは、2026年第3四半期(2026年7-9月期)の決算説明会で、Amazonの店舗事業が近年大きく成長していると説明した。2026年の年初来の販売数量は前年同期比で約15%増加し、直近12か月の総売上高は前年同期から900億ドル超増えたという。ジャシーCEOは、小売全体の購買の約80%が現在も実店舗で行われていることを踏まえ、今後のECシフトを見据えた物流網や顧客体験への投資を続ける考えを示した。

販売数量は約15%増、店舗事業の成長を強調
ジャシーCEOは、Amazonの店舗事業について、前年に300億点を超える商品を販売した大規模な事業基盤を持ちながら、さらに販売数量を伸ばしていると説明した。2026年の年初来の販売数量は前年同期比で約15%増加。直近12か月では、総売上高が前年同期から900億ドル超(1ドル158円として、14兆2200億円超)増えたという。
また、他の小売競合他社を上回るペースで成長しており、競合他社の約2倍に相当する四半期ごとの売上高を積み増しながら、小売市場で継続的にシェアを獲得していると説明した。
広告事業を含む店舗事業は、売上規模が大きいだけでなく、2桁の営業利益率を確保しながら成長しているという。北米・国際事業の営業利益率も、ここ数年でそれぞれ約10ポイント拡大したとしている。こうした収益性の改善を、顧客体験の向上に向けた投資につなげる考えだ。
ジャシーCEOは、小売全体では現在も購買の約80%が実店舗で行われていると指摘。今後、購買の中心がECへ移っていくとの見方を示し、その変化を支えるため、効率的で迅速なフルフィルメント網の整備を進めていると述べた。
効率的で高速なフルフィルメントネットワークを急速に構築し、優れた顧客体験を提供しつつ、大幅なフリーキャッシュフローと投資資本利益率(ROIC)を生み出すことで、このシフトを支援している。配送スピードの向上から、配送コストの削減、食料品や薬局、そしてAIショッピングに至るまで、当社の優先事項のそれぞれが成長の起爆剤となっており、全社を挙げて全力を注いでいる。(アンディ・ジャシーCEO)
第3四半期に15億点超を当日または翌日配送
配送スピードの向上に向け、Amazonは当日配送網に加え、注文から約30分で商品を届ける「Amazon Now」やドローンによる超高速配送サービス「Amazon Prime Air」などに投資している。Amazonによると、2026年第3四半期は世界全体で過去最速の配送を実現し、プライム会員に15億点超の商品を当日または翌日に届けたという。
「Amazon Now」は450を超える都市・地域で利用可能となり、同サービスで注文された商品の点数は前年同期比で10倍に増えたという。
Amazonは配送の高速化とともに、1商品当たりの配送コスト削減にも取り組んでいる。2026年は4年連続でコスト削減を達成する見通しとしており、競争力のある価格と幅広い品ぞろえを維持しながら、配送網を拡充する。
食品や日用品も、店舗事業の成長を支える領域だ。Amazonによると、生鮮食品と日用品の第3四半期の成長率は、店舗事業全体の約3倍に達し、販売数量の約半分を占めた。
生鮮食品を当日配送で購入する顧客は、同サービスを利用しない顧客と比べて、日用品の購入点数が約7倍に上るという。また、アクティブな食料品利用顧客は、ホーム用品やアパレルなどの非食料品カテゴリーでも、非食料品顧客と比べて約4倍多く買い物をしており、同カテゴリーでの購入金額も2倍以上に達しているという。

