「暇=悪」ではない。余裕を持つことで「将来への投資、未来の売り上げを確保するためにやるべきこと」を考えられる【ネッ担まとめ】
ネットショップ担当者が読んでおくべき2026年8月29日~10月2日のニュース
8:00
もうすぐ迎える年末商戦に向けてバタバタしている皆さん、こんにちは! 関東は外注文化がありますが、関西は内製文化が強い傾向があります。ただ、関東でも何を・どうやって・どこまで外注したほうがいいのでしょうか。まず「外注にしよう」と思う場合、どのような問題が思い当たりますか? そもそも皆さんは、自分たちの会社の問題点をきちんと分析できていますか? 商品をお客さまにしっかり接客できていますか? 外注する相手はあなたの会社のことを皆さんより理解できていません。一番できているのは皆さん、会社で働いている人たちです。それを外注してすぐ理解してもらおうなんて無理です。わからない状態で売り上げを伸ばしても、付け焼き刃の施策しか練られません。もしそんな会社がいたら、契約しない方が良いかもしれません。逆に「ナレッジ」という言葉に翻弄されて、社内は逼迫しているのに外注できていない人もいるかもしれません。そんな皆さんの参考になれば幸いです。
外注する場合は、しっかり・がっちり手を組んで前に進める
EC業務の内製or外注はどう決める? 課題から考える「内製と外部活用を切り分ける考え方と視点」 |
ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/e/2026/09/02/16551
多くの会社さんが「集客に問題がある」と考えています。売り上げが伸びない理由も事業が伸びない理由も、「うちは集客ができていないからだ」と思っている。
でも実際には、自分たちの商品力やお客さまへの提案の仕方、本質的な差別化の見せ方など、そういった部分が掘り下げ切れていないケースがすごく多いんです。「自分たちは理解している。でも、お客さまには伝わっていない」そういう状態が本当に多い。
1つは、EC担当者自身が日々の業務に追われていること。もう1つは、会社全体としても目の前の仕事を優先してしまっていることです。だから将来のための投資や、デジタル活用のための時間が確保できていない。これはすごくもったいないことだと思います。
ただ、そのなかでもやはり伸びる会社はあります。経営者や将来的に会社を担う事業責任者、あるいは若手リーダーが、「会社として短期目標も追わなければいけない」ということを理解した上で、「それでも将来のために何に投資するべきか」という視点を持っている。
ここは大きな問題です。特に中小企業のスタッフは「日々の業務に追われている」状態が多いように感じます。私自身もこの部分には苦労はしましたが、EC事業者だったころ、スイーツ業界の競合の先輩に言われた言葉に気づかされました。「中林くん最近どう?」「いや~なんかバタバタしています。〇〇さん最近どうですか?」「俺は最近暇でネットサーフィンしてるわ」と。
これ以降は割愛しますが、その先輩からその後「トップは普段暇くらいじゃないとあかんで」といろいろな助言をもらい、「『日々の業務に追われない』状態にしないと」という意識が芽生えました。そしてそれを考えた時に、次の問題「会社全体としても目の前の仕事を優先してしまっている」という意識になったのを覚えています。
基本的に「暇=悪」というイメージがあるかと思いますが、実際に暇だったのではなく、余裕があるから「未来でどういうことをしないといけないのか」を考えている。つまり、暇とは「今の売り上げに直結する仕事だけをしているわけじゃない」ということですね。私は当時35歳くらいだったのですが、概念が変わった瞬間でした。
そうすることで「将来のために何を投資し、未来の売り上げを確保するために何をしなければいけないのか」を考えられたのだと思っています。それ以前も考えてはいたのですが、より明確に未来を見られるようになったきっかけでした。
このように、それを意識的にEC担当者が作ることも重要ですし、そうすることでようやく外部が機能するのだと思っています。
