Tokyo Otaku Modeが最大15億円を官民ファンドから調達、アニメグッズの世界展開を加速

日本のポップカルチャーを世界に発信し、アニメグッズなどを世界に販売するTokyo Otaku Mode（TOM）は9月25日、官民ファンドの海外需要開拓支援機構（クールジャパン機構）を引受先とした第三者割当増資を実施、今後3年間で最大15億円の出資を受ける投資枠設定に合意したと発表した。

TOMはソーシャルメディアを通じ、日本のポップカルチャー情報を世界に発信。Facebookページでは、開設後22か月で1000 万いいね! を獲得している。2013年夏にはECサイト「Tokyo Otaku Mode Premium Shop」を開設し、アニメなどの関連グッズ、TOMに参加するクリエイターとのコラボレーションで開発したオリジナル商品なども販売。世界85か国以上に発送している。

クールジャパン機構からの投資を受け、グローバルサービスの成長を加速する。EC事業の拡大に注力するため、エンジニアを中心とした人員の採用、モバイル対応などによるサービスの向上といった施策のほか、物流拠点の設置、顧客獲得のために戦略的なプロモーションの実施などを行う。

クールジャパン機構とともに、オールジャパンの協業体制で海外展開できる環境も整備する。版権元との権利調整などをスムーズに進め、商品ラインナップを拡充。ユーザーニーズに対しタイムリーに対応した商品調達を実行できるようにする。

TOMはこれまで、ヤフーの投資子会社や伊藤忠テクノロジーベンチャーズから出資を受けている。