越境ECのビィ・フォアードが6金融機関から119億円を調達、成長戦略に向けた戦略的投資に充当

ビィ・フォアードは2024年3月に実施した「会社創立20周年」の記念パーティーで、2027年の株式上場をめざしていることを公表。2024年6月期の売上高は1180億円に達している。

松原 沙甫[執筆]

2024年12月11日 8:30

中古車などの越境ECサイトを運営するビィ・フォアードは12月10日、三井住友銀行をアレンジャー兼エージェントとし6金融機関が参加するシンジケートローンを通じて、119億円の資金調達を実施したと発表した。

シンジケートローンは、①資金調達の多様化、柔軟性の確保②財務基盤・資金収支の安定化③金利負担の軽減――が目的。調達資金は運転資金や今後の成長戦略に向けた戦略的投資に充当する。

シンジケートローンの契約日は11月15日。コミット期間は11月29日~2025年11月28日。参加金融機関は三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、三井住友信託銀行、商工組合中央金庫、伊予銀行。

ビィ・フォアードは2024年3月に実施した「会社創立20周年」の記念パーティーで、2027年の株式上場をめざしていることを公表。2024年6月期の売上高は1180億円に達している。主な事業は次の通り。

海外への中古車販売事業

自社開発の越境ECサイト「beforward.jp」を通じて、世界207の国と世界に年間15万6237台(2024年6月期実績)を販売している。ECサイトでの掲載台数は46万6000台(2024年12月時点)。

オートパーツ事業

海外へ自動車パーツを販売、パーツの掲載点数は339万点(2024年12月時点)。顧客のニーズに合わせて海上輸送、航空輸送も実施。大口顧客には専用のコンテナをチャーターしての輸送も手がける。

ポチロジ(海外輸送サービス)

中古車輸出で築いた物流力を活用、日本国内から海外へ荷物を配送する海外輸送支援サービスを手がける。一般消費者、事業者からの依頼を受け付けている。

BE FORWARD Real Estate

海外向け不動産仲介サービスサイト。現在、アフリカのタンザニアとザンビアでサービスを展開している。

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