【秋冬の小売需要傾向2026】「記録的な暖冬」の可能性。秋冬の商品需要の立ち上がりはゆっくり+春物へのシフトが早いと予想
ウェザーニューズによると、今冬は全国的に平年より高温となり、「記録的な暖冬」となる可能性があるという。秋冬商品の需要は一時的な冷え込みで高まる一方、立ち上がりはゆっくりで、春物への移行は早まりそうだ。
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ウェザーニューズが公表した「秋冬の小売需要傾向2026」によると、過去最強クラスのエルニーニョ現象の継続を背景に、今冬は全国的に平年より気温が高く、「記録的な暖冬」となる可能性があるという。秋冬商品の需要は一時的な冷え込みに合わせて高まるものの、シーズン全体では立ち上がりが緩やかになり、冬の終わりには春物商品への需要の移行が早まると予想している。

2026年秋冬は全国的に高温傾向、寒さのピークは1月
ウェザーニューズによると、11月は全国の広い範囲で平年より気温が高く、暖かい秋になる見通し。冬(2026年12月〜2027年2月)も寒気が流れ込むタイミングはあるものの、シーズンを通じて寒気の南下が弱く、全国的に平年より高温傾向になると予想している。2023〜2024年冬のような記録的な暖冬となる可能性もあるという。
一方、今冬は南岸低気圧が多く発生する傾向がある。このため、関東甲信を中心に、東日本から西日本の太平洋側では日中も気温が上がらない日があると見ている。寒さのピークは北日本から西日本で1月中旬〜下旬、沖縄・奄美では1月下旬と予想している。
降雪に関して、初雪が全国的に平年より遅くなる見通し。東日本から西日本の太平洋側では、初雪が観測されない地点もあると予想。ただし、南岸低気圧の発生・通過と寒気が南下するタイミングによっては、関東甲信や東北の太平洋側でも積雪や大雪となる恐れがあるとして、十分な備えを呼びかけている。
冬物商品の需要は冷え込みに連動、春物への移行は早まる可能性
小売需要の観点では、季節の進みが遅くなるため、秋冬商品の需要の立ち上がりは緩やかになる見通し。一方、気温が一時的に下がるタイミングでは、おでん、鍋つゆ、フリース、ダウンジャケット、ヒーター、こたつ、毛布、カイロなど、冬物商品の需要が高まると予想している。
冬の終わりにかけても気温は平年より高い見込みで、冬物需要が長く続かず、早い段階で春物商品への関心が高まる可能性があるという。
2023〜2024年冬の検索データから見る需要傾向
ウェザーニューズは、今冬の気温傾向が2023〜2024年冬と類似するとみている。同シーズンは全国的に記録的な暖冬となった一方、2024年2月5日には南岸低気圧の影響で関東の広い範囲で積雪があった。
同シーズンの検索データを見ると、「フリース」は11月半ばに気温が大きく下がったタイミングで検索数が大幅に増加。その後も気温の低下に合わせて検索数が伸びたが、年明け以降は減少傾向となった。

「ヒーター」や「おでん」も11月半ばに検索数が大きく増加した。「ヒーター」は年内に気温の低下と連動して需要が高まった一方、1月以降は大きな伸びが見られなかったという。


フリース需要は最高気温15.5℃が分岐点に
ウェザーニューズが過去5年分の7月〜翌年1月のデータを分析したところ、「フリース」の検索数は、最高気温が28.5℃から15.5℃の間では右肩上がりに増加する傾向が見られた。一方、最高気温が15.5℃を下回ると、検索数が減少する傾向があったという。

同社は、最高気温15.5℃がフリースへの関心が大きく変化する分岐点になりうると分析している。
地域別の気温予測は北日本・東日本を中心に高温傾向
地域別では、北日本と東日本は10月下旬から2027年2月にかけて、平年より気温が高くなる見通し。
西日本も10月下旬は「やや高い」、11月〜2027年2月は「やや高い〜高い」と予想している。沖縄・奄美は11月〜2027年2月を通じて「高い」傾向になるとしている。
ウェザーニューズは、アパレル、食品、日用品メーカーや小売店、EC事業者などに向けて、1kmメッシュの気象データや法人向け気象情報、商品と気象の相関分析サービスなどを提供している。需要予測や来店客数予測、レジのシフト調整、自動発注システムなどへの活用を見込んでいる。

