利用するECサイトは「Amazon」と「楽天市場」の二極化。若年層はアマゾン、「楽天市場」は年齢が上がると利用率が高まる傾向
EC支援の、いつもが発表した「生活者のEC利用実態調査2024」によると、生活者が利用しているECサイトは「Amazon」「楽天市場」に二極化していることがわかった。
国内の10歳~70歳代の男女1675人を対象にした「生活者のEC利用実態調査2024」の「最も利用(購入)しているECサイト」に関する質問のでは、「Yahoo!ショッピング」や「ZOZOTOWN」といったECモール、ヨドバシカメラなど有力サイトの利用率を大きく突き放している。
「最も利用(購入)しているECサイト」の男女別利用率、年代別利用率
男性は「Amazon」が37.9%に対し、「楽天市場」は25.9%。一方、女性は「Amazon」が28.5%で「楽天市場」が34.7%だった。
両ECモールの利用傾向は異なっており、「Amazon」は20歳代の利用率が37.6%で突出して高い。一方、「楽天市場」は20代の利用率は15.2%だが、年齢層が上がると利用率が高まっており、60歳代は39.5%に達している。
「Yahoo!ショッピング」では50歳代と60歳代が10%を超えているが、それ以外のECモール・サイトで10%の利用率を超える年代層はなかった。自社ECサイトの利用率では、20代の3.3%が最も高い。
このほか、主要ECモール、ECサイトの利用率で目立っているのは20歳代による利用傾向で、「ヨドバシ・ドット・コム」が4.5%、「メルカリ」が3.8%。利用率ゼロもあり、60歳代による「ZOZOTOWN」、20歳代による「ビックカメラ.com」、50歳~60歳代による「ヤマダウェブコム」のほか、「ギフトモール」「LINEギフト」といったギフト系のEC利用率もゼロが目立っている。
チャネル別購入カテゴリー
「Amazon」でよく購入されているカテゴリーは「PC・スマホ関連」で33.1%、「エンタメ・ホビー」30.7%、「家電」28.1%、「食品」25.4%など。
「楽天市場」は「食品」が最も高く34.6%。「アパレル・ファッション小物」が29.7%、「家電」が26.0%で続いた。
「Yahoo!ショッピング」は「食品」が27.4%、「アパレル・ファッション小物」が24.1%。
自社ECサイトは「アパレル・ファッション小物」が50.7%で最も高い。「食品」が27.4%、「スキンケア」が26.1%、「美容品・コスメ」が23.2%で続いた。
ECの利用頻度と平均購入額
利用頻度は「月に2、3回程度」が28.3%、「月に1回程度」は22.8%、「2、3か月に1回程度」が17.6%だった。
1か月当たりの平均購入金額は、「5000円未満」が42.4%、「1万円未満」が25.9%で、68.3%が「1万円未満」と回答。「1万円以上2万円未満」は14.9%となっている。
調査概要
- 調査期間:2024年2月28日~3月1日
- 調査機関:インテージ
- 調査対象:国内の10~70代の男女1675人
- 調査方法:WEBアンケート
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