新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ

2026年も折り返し。AI、物価高騰、人手不足など世の中の動きが激しい時だからこそ、ネットショップ経営に「足元の小さな幸せ」を【ネッ担まとめ】

ネットショップ担当者が読んでおくべき2026年5月16日~6月12日のニュース

酒匂 雄二[執筆]

8:00

気付けば2026年も折り返そうとしています。時の早さに驚かされますね。依然として国内外で落ち着かないニュースが多く、原料の供給不安、物価高騰などネットショップを運営している皆さんにも直結しているものも多いでしょう。AI、値上げ、少子高齢化、人手不足と、向かい合わなければならないことが多い今こそ、少し立ち止まって深呼吸、お客さんとお店の間の「足元の小さな幸せ」を見つけてみませんか?

新指標「顧客幸福度」に見る、幸福度視点のマーケティング

新指標「顧客幸福度」ランキング2026 | 日経XTREND
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/01390/

最初にピックアップするのは「企業・ブランドの幸福度調査」です。

顧客対応でもAIが普及し、お客さんとの接点強化の重要性、企業と人の関係性にも変化が起きています。そのなかで、商品・サービスに触れることによって、お客さんに幸福度を感じてもらえることは企業冥利に尽きるのではないでしょうか。

上記調査の上位は大手に限らず、地方発から全国進出した企業も多いです。有料会員限定記事も多いですが、非常に読み応えがあるのでオススメの記事です。

3回目の調査では、業界などを大幅に拡大して実施。大手4大メーカーが圧倒的シェアを誇るビール市場において、ヤッホーブルーイングが首位になりました。大手各社が「品質」で支持を集めるなか、ヤッホーブルーイングとオリオンビールは「高揚」「楽しさ」で高い支持を得ています。

「楽しさ」でヤッホーが1位 キリンは? ビール「幸福度」ランキング&詳細 | 日経XTREND
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/01390/00006/

北軽井沢のキャンプ場で開催する1000人規模の野外イベント「超宴」のチケットが即完売するほど熱狂的なファンに支えられているヤッホーブルーイング。独自の「ぞっこん度」という指標を設け、お客さんの愛情をとらえる調査も実施しています。

「AIでもできること」はどんどんAIに任せ、ファンイベントのような「人にしかできないこと」でお客さんとの絆を強くしていくことも、これからのネットショップに必要なことではないでしょうか。

「ぞっこん度」は、社員である佐藤潤さんのnoteでも解説していますので、ぜひあわせて読んでみて下さい。

よなよなエールが大切にしている「ぞっこん度」って何?? | note | 佐藤潤 ヤッホーブルーイング
https://note.com/junjun_yona/n/n9310261e602d

「ファンマーケティング」「ナーチャリング」は、評価しにくい指標かもしれません。しかし、ヤッホーブルーイングは販売量が減少するビール業界で、お客さんをハッピーにすることを大切にしながら堅実に成長し続けています。

ヤッホーブルーイングの2025年11月期は増収増益、2026年は2つの新拠点+通販中心の新ブランドを計画 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/n/2026/06/05/16196

2026年3月に品川駅直結のブルワリーレストランを開業、7月には大阪にも醸造所を開業するなど勢いを増しています。

「楽しい」「高揚」「ハッピー」といったキーワードは、きっと皆さんのお店でもお客さんとのつながりを深く濃くするものだと思います。ヤッホーブルーイングはECやマーケ関連イベントへの登壇機会も多いので、チェックしてみてはいかがでしょうか。

要チェック記事

SEO関連

Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する | Google Search Central
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/ai-optimization-guide?hl=ja

生成AI検索でもSEOは有効ですか?

手短に言えば、有効です。

Googleが公式に言及するのは、彼らの立場を鑑みても大きな意味を持つと思います。「生成AI検索でも、基本的なSEOを実践するべき」という内容は必見と思い、ピックアップしました。

従来の「SEOの本質とは何か」を考えた際、E-E-A-Tが根底にあり、ユーザーに価値ある情報を提供することだとすれば、その核を担うのは「人とAI、どちらがいいのか」という話ですね。

「ググる」が死語になる日 Google検索が“入口”ではなくなった背景 | ITmediaビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2606/12/news012.html

第2の変化は、ブランドが「発見」される場所の変化だ。Z世代が新しいブランドと出会うのは、2018年から2023年にかけてソーシャルメディア経由は36%増えた一方で、検索経由は15%減ったとされる(米Butler/Till)。TikTokの独自データでは、ユーザーの61%が同プラットフォームで新しいブランドや商品を発見しており、これは他のプラットフォームの1.5倍だという。