ただ、これは簡単なことではありません。実際、組織に所属していた時に、私も3年ほど時間をかけて作り込みました。それだけかかるので、今から意識してどうしたらいいのかを考える。そういう日々の1つひとつの積み重ねが大事なのではないでしょうか。
私たちのような外部パートナーも、その整理をお手伝いすることはできます。ただ、自社の商品や顧客、現場、ブランドの背景を一番知っているのは、やはり事業者さん自身なんです。そこまで外部に丸投げしてしまうと、どうしても一般論の施策になってしまいます。
事業者さんが本来持っている価値や強みを一緒に整理することです。そして、それを顧客に正しく届けられる形に再設計すること。そこができて初めて、「どの施策をやるべきなのか」「どこを外部に任せるべきなのか」という話になっていく
林さんの最後の締めくくりですが、本当にそうですね。よく言うのですが、何もできあがっていない・表現ができていない・ルールも明確に文章化されていない状態で“フランチャイズ”にする、みたいなものですよね。ブランディングもへったくれもなく、それは逆に「事業としてやるべきなのか」という話になってしまう。
リアルのお店は意外とこのあたりがしっかりしていると思っていましたが、しっかりしていると言うより、しっかりお客さまを見ていることで、そういう状況にさせないのだと最近は思っています。
ネットではお客さまの顔があまり見えません。見ることができない状況でいかに自分たちのお客さまのことを見ようとするのか、意識するのか。それを意識して初めて、自分たちの「価値や強み」を理解できるし、しっかりそれを表現できるのではないかと思っています。
お2人共東京ベースなのでアレですが、関西は内製しすぎている会社も多く、そこでは「ナレッジ」と言う言葉が飛び交います。そのナレッジは会社に溜まるナレッジなのか、それとも個人に溜まるナレッジなのか、はたまた、自分たちのお客さまにとって大切なナレッジなのか。しっかりとそのあたりのすみ分けをして、外部に出せるところは出す。そして、投資の為の施策を練ることも重要なのではないかと思っています。
何が会社にとって・お客さまにとって良いのか。ここを時間が許す限り、しっかり考えてもらえたらうれしいです。
要チェック記事
【著者解説】楽天市場 出店料改定の新料金が公表 ― 2027年2月1日から。あなたの店は月いくら上がるか(『最強攻略ガイド』p.28 読み替え表つき) | note | 清水将平 ECマスターズ代表
https://note.com/shohei432/n/n453ce0100403
【「楽天市場」基本出店料を来年2月改定】スタンダードで約38%増 コスト・投資増に対応 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/19936
「楽天市場」出店料の改訂。「CSV商品一括編集機能」の無料化など「がんばれ!プラン」でCSVを使っているお店は大きく変わらず。ただ売上規模による料率が変更されるので、本当の影響層は小規模店になるという記事。しっかりシミュレーションして、運用しましょう。
「楽天市場」の2026年下半期戦略の全ぼう。AI軸に売り場・販促・物流・店舗運営を強化、出店者負担はどう変わる? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/e/2026/09/17/16713
2025年から2026年にかけて発表されていた、さまざまな機能が稼働し始めていますね。通常の運用で見えていない場所でもいろいろな動きがあるので、どのようなことが起こっているのか、今どうなっているかをしっかり確認して、次の一手や今できることを考えてみてください。
楽天アフィリエイト経由売上が約2倍超|上位パートナー特別料率の検証事例 | プロテーナム
https://proteinum.co.jp/blog/rakuten-affiliate-casestudy1/
CPC・純広告は出稿していても、楽天のアフィリエイトは意外と触っていない人も多いと思います。いろいろと考えることも必要ですが、ジャンルによってはアフィリエイトを使ってみるのもいいかもしれません。触ったことないけれど、意外と売れていることも!
