AIエージェントを想定した商品検索→購入・決済連携の購買フローを体験・検証できる「AIコマースシミュレータ」を開発、SBペイメントサービス
SBペイメントサービスは、UCPを活用した「AIコマースシミュレータ」を開発した。加盟店やEC・カート事業者と検証を進め、AIエージェントを介した購買フローや決済連携、システム接続の実用性を確かめる。
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SBペイメントサービスは10月29日、Googleなどが開発を進めるエージェンティックコマース向けの共通プロトコル「UCP(Universal Commerce Protocol)」を活用した「AIコマースシミュレータ」を開発したと発表した。
加盟店やEC・カート事業者との検証を通じて、エージェンティックコマースにおけるシステム接続や購買フロー、決済連携の実用性を検証する。

エージェンティックコマースは、AIエージェントが消費者に代わって商品を検索・比較し、購入まで支援する新たな購買体験として注目されている。一方、国内の加盟店やEC・カート事業者にとっては、自社システムのどこまで対応が必要なのか、どのような改修やデータ連携が求められるのかを事前に把握しにくいという課題がある。
「AIコマースシミュレータ」は、こうした課題を検証するための環境だ。SBペイメントサービスが構築した疑似AIエージェント機能を使い、チャット形式で商品検索から購入、決済連携までの一連の購買フローを疑似的に再現できる。
また、「UCP」で定義されるインターフェースを用いて、SBペイメントサービス側の疑似AIエージェントのサーバーと、加盟店やEC・カート事業者側のサーバーを接続する検証も行える。これにより、エージェンティックコマースへの対応に必要なシステム連携や、購入・決済時のデータの受け渡し、自社システムの対応範囲、開発上の課題などを事前に確認しやすくなるという。
「UCP」は、AIエージェントなどの消費者向けサービスと、加盟店や決済サービスなどを共通仕様で接続するためのオープンなプロトコル。AIを介した購買体験の広がりを見据え、事業者には個別のシステム連携に加え、標準仕様を活用した接続への対応も求められそうだ。
SBペイメントサービスは今後、エージェンティックコマースへの対応に関心を持つ加盟店やEC・カート事業者と順次検証を進める。得られた知見から、将来のサービス提供を見据えて機能や仕様を高度化する方針だ。「UCP」などの標準仕様への対応や決済サービスとの接続検証も進め、AIエージェントを介した決済サービスの実現につなげるとしている。
なお、今回のシミュレータは生成AIや大規模言語モデル(LLM)には接続せず、あらかじめ設定したキーワードとシナリオに基づいて応答する方式を採用している。決済も検証用の疑似処理であり、実際の資金移動や決済は発生しない。

