渡部 和章 2017/5/16 10:00

総合毛髪関連企業のアデランスは5月15日、中国の越境ECモール「京東全球購(JD Worldwide)」に出店した。中国向け越境ECを本格的に手がけるのは初めて。

中国で展開しているリアル店舗事業と併せ、中国国内での売上拡大とブランド認知の向上を図る。

ネットショップの店舗名は「アデランス京東旗艦店」。シャンプーやトリートメント、育毛剤などさまざまなヘアケア商品や美容機器を販売する。商品の付加価値を重視する上位中間層の30代以上の男女がコアターゲット。

アデランスは中国国内で全20店舗(2016年12月末日現在)のリアル店舗を展開しており、男女用オーダーメイドウィッグの販売、増毛・育毛サービスなどを提供している。

「アデランス京東旗艦店」を通じ、日本からヘアケア商品や美容機器などを販売することで、中国におけるブランドの浸透を図る。

アデランスが中国向け越境ECに参入、「JD Worldwide」に出店

「アデランス京東旗艦店」のイメージ

「JD Worldwide」は京東集団が運営する海外企業用のB2Cオンラインショッピングサイト。化粧品やジュエリー、家電、衣類、食品など幅広いジャンルの商品を販売しており、「日本製の化粧品や日用品、食品などへの需要が高まっている」(ルイス・リー副責任者)と言う。

日本から中国への越境ECは年々拡大しており、経済産業省が4月に発表した「電子商取引に関する市場調査」によると、日本から中国向けにネット販売する越境ECの市場規模は、2020年に2016年比83.8%増の1兆9053億円に増える見通し。

各国越境EC市場規模推計 経済産業省が4月24日に発表した「電子商取引に関する市場調査」によると、日本から米国と中国向けにネット販売する越境ECの市場規模は、2020年に合計2兆9761億円となる見通し

各国越境EC市場規模推計(赤枠が日本から米国・中国への販売額)
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