AI時代になってもEC人材採用は大きく変わっていない。「お客さまと商品を理解し、数字を見て、責任を持って判断できる人」【ネッ担まとめ】
ネットショップ担当者が読んでおくべき2026年10月3日~11月1日のニュース
8:00
「AIで業務効率化!」と言いながら、空いた時間で何をするかまったく考えていない皆さん、こんにちは。さて、2026年3月31日の回で「AIで“考えない人”を量産しないために」という話を書きました。あれから半年。「ChatGPT」のAIエージェント「dots(ドッツ)」なんかも登場して、ECの現場でAIに任せられる作業はさらに広がり、「使うか・使わないか」の議論はもう終わった感があります。で、次に出てくるのが「じゃあ、人には何を求めるの?」という問題。 採用で何を見るのか、評価で何を褒めるのか、新人に何から教えるのか。そんな悩みを持っている現場担当者の参考になれば幸いです。
AI時代のEC人材、採用のポイントは?
AI時代のEC人材に何を求めるべきか ― 5つの業務から見る「これまで」と「これから」 |
eccLab
https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/85609
AIに任せる範囲を設計する力
(中略)
AIの出力を検証する力
(中略)
一次情報をつかむ力
(中略)
数字で判断する力
逆に、価値が上がったのは、顧客を理解する力、判断を下す力、その判断の理由を説明できる力、そして社内外の関係者を巻き込んで物事を動かす力である。いずれもAIが代わりに担うことが難しい領域だ。
ここでもやはりあがってきているのは「〇〇する力」。現状のAIでは限度があり、人が考える・感じる、責任を取るなど、そういった考える力は現状ではかなり重要なスキルと言っていいと思います。また、顧客の理解、社内外の調整など、人に対しての力=コミュニケーション能力といった部分も、今後重要なポイントとなってくるのではないでしょうか。結局のところ、まだまだ人間が考えるという仕事がなくなるわけではないように思います。
さて、AI時代のEC人材というと、新しい専門職のように聞こえます。でも、結局は“お客さまと商品を理解し、数字を見て、責任を持って判断できる人”、そこは昔から大きく変わっていません。変わったのは「作業」をAIが行ってくれるようになったこと。要するに「誰でもできる作業」をAIが行ってくれる世界になったということです。
では「AI時代のEC人材はどう考えたらいいのか?!」ですが、「AIが使える人材を採用する」ということではなく、今までと特に変わりなく、「自分で考えて判断できる人を採用する」「考える文化を社内に根付かせる」ということ。採用の現場で変わったことをあげるとするなら、「考える力が足りないと、今後より苦労する」ということですかね。
要チェック記事
EC人材は採用すべき? 育成すべき? 多くの企業が抱える「人材」という課題を解決するために必要な考え方 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/e/2026/10/05/16753
マーケティングの内製化は「業務の内製化」ではなくて、「判断の内製化」。採用ですごく困ることもあると思いますが、「『スーパーマン』は来ない」ことを前提に、どうするかを考えることが重要ですね。
AI利用率48%超も「購入をAIに完全一任」はわずか4%? Amazonの新AI機能から紐解くAI時代の消費者心理と信頼獲得 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/e/2026/10/08/16841
便利でも、最後の購入判断まで任せるのはまだ怖い。この4%という数字は、性能よりも信頼の問題だと思います。まだまだAIだけで完結する世界は、先かもしれません。
楽天RPPで売れない?ROASが悪いときに見る7つのポイント | コンサルロケッツ STATION
https://c-rocketz.com/blog/rakuten_ec_consulting/rakuten-rpp-roas-improvement/
ROASが悪いと、すぐCPCや広告設定を触りたくなりますが、そもそも広告が問題なのでしょうか? 広告はお客さんを連れてくるところまで。売れない原因をすべて広告のせいにしていませんか?
フューチャーショップ、台湾・シンガポールへの越境ECを支援する「future Globalhop(フューチャーグローバルホップ)」を2026年11月2日(月)提供開始【10月29日(木)追記】 | futureshop
https://www.future-shop.jp/news/2026/10/15.html
翻訳、物流、通関、顧客対応まで任せられ、固定費ゼロから試せるのは越境ECのハードルをかなり下げそうです。提供開始は延期になりましたが、楽しみなサービスですね。
ヤマト運輸が「クロネコ軽貨物チャーター」提供開始、24時間365日対応で最短1分でオンライン手配可能に | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/105660
緊急配送は手配先を探している時間そのものが損失なので、最短1分・24時間対応は心強いですね。普段使うものではありませんが、サービスを頭の片隅に置いておいても良いかも?!
今週の名言
【1日密着】SNSで熱狂を生む!会社員じゃない生き方を選んだ原宿店主の1日|カワイイカルト | ECのカクシゴト ーひとり開業の裏側ー【BASE】(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=DaovXP6l1pc
SNSに、みんな企業を見に来てるわけじゃない
めちゃくちゃパンチの効いた、芯を食った言葉。当たり前なのですが、忘れがち。SNSを運用しているとどうしても「会社の」とか「商品の」とかに偏りがちですね。今回はすごくシンプルな言葉なのに、「はっ」と気付かされた一言として、この言葉を選びました。
企業から発信する時って、やはり自分たちを知ってもらいたいと思うので、そういう意図がSNSから溢れてしまいます。ただ、SNSを見ている人は企業からのお知らせを受け取るためにタイムラインを見ていません。
役立つ情報、共感できる話、発見、驚きだったりします。企業側が一生懸命作った投稿であっても、伝わらなければ流されてしまいます。相手を考えていない一方的なラブレターということですね。だからこそ、ECの“コト売り”と同じような思考を持って、感情を生み出す投稿をしなくては、企業や商品に興味を持ってもらえない。
結局、見えない自分たちのお客さまに何を伝えようとするのか、誰に何を届けるのかが重要なんだなと、改めて気付かされた言葉です。情報発信の際は忘れないようにしないといけませんね。
「新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」は以下の専門家が連載しています。
ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。
UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。
ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。
Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。


さまざまな現場で使われるようになってきたAIですが、共通しているというのがこの4つの力。この4つすべてに共通するのは「頭で考える」ということ。もちろんAIに仕事を任せる際にも考える力は必要ですが、結局は仕事を任せた後でも、人間が考えることが重要になってきそうですね。それと、この後の「それだけで差がつかなくなったスキル」にも出てきますが、今も昔も変わらず現場の経験なども重要になってくると思います。
そしてなにより、AIでECの仕事がなくなるのではなく、なくなるのは“これまで仕事だと思っていた作業”です。速く作れる、たくさん処理できる、ツールを細かく操作できる、というだけでは差がつきにくくなりました。AIを使えば、最初の80点くらいまでは誰でも早くたどり着ける世界になったからです。問題はそこから。何を作らせるのか、出てきたものを本当に使っていいのか、売り上げや利益につながるのか。そういったディレクション能力はまだまだ人の仕事として残っています。
また、AIの話になるとすぐにプロンプトの話になりがちです。もちろん指示出しは大事だとは思います。ただ問題なのは、社内のどの作業をどうAIに任せるのか。それをしっかり考えることの方が、何十倍も重要だと思っています。