アパレルECの夢展望は2月12日、中長期的な企業価値向上を目的として、ブランド戦略と会社ロゴを刷新すると発表した。「プチプラ総合通販」という従前の枠組みを脱し、持続的な成長基盤の構築を図る。
リブランディングに伴い、ブランドポートフォリオを再編。中核ブランドへの経営資源集中、役割が重複するブランドの統合・クローズ、IPコラボレーションの戦略的な拡大などを進める。
夢展望は従前、価格訴求力を強みとして幅広い顧客層に商品を提供してきた。リブランディングにあたり、短期的な売上アップの施策にとどまらず、ブランドの在り方そのものを見直し、持続的な成長をめざす。
顧客の年齢・体型・ライフステージなどにとらわれず、その瞬間に顧客が求めるスタイルや価値観を自由に選択できる環境を提供していく。具体的には、ブランド数を抑制しつつ、各ブランドの立ち位置を明確にし、ECサイト内の回遊性向上、顧客理解の促進、LTVの最大化を狙う。顧客の「こうありたい」「こう見られたい」といった感情を起点とした構造へ転換し、各ブランドの役割を明確にする。
夢展望が掲げる方針は次の通り。
- 中核ブランドへの経営資源の集中
- 役割が重複するブランドの統合・クローズ
- 売上実績のある商品・デザインは、適切なブランドへ再配置
- 各ブランドの世界観に沿ったIPコラボレーションを戦略的に拡大
IPコラボレーションは一過性の企画にとどまらず、各ブランドの感情軸やターゲット像と親和性の高いIPを選定し、ブランド価値の向上と継続的な集客につなげる。
刷新したコーポレートロゴは、2月12日からIR資料、コーポレートサイト、プレスリリースなどの対外的な情報発信から使用を開始した。その他の媒体では段階的に切り替える。刷新したロゴでは、「『私(ME)』を起点に選び、着替えられるブランドである」という考え方を表現している。
夢展望の発表によると、2025年4-12月期(第3四半期)連結業績は、売上高が前年同期比25.0%減の25億4700万円、営業損失は2億2000万円(同2億7700万円の損失)、税引前損失は2億7800万円(同3億3300万円の損失)、当期純損失は2億7500万円(同3億4100万円の損失)だった。
在庫日数の圧縮に取り組み、新商品の発売商品数を大幅に制限したため、各事業における売上収益の減少が大きく影響。当初の想定を下回って推移していることから、夢展望は2月12日、2026年3月期の通期業績予想を下方修正した。
修正後の売上高は計画比9.5%減(3億5000万円減)の33億5000万円、営業利益は計画比2億1800万円減となり、2億1700万円の赤字に転落する予想。税引前損失は計画比2億2400万円の赤字幅拡大となり、2億9800万円の損失を予想している。当期純損失の赤字幅は同2億2400万円拡大し、2億9600万円の損失を計画している。
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