靴の通販・ECのロコンドがジャフコから5億円を調達、今後も成長に向けた投資続ける

靴とファッションのECサイトを運営するロコンドは9月29日、ベンチャーキャピタルのジャフコを引受先とした第三者割当増資を実施し、5億円を調達した。今回の資金調達はシリーズCで、株主資本による累計調達額は34.4億円となる。調達資金はWeb広告を中心とした販促費、人員強化、新ジャンル商品の取り扱いに関する商品買い付けなどに充当する。

ロコンドは、「送料無料・30 日間返品無料」のECサイトとして2011年2月にオープン。2014年2月期の売上高は50億円を超え、2014年3月～8月期（上半期）の成長率は、前年同期比47%増で推移している。会員数は60万人超。

調達した資金は、今月移転が完了した倉庫・本社での人員強化などインフラ関連に充当。これまでアウトソーシングしていたコンタクトセンター部門を9月から内製化。カスタマー部門や物流部門の強化にも投資する。

「スポーツ(ゴルフ、ランニングなど)」「ホームファッション(インテリア雑貨など)」の取り扱いも開始する予定で、買い付け費用などにも充てる。10月からLINE公式アカウントの開設するなどWeb広告費用にも充当し、規模拡大へ向けた成長戦略へ重点投資する。

ロコンドは2013年、エキサイト、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、リード・キャピタル・マネージメントから6億円を調達。2012年は、ベンチャーキャピタル事業のみずほキャピタルとネオステラ・キャピタルの2社を引受先とする第三者割当増資で1億4000万円を。2011年には、伊藤忠テクノロジーベンチャーズとリード・キャピタル・マネージメントから7億円を調達している。

こうした資金調達は成長に向けた投資に充て、サイト3年目で売上高50億円を突破した。一方、官報によると最終損益は3期連続の赤字で、2012年2月期は14億9500万円、2013年2月期は6億8000万円、2014年2月期は5億1761万円の純損失だった。

田中裕輔社長は9月上旬、「株主からはこれまでの成長を評価してもらっている。近く行う第三者割当増資による調達資金は、成長のための投資に充てていく」とコメントしていた。