Amazonが次世代AI「Alexa+」を日本投入、ECの購買体験はどう変わるのか?
アマゾンジャパンは、生成AIを搭載した次世代パーソナルアシスタント「Alexa+」の早期アクセスを日本で開始した。ショッピング、音楽再生、スマートホーム操作などを自然な会話で支援し、Amazonプライム会員は追加料金なしで利用できる。
10月30日 7:00
アマゾンジャパンは10月29日、生成AIを搭載した次世代パーソナルアシスタント「Alexa+」の早期アクセスを日本で開始した。
「Alexa+」は、日本の文化や習慣を理解し、自然な会話を通じてショッピング、音楽再生、スケジュール管理、スマートホーム操作などを支援する。早期アクセス終了後は月額3000円のサブスクリプションサービスとして提供する予定。Amazonプライム会員は追加料金なしで利用できる。

自然な会話でタスクを実行するパーソナルアシスタント
「Alexa+」は、ユーザーの意図をくんだ自然な会話に対応する点が特長。言いかけの言葉や複雑なリクエストにも対応し、日本の習慣やユーモア、日本の音楽、料理、文化に関する会話もできるという。日本語特有の文脈や言外の意味、表現の細かなニュアンスを理解できるよう設計し、日本チームの知見も開発に生かした。
アマゾンは、「Alexa+」を単に質問に答えるチャットボットではなく、ユーザーに代わってタスクを実行するパーソナルアシスタントと位置付けている。
機能面では、ショッピング、音楽との出会い、スケジュール管理などに対応する。今後提供予定の機能として、レストラン予約も挙げている。
商品提案から配送状況の追跡まで、購買を支援
ショッピング関連では、たとえばキッチンペーパーの残量が少なくなったことを伝えると、普段使っているブランドがセールになった際に通知。注文前にはユーザーに確認を求める。
そのほか、家族の食事の好みを考慮した買い物リストの作成、配送状況の追跡、ほしい物リストに登録した商品の値下げ通知、好みに合った商品の提案、商品比較、レビューの要約などにも対応する。
音楽や映像の分野では、Amazon Music、Spotify、Prime Videoなどと連携。「ドライブする時にテンションが上がる曲をおすすめして」といった依頼に応じて楽曲を提案・再生するほか、あいまいな表現から映画を探すこともできるという。
自然な言葉で家電を操作、家族ごとの好みにも対応
スマートホーム分野では、SwitchBotやPanasonicなどのブランドと連携し、自然な言い回しで家電や照明を操作できる。たとえば、「暑くなってきた」と話しかけるとエアコンの温度を調整し、「暗いな」と言えば照明を点灯するといった使い方を想定する。
利用にはAlexa対応のスマートホーム製品や事前設定が必要で、非対応家電の場合はAlexa対応スマートリモコンなどを用意する必要がある。アマゾンによると、日本のユーザーは過去12か月間で、Alexaを通じて26億回以上のスマートホーム操作を行ったという。
また、音声だけで定型アクションを作成できるようにする。照明操作や音楽再生、天気予報の読み上げなどを組み合わせ、一連の操作を実行できる。なお、家電メーカー向けには、メーカーが製品固有の機能を「Alexa+」と連携できるようにする開発ツール「Smart Home AI Toolkit」の提供を予定しているという。
パーソナライズ機能では、利用を重ねるほどユーザーの好みや習慣を学習するとしている。好みの音楽、よく読む本、苦手な食べ物などを記憶し、状況に応じて会話のトーンも変化させるという。ビジュアルIDと音声IDによって家族1人ひとりを認識し、それぞれに応じた返答を行う。
アマゾンは、暮らしを静かに豊かにするテクノロジーを「アンビエントAI」と表現している。
Echo ShowやFire TV、ブラウザから利用可能
利用環境は、Echo Show、Fire TV、ノートPCのブラウザなどを想定する。ブラウザからはalexa.jpにアクセスして利用できる。会話はデバイスをまたいで引き継がれるため、たとえば自宅で始めたレシピ検索を外出先のスマートフォンで続けるといった使い方も可能だという。
プライバシーとセキュリティ面では、「Alexa+」とのやり取りを「Alexaプライバシーダッシュボード」で確認・管理できるようにする。Alexaが聞き取った内容や共有した添付ファイルの確認、音声録音の保存期間の変更などを、Alexaアプリやオンラインで操作できる。
早期アクセスは、対応するEchoやFire TV、Fire TV搭載スマートテレビの新規購入者に加え、対応デバイスの既存利用者に順次案内する。専用ページから申し込んだユーザーにも案内する。利用開始後は、「Alexa+」対応デバイスのほか、Alexaアプリやブラウザからも利用できるようにする。
食べログやUber Eatsなど外部サービスとも連携へ
アマゾンは今後も新機能を順次追加し、外部サービスとの連携を進める方針だ。
日本で今後提供予定の機能として、「レストラン予約 powered by 食べログ」を通じたレストラン予約、「Uber Eats」での料理や食料品・日用品のデリバリー、「出前館」での料理のデリバリー、「チケットぴあ」でのチケット購入を挙げた。また、「デリッシュキッチン」からおすすめレシピを紹介する機能も提供する。
アマゾンは、「Alexa+」をAmazonプライム会員特典に含めることで、お急ぎ便、Amazon Photos、Amazon Music、Prime Videoなどに加え、プライム会員向けの提供価値を広げるとしている。
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