突然の退店リスクを回避! 楽天の「違反点数制度」改善と警告メールへの正しい対処法+検索順位・広告アルゴリズム公開の限界と「主要要因」の捉え方 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/e/2026/10/01/16776
「知らなかった」では済まされない、でもメールが来て驚いてしまった時の対処法。もちろんECCと普段から連携して、パイプを作っておくことも大事。知っておいても損はない、違反点数制度。ならないことには越したことがないですけれどね。
楽天市場の「置き配」が原則必須化!2026年10月30日から店舗は何をすればいい? | コンサルロケッツ STATION
https://c-rocketz.com/blog/rakuten_ec_consulting/rakuten-okihai-setting/
すでにECCから連絡がきて、「置き配」設定はできていると思いますが、設定はそれで大丈夫?! もう今月末には設定を完了していないといけないので、「うちは関係ないから」という人も一度チェックして、しっかり理解してから月末を迎えてください。
【速報】9月スーパーSALE結果は、売上、件数戻ってきた? | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/260912-rakuten-september-sale-review/
徐々に上がってきているというお話ですが、「RPP」などの動きも変わってきているので、PVはいろいろなところが減っていますよね。ただジャンルによって、ぱっと見の数字でもまだまだ不調が続くものもあり、もう少し我慢する必要がありそうです。
今週の名言
人生で一番役に立つのは、分厚い失敗のパスポートだ!【やりきる力】 | 堀江貴文 ホリエモン(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=C_MNnxQXdBM
失敗しても誰も覚えてないから。成功して初めて人に覚えられる
書籍もありますし、切り抜き動画でも結構耳にする言葉です。最近、とある人と話していて「失敗したがらない」と言葉を聞き、改めてホリエモンが「失敗をする勇気」を言っていたのを切り抜きで見たので、今回はこの言葉にしました。
「自分の失敗なんて、誰も覚えてない。覚えてるのは自分だけ」、非常に強烈な言葉ですよね。確かに失敗なんて誰も覚えていないし、皆そんなに暇じゃないですよね。私もその時は覚えていたのかもしれませんが、会社で周りが起こした失敗というのはあまり覚えてないかもしれません。
だからと言って、「無闇やたらに失敗したらいい」ということでもありませんが、会社にいたころは「会社に勤めている限り、失敗しても取れる責任なんてたかが知れている」と思って仕事をしていました。なので、どんどん失敗したらいいと。上司になった際にも「確認はほしいけれど、確認して行ったことに対して失敗しても、自分がすべて片付けるから大丈夫。怖がらずにどんどんトライしてください」と言っていました。大体の失敗なんて基本大したことないですよね。箕輪厚介さんの著者名でもある「死ぬこと以外かすり傷」みたいなことですよね。
「失敗なんて」と言っても難しいかもしれませんが、失敗を恐れるのではなく、どんどん挑戦すること。「失敗は成功の母」とエジソンも言っています。エジソンでも失敗するのに、失敗を恐れているあなたは一体何者なのでしょうか? 今日から挑戦しましょう! とにかく若ければ若いほど軽症です。若いうちに挑戦してください! 考えすぎず、まず動く。まったく考えなしで動くのは、何を反省したらいいのかわからないのでアレですが。
さて、今回はこのコラムの三人衆の内の1人、石田さんの対談をピックアップしてみましたが、いかがだったでしょうか? 記事内容を飛び越えていろいろと話をしました。個人的な感想ですが「似たような思考で良かった」と。コラムはリレー方式ですが、あまり直接会うことがないので、まぁ別に考え方が別でもいいとは思うんですが。個人的に良かったなと。
そして今週の「要チェック記事」は、メインの記事とはがらっと変えて。楽天のニュースが多かったですし、年末商戦に向けてのおさらいということで、「楽天市場」のニュースをピックアップしました。いや~9月末からいろいろなニュースが出ていましたね。変動のタイミングのようです。「RPP」も9月から動きが変わりすぎて焦っています。と言うことで本日はこの辺で。また次回も読んでいただけるとうれしいです。それでは!
「新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」は以下の専門家が連載しています。
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「集客に問題がある」――どこにでもある問題ですね。私も、モール活用でも独自ドメインでの運用でも、「業界の当たり前を、きちんとお客さまに伝えてください」と、基本的には同じことを伝えます。
石田さんの言葉の復唱になってしまいますが、実際に「自分たちは理解している。でも、お客さまには伝わっていない」という状態は本当に多いです。「お客さま目線になっていない」とかではなく、「あまりにも当たり前すぎて、書かなくなってしまった」という感覚的な問題かなと思っています。
「わざわざこんなことを書いても」と頭の中で排除してしまうので、サイトにも書かない。けれど、こういった「その業界では当たり前なので書かないこと」をしっかり記載することで差別化できるし、コンテンツ的にも有効だと思っています。これは外注業者に任せられないですよね。
「これは事業者側だけではなく、ソリューション提供側も含めた業界全体の課題だと思います」という言葉があるのですが、これも非常に考えなければいけない課題だと思います。
もちろん、人手不足などの課題を踏まえていろいろ考えた上での集客であれば、それは問題ありません。しかし両者が「安易なところに落ち着きたい」というのも、1つの問題点ではないでしょうか? 正直、外部に依頼する場合はしっかり・がっちり手を組んで前に進まなければ、施策がすべてチグハグになってしまいます。結局「広告費としては非常にロス」という結果になってしまうことも考えられますし、そういう事象は多いのではないでしょうか。