ジェネレーションパスが第三者割当増資で8.5億円を調達、中国EC市場への進出に充当
通販・ECサイト「リコメン堂」運営のジェネレーションパスは6月16日、タイ最大の財閥チャロン・ポカパン(CP)グループの投資子会社CT Bright Holdingsを割当先とした第三者割当増資を実施し、約8億5000万円を調達すると発表した。
調達資金は中国の電子商取引(EC)市場への参入に向けた中国企業との資本提携または買収などのための資金や運転資金などに充てる。振り込みは7月3日までを予定。
また、CPグループ役員の持株会社で投資事業のLucky Shore Investments Limitedに、岡本洋明社長など経営陣の一部持ち株を売却。売出し後と第三者割当増資後の持ち分は、岡本社長は26%で筆頭株主を継続。CPグループは約21%(CT Bright Holdingsが17%、Lucky Shore Investments Limitedが約4%)を保有する大株主になる。
ジェネレーションパスによると、近年は中国からの注文が増加。中国市場への参入を検討していた。参入方法は、中国企業の買収もしくは共同出資を計画。その原資金として今回の資金の一部を使用する予定としている。現在、候補先を選定している段階。
CPグループは伊藤忠商事、中国中信集団有限公司などと共同で、上海自由貿易試験区を拠点として中国におけるクロスボーダー電子商取引を始める予定。ジェネレーションパスはこうした取り組みと連携する。
調達資金は中国参入のほか、システムの開発や改良、増強のための開発要員の人件費などにも充当する。
ジェンレーションパスは2014年9月に東証マザーズへ上場。2014年12月期の連結売上高は44億円(前期比20.3%増)、営業利益は9300万円(同19.7%増)、純利益は5700万円(同11.3%増)だった。