私自身、事務所から数分のカレーショップをTikTokで発見する体験をして、「TikTokは若年層向け」という先入観が覆りました。「数年前だとこの体験はなかったかも」と思いましたが、15年前なら「Twitter(現X)」で拡散希望のハッシュタグをつけ、「◯◯でおすすめのお店を教えて」と聞いていたわけですね。

「Twitter」で流行した「なう」「だん」のように、「ググる」という言葉が死語になったとしても、それは言葉の変化であり、検索という行為がなくなるわけではないとは思います。

探して見つけることが、テキスト・画像からショート動画にも広がってきたように、道具や手法が移り変わり、その橋渡しにAIという存在が誕生した今、変化・進化の早さはより加速していくでしょう。

いよいよ、SEOで長年崇められてきた「検索順位を上げる」ことから脱却し、あらゆる場所で最適化していかなければいけませんね。

Google検索の「AIによる概要」が虚偽の情報を記載したことにGoogleが直接的な責任を負うとの画期的判決が下る | Gigazine
https://gigazine.net/news/20260611-ai-overview-german-ruling/

1時間に何千万件もウソをついている”と評される「AIによる概要(AI Overviews)」。

ネタでハルシネーションを楽しんでいる人も多いと思います。しかし情報が混同した結果、企業や人のイメージが毀損されることはあってはなりません。このような判例が、正確性の改善につながってくれるという希望も込めて。

マーケティング関連

このまま廃墟化?関門海峡を眼前に鎮座する"崖っぷち神社"大逆転の再生物語、年商500万円→1.8億円に化けさせた神主の覚悟 | 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/945386

「神社の可能性を広げたい」から「人の人生の浮き沈みに寄り添える存在」という定義で神社をV時回復させた神主さん。この事例のカギは「お別れに寄り添う」ことですが、それも依頼者の小さな幸せを叶えることかもしれません。

AIがさまざまな事情に寄り添い、人の思いをおもんばかれるようになればすごいですが、このような唯一無二の属人性を強みとすることも、小規模事業者・個人事業主が生き残る上では重要かもしれません。

なぜECサイトの在庫表示は、「品薄」ではなく「残り3個」と具体的に書くのか? | DIAMOND Online
https://diamond.jp/articles/-/390708

ECだけでなく、飲食店でも「職人のこだわり」や「厳選素材」のような曖昧な言葉を使っているお店に出会うことがあります。「幻の」「希少な」という言葉も同様ですが、そのキャッチコピーは売りたい側の都合になっていないかを見直していきたいですね。

お客さんの「本当に?」という心のブレーキを外して、気持ちよく買い物してもらうこともお店の責務だと思います。

今、みなさんにお伝えしたいこと

年収800万円を超えても幸福にはなれない!? 阪神ファンと「サンテレビ」に学ぶ、科学的に正しい“小さな幸せ”の数え方 | 女子SPA!
https://joshi-spa.jp/1404383

「イースタリン・パラドックス」=「所得が増えても、幸福度が上昇するとは限らない」という話。この説を阪神タイガースのファンになぞらえて書いたのは、テレビのコメンテーターでもおなじみ、立教大学大学院 客員教授の牛窪恵さん。

阪神ファンにはなじみ深い、神戸のテレビ局「サンテレビ」。阪神戦の中継を試合開始から終了まで放送するため、“虎党(とらとう、阪神タイガースを応援するファンの呼称)”から絶大な支持を得ていますが、「サンテレビ」が支持を集めている理由は中継時間だけではありません。記事ではそのことも解説しているので、ぜひ読んでみて下さい。

野球や阪神に興味がない人は「え、そんなことで?」と思うかもしれませんが、阪神ファンなら「わかる!」「そうそう」となるポイントです。

地方のローカル局ですから、資金が潤沢にあるわけでもないでしょう。ただ、スタッフにも阪神ファンが多く、同志であるファンが何をすれば喜んでくれるかを熟知していることに疑いはなく。それも「足元の小さな幸せ」を提供しているだけに過ぎないと思います。

皆さんが自社の商品・サービスを好きなら、愛とアイデアを生かして、お客さんが喜ぶ“プチハッピー”を生み出すことは決して難しくないと思います。いろいろなことが目まぐるしく動き流れていく今だからこそ、 少し足を止めてお店とお客さんをつなぐ、足元の幸せ探しをしてみては?

それではまた次回! 酒匂(さこっち)の「ネッ担ニュースまとめ」をよろしくお願いいたします。


「新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」は以下の専門家が連載しています。

ECMJ 石田氏石田氏

ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。

UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。

ユウキノイン 酒匂氏酒匂氏

ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。

Designequation 中林氏中林氏

Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。

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