NeweggがGoogle上の会話内購入に対応、チャット画面を離れずに購入→Gemini・Google検索でGoogle Pay決済に対応
Neweggは、GeminiアプリとAI Modeを含むGoogle検索で、商品検索から購入までを会話内で完結できる機能に対応した。米国ユーザーはチャット画面を離れずにGoogle Payで決済でき、Neweggが受注や出荷、顧客対応を担う。
7:30
米国でPCパーツや家電に特化したECサイトを展開するNeweggは10月8日、「Gemini」アプリ内とAI Modeを含むGoogle検索で、商品検索から購入までをチャット画面内で完結できる機能に対応したと発表した。
米国のユーザーは、AIとの対話を通じて商品の仕様や用途を確認・比較し、そのまま「Google Pay」で決済できる。購入手続きはGoogleのサービス内で完了し、注文処理や出荷、顧客対応はNeweggが担う。

Googleが推進するエージェンティックコマースの共通規格「Universal Commerce Protocol(UCP)」を活用した決済機能を統合。ユーザーは「Gemini」やGoogle検索のAI機能で商品を見つけ、比較・検討し、購入するまで、チャット画面や検索体験から離れる必要がない。対象は米国内の購入者で、対応商品は順次拡大する予定だ。
Neweggによると、すべての注文でNeweggが販売事業者となる。決済までの体験はGoogle上で完結する一方、受注、出荷、顧客対応はNeweggが担当する。
ユーザーは会話の中で、商品の仕様や用途、製品間の違いなどを確認し、納得した段階で「Google Pay」による決済に進める。従来のように検索結果からECサイトへ移動し、商品ページやカートを経由して購入する流れとは異なり、AIとの対話そのものが購買導線になる。
AIがテクノロジー製品の購買方法を変えつつある。Neweggは早い段階からAI体験内でショッピングを可能にする取り組みを進めてきた。UCP対応チェックアウトを統合したことで、その構想を主要プラットフォーム上で具体化した。(Newegg 最高情報責任者(CIO) Montaque Hou氏)
NeweggのUCP対応はGoogleが進めるエージェンティックコマース拡大における節目の1つ。AI主導のショッピング体験を業界全体で形にしていく中で、小売事業者が多様な商品体験を届ける力強い事例。(Google Merchant Shopping担当VP/GM Ashish Gupta氏)
NeweggはChatGPTやPerplexity、自社AIでも購買体験を拡充
NeweggはGoogleへの対応以前から、AIチャネルを通じた販売導線の拡大を進めてきた。
ChatGPTでは、アプリディレクトリからNeweggを追加することで、リアルタイムのカタログや価格、セール情報を会話に取り込めるようにしている。また、Perplexityでも会話内決済に対応済みだ。自社サイトではAIショッピングアシスタント「Celeste SM」を展開し、商品選定から決済までを1つの会話の中で完結できるようにしている。
今回のGoogle対応は、NeweggがAI上の顧客接点を広げるとともに、「AIに相談し、その場で購入する」という購買体験を、Google検索やGeminiにも拡張した取り組みといえる。
PCパーツやゲーミング機器のように、スペックの確認や製品間の比較が購入判断を左右する商材では、会話型インターフェースとの親和性が高い。質問と回答を通じて商品への理解を深め、そのまま購入に進める仕組みは、商品一覧、商品詳細ページ、カートを順にたどる従来のECとは異なる購買体験を生み出す可能性がある。
生成AIは「送客チャネル」から「購買完結チャネル」へ
今回の動きは、生成AIが商品やECサイトへの「送客チャネル」から、商品比較や決済までを担う「購買完結チャネル」へと役割を広げつつあることを示している。
Google検索やGeminiのような大規模な顧客接点で、AIとの対話、商品比較、決済が一体化すれば、EC事業者には自社サイトへの流入を増やすだけでなく、外部AI上でも商品を適切に提示し、購入できる環境を整えることが求められる。商品データの整備に加え、AIプラットフォームとの連携や決済導線への対応も重要になる。
Neweggは、ChatGPT、Perplexity、自社サイトに続き、Google検索とGeminiにもAIを起点とした購買体験を広げた。AIとの対話から購入までをシームレスにつなぐ仕組みが、EC事業者の新たな販売チャネルとしてどこまで広がるかが注目される。
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