クラシコムのオリジナルブランド、商品売上の50%超に。「KURASHI&Trips」にブランド名称・ロゴを刷新
クラシコムは、商品売上の50%超を占めるオリジナルブランドの名称とロゴを刷新した。ブランド再定義の背景には、「北欧、暮らしの道具店」の世界観を軸にカテゴリと顧客接点を広げる成長戦略がある。
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クラシコムは8月3日、ECサイト「北欧、暮らしの道具店」で展開するオリジナルブランドの名称を「KURASHI&Trips PUBLISHING」から「KURASHI&Trips」に変更し、ロゴデザインも刷新したと発表した。オリジナル商品は現在、商品売上の50%超を占める主力事業へと成長しており、ブランド名とロゴを刷新することで、その存在価値をより明確に打ち出す。

オリジナル商品が商品売上の過半を占めるまでに成長
「北欧、暮らしの道具店」は2007年、北欧のヴィンテージ食器を扱う専門ECサイトとしてスタートした。その後は、商品販売に加えて暮らしにまつわるコンテンツを発信し、アプリやSNSを通じて顧客とつながる「ライフカルチャープラットフォーム」へと事業を拡大してきた。
こうした成長に合わせ、2015年にオリジナルブランド「KURASHI&Trips PUBLISHING」を立ち上げた。ブランドコンセプトは「日常に、ひとさじの非日常を。」。アパレルやコスメ、家具などへと商品カテゴリを広げ、現在ではオリジナル商品が商品売上の50%超を占めるまでに成長したという。

今回のブランド刷新は、立ち上げ当初に込めた「編集的なものづくり」という思想を継承しながらも、10年以上にわたる商品開発を経て、企画から商品化までを自社で一貫して手がける体制が確立したことを反映したものとしている。
北欧の美意識を表現した新ロゴを採用
新しいロゴは、「北欧、暮らしの道具店」が影響を受けてきた北欧をはじめとする文化や美意識を表現したデザインとした。
日常の軽やかさを大切にしながら、控えめなエレガントさを加えたデザインとし、「K」と「T」の頭文字を組み合わせたモノグラムとオリジナルフォントも制作。今後発売する新商品から順次、新名称と新ロゴへ切り替える。

「日常に、ひとさじの非日常を。」は、「フィットする暮らし、つくろう。」というテーマを象徴する合言葉。機能や便利さだけではない、心に働きかけるものづくりを今後も追求する。ブランド名が「KURASHI&Trips」に変わっても、思いは変わらない。名前が整ったことで、より一層この理念を強固にし、お客様の生活や人生に寄り添い続けたい。(取締役副社長 /「北欧、暮らしの道具店」店長 佐藤友子氏)
ブランド刷新は「MC²戦略」の成果を示す動き
今回のブランド刷新は、単なる名称変更ではなく、クラシコムが中長期で進めてきた「MC²(マルチカテゴリ・マルチチャネル)戦略」の成果をブランドとして明確に打ち出す動きといえる。
クラシコムは「北欧、暮らしの道具店」という世界観を軸に、提供価値のマルチカテゴリ化と顧客接点のマルチチャネル化を同時に進める成長戦略を掲げている。
商品カテゴリは生活日用品やアパレル、コスメ、寝具、家具、ソリューションへと拡大。顧客接点もアプリ、Instagram、LINE、YouTube、X、広告など複数のチャネルへ広げてきた。

クラシコム、この戦略を「提供価値のマルチカテゴリ化によるTAM(Total Addressable Market:獲得可能な最大市場規模)の拡大」と、「顧客接点のマルチチャネル化によるSAM(Serviceable Available Market:実際に獲得可能な市場規模)の拡大」と整理している。また、ターゲットのマルチジェネレーション化を通じて、SOM(Serviceable Obtainable Market:実際にアプローチできる顧客の市場規模)の拡大も進めている。
売れる商品の幅を広げるだけでなく、顧客との接点を増やすことで成長余地そのものを拡大する考え方だ。オリジナル商品が商品売上の過半を占めるまで成長したことは、このマルチカテゴリ戦略が商品開発面で成果を上げていることを示しているといえそうだ。

チャネル面でも、クラシコムは大規模な顧客接点を構築している。2025年7月末時点で、スマートフォンアプリのダウンロード数は497万、Instagramフォロワーは167万、LINEフォロワーは102万、YouTubeチャンネル登録者数は103万人としている。単一カテゴリの商品を販売するECではなく、「北欧、暮らしの道具店」の世界観を軸に、複数カテゴリの商品と複数チャネルの顧客接点を組み合わせ、継続的な顧客関係を築いていることが同社の特徴である。
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