松原 沙甫[執筆] 9:00

伊藤忠商事とマッシュホールディングスは9月27日、米国のバッグブランド「レスポートサック」の日本市場における販売を担うレスポートサックジャパン(LSJ)の株式を共同で取得した。マッシュグループが株式の過半数を保有して連結子会社化し、伊藤忠商事と共同で事業を運営していく。

LSJの株式取得により、マッシュグループと伊藤忠商事の共同でハンズオン経営を推進。商品企画・生産管理から小売りに至るまでの商流を一気通貫で事業経営し、「レスポートサック」事業のさらなる成長をめざす。

マッシュグループは、ファッション、ビューティー、フード、デザインなどの事業を展開。代表ブランドである「ジェラート ピケ」「スナイデル」「コスメキッチン」など、20歳代~30歳代の女性を中心に支持を集めるブランド・ショップを多数運営している。

伊藤忠商事はマッシュグループとの協業を通じて、マッシュグループが持つ商品企画力、ファッションビル、駅ビルなどにおける販路、700万人を超える会員基盤を生かしながら、日本市場での「レスポートサック」の販路・顧客層拡大、ブランド認知度の向上を実現する。

伊藤忠商事とマッシュグループはすでに、英国のアウトドア・ライフスタイルブランド「Barbour」、イタリアの高級ラゲージブランド「ファブリカ ペレッテリエ ミラノ(FABBRICA PELLETTERIE MILANO、以下FPM)」事業において協業している。レスポートサック事業においても両社の強みを生かしながらシナジーを最大化していく。

「レスポートサック」は1974年にニューヨークで発足。伊藤忠商事は2006年、「レスポートサック」の商標を取得している。

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