Hamee、timelesz猪俣周杜さんを発酵美容サプリのアンバサダーに起用+2025年中間期実績

Hameeは2025年11月からインナービューティ市場に参入している。展開しているサプリメントブランド「ByGLOW」のブランドアンバサダーにこのほど、猪俣さんを採用した

大嶋 喜子[執筆]

12月17日 6:00

Hameeは12月11日、発酵美容サプリブランド「ByGLOW(バイグロー)」のブランドアンバサダーに、アイドルグループ「timelesz」のメンバー猪俣周杜(いのまた しゅうと)さんを起用した。

猪俣周杜さんを「ByGLOW」のブランドアンバサダーに採用
猪俣周杜さんを「ByGLOW」のブランドアンバサダーに起用

「ByGLOW」は、食事で補いきれない栄養素を目的に合わせて効率よくスマートに取り入れる日韓共同開発のサプリメントブランド。Hameeの化粧品ブランド「ByUR(バイユア)」の姉妹ブランドとして2025年11月から展開し、インナービューティ市場に参入した。公式オンラインストアなどで販売している。

「ByGLOW」ブランドで展開するサプリメント。左からタブレットタイプ、カプセルタイプのリポソームコラーゲン、カプセルタイプのリポソームビタミンC
「ByGLOW」ブランドで展開するサプリメント。左からタブレットタイプ、カプセルタイプのリポソームコラーゲン、カプセルタイプのリポソームビタミンC

「ByGLOW」のコンセプトである「内から輝く。自信が目覚める。」に自然に重なる存在として、猪俣周杜さんをブランド初のアンバサダーとして起用したという。

「ByGLOW」公式SNSでは、毎日のケアに重要なリポソームビタミンCについて語る「リポソームビタミンC篇」、美肌を保つためのインナーケアについて語る「美肌のためのインナーケア篇」、シーンに応じて使い分けができる「ByGLOW」の特長を語る「商品の選び方篇」の3種類のショートムービーを順次公開。各ムービーの最後には、猪俣さんが視聴者へのメッセージを語りかける。

ショートムービーでは「君も一緒にインナーケア、始めてみない?」などと猪俣さんが視聴者に語りかける
ショートムービーでは「君も一緒にインナーケア、始めてみない?」などと猪俣さんが視聴者に語りかける

2025年中間期は増収減益

Hameeの2025年5-10月期(中間期)の連結業績は、売上高は前年同期比5.2%増の112億3200万円。営業利益は同30.9%減の7億500万円、経常利益は同47.0%減の5億4700万円、純利益は同54.9%減の2億9900万円だった。

コスメティクス事業は、「ByUR」がEC販売および卸販売ともに売上高は前年実績を上回る水準で推移し、中核事業として成長しているという。9月に発売した秋の新商品では、「ByUR」で初展開となったリキッドファンデーションが売り上げをけん引。コスメティクス事業単体の売上高は前年同期比11.9%増になったという。

グローバル事業では韓国における内部売上が減少した一方、米国におけるEC・卸販売は前年同期を上回って推移。Hameeは「慎重な状況が続いている」としている。グローバル事業単体の営業利益は前年同期比で減益。売上拡大にかかるマーケティング費用、海外子会社の人件費・物流費の増加などが原因になったという。

コスメティクス事業、グローバル事業を含むコマースセグメント単体の売上高は前期比4.3%増の92億5415万。コマースセグメントのセグメント利益は前期比34.1%減の5億4990万円だった。

「ネクストエンジン」などプラットフォームセグメントの売上高は着実に成長し、増収基調を維持。同セグメント単体の売上高は同9.8%増の19億8797万円。セグメント利益は同6.7%増の10億1363万円だった。

中間期のセグメント別概況(画像はHameeのIR資料から追加)
中間期のセグメント別概況(画像はHameeのIR資料から追加)

なお、Hameeは「ネクストエンジン」などを展開するNEを、東証グロース市場へ11月4日にスピンオフ上場。NEは2026年4月期第3四半期からHameeの連結から外れる。

通期業績予想を下方修正

中間期の業績は計画を下回ったことから、Hameeは通期連結業績予想を修正した。物価高による個人消費の伸び悩み、米国の関税政策など国際経済環境の不透明感などの影響に加え、競争環境の激化なども影響し、修正後の各段階利益はいずれも当初予想を下回る。

修正後の売上高は計画比6.9%減(計画比で16億1200万円減)の216億7300万円、営業利益は同65.1%減(同13億5000万円減)の7億2300万円、経常利益は同75.9%減(同15億1100万円減)の4億7900万円、当期純利益は同89.3%減(同12億6500万円減)の1億5200万円。

中間期の実績と、当初の中間期業績予想との差異は、売上高は計画を7億800万円下回った。営業利益は計画を4億9100万円、経常利益は計画を5億9200万円の下振れで、純利益は計画を4億7200万円下回った。

売上高に差異が生じた理由は、モバイルライフ事業は卸販売が伸び悩み、コスメティクス事業は2025年5-7月期(第1四半期)に行った卸先の再編の影響により販売活動が一時停滞し、未達。グローバル事業は米国関税政策の影響が長引いた。

営業利益の差異の理由は、コマースセグメントでは各事業の売上計画未達による減収および、販管費・物流費・関税負担・人件費増加などの要因が重なったという。

経常利益は、2025年1月にゲーミングモニターを展開するPixio USA Inc.(本社米国)を持分法適用会社としたことに伴い、同社から仕入れているゲーミングアクセサリー関連商品の未実現利益が増加したことなどからマイナス影響が生じた。純利益は、営業利益・経常利益の計画下振れなどが影響し減益となった。

中間期実績と業績予想の差異(画像はHameeのIR資料から追加)
中間期実績と業績予想の差異(画像はHameeのIR資料から追加)

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