新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ

ドンキのマーケ戦略など2025年の気になったニュースTOP10+「リアルの新たな価値」「移動」「AIを前提とした考え方のアップデート」が重要になる2026年予測

ネットショップ担当者が読んでおくべき2025年のニュースTOP10&2026年の展望

石田 麻琴[執筆]

8:00

マーケティング、生成AI、ブランディング、DXなど、2025年もさまざまなEC関連ニュースや注目記事を紹介してきました。そのなかでも特に気になったニュース・記事TOP10を発表します! さらに、2025年を振り返りつつ、2026年の要注目トピックス&予測もしていきます。

2025年の気になったニュースTOP10!

【1位】ドンキ「みんなの75点より、誰かの120点」が、マーケティング戦略的に正しいワケ | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2501/31/news080.html

我が家(石田家)の毎週末の「ドンキホーテ」での買い出し。依然として継続しているのですが、この「偏愛めし」はさらに加速している模様。最近ではお弁当だけではなく、サラダにも力を入れ始めました。「クルトンばっかり」のシーザーサラダとかね。情報が溢れすぎて、75点じゃ知られないし選んでもらえない。120点なら(一部に)知られるし選ばれる、という時代です。

【2位】初月赤字も1年で月商1,000万円突破。渋谷『雲隠レ』に学ぶメニュー改善のデータ分析法 | 飲食店ドットコム ジャーナル
https://www.inshokuten.com/foodist/article/8008/

めちゃくちゃメニュー改善のPDCAを回している飲食店さんの話。「雲隠レ」さんが行っていることって、高レベルのECマーケ担当が実施していることとまったく同じなんですよね。それをリアルの実店舗に自然と転用させてしまっていた、という。派手な一手ではなく、小さな改善を積み重ねて大きな差を生む。それができる現場力、マネジメントもすばらしいです。普通は「やりきれない」ですから。

【3位】コンテンツ制作における完璧主義とのつき合い方 | まてぃさん.どっとこむ
https://matty3.com/perfectionism/

「70%を100%続ける」ことが大切なんですよね。逆に「100%を70%続ける」ようじゃいけない。仕事にムラがあると、一緒に働く仲間から信用してもらえない。「アイツは必ず70%の仕事はしてくれる!」と信頼してもらうことが大切です。自分自身は70%を100%続けながら、分母となる土台の力をじっくり高めていけばいい。「●×70%」の「●」を大きくすることが大切なんです。

【4位】生成AI導入で効率化しているのに"儲からない"のはなぜ? 意外と多い「自己満足の落とし穴」3つのパターン。「重要なのはAIそのものではない」 | 東洋経済ONLINE
https://toyokeizai.net/articles/-/890262

2026年はこの手の話がたくさん出てきそうですよね。「で、何がやりたかったんだっけ? どんな意味があったんだっけ? 結果、儲かっているんだっけ?」というような。お気づきのとおり、AIを成果につなげられるかどうかはAIを使う「人」の問題です。インターネットやSNS、はたまたECサイトが出てきたときと一緒。EC事業者の皆さんはよくわかっていると思います。

【5位】海外EC販路成功の秘訣は「地道なブランディング」「売り上げを焦らない」。プロが語る国内ブランドが取るべき戦略とは | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/13331

大切なのは「主体性」なんですよね。つまり「最悪自分たちで何とかする」という気持ちがあるか否か。結局はこの粘りが、成果が出るかどうかを決めている気がします。海外ECの知識はどの会社も十分ではありませんが、代理店さんにマーケティングをお任せして、結果が出なかったら「ダメでした」では、そりゃ何にもならんでしょっていう。

【6位】「最強のマーケティング戦略」は外注しないこと? “代理店依存”から脱却する実践ガイド | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2025/10/24/50221

AIがある程度仕組み化された業務のフォローをしてくれるようになった以上、マーケティングの内製化の動きはより強くなると思うんですよね。そして、専門家(代理店)に求められるのは「専門知識」や「テクニック」というよりも、顧客との「ビジネス設計」になるのではないかなと。マクロな目線、長期的な目線で見たら、社内に積み重ねがないと会社自体が永続しないですよね。

【7位】野球離れでも「2万5000円の座席」が売れる…"万年赤字"だったベイスターズが過去最高の売上収益を出せたワケ | PRESIDENT Online
https://president.jp/articles/-/93906

いやもう、価格じゃないんでしょ。価格が高いから・安いからというのは前近代的な考え方で、大切なのはお客さまが「どの世界を生きているか」。もしお客さまが野球選手の「推し活」の世界に生きているならば、現実世界と比例した価格設定の概念は一切通用しなくなります。本質的にはマーケティングを「別世界」にもっていくかどうかなんですよ。

【8位】情報強者になるためのたった一つの戦術(新入社員を指導するならこれだけ) | note | ふじはらよしあき/経営・戦略アドバイザー
https://note.com/yfujihara/n/n902fc1a624b7

むちゃくちゃ自分に刺さった記事です。新人にたった1つだけ教えるとしたら「挨拶をしなさい」これだけ。高度なテクニックでも、大人じゃなきゃ知らないことでも何でもない。子どものときから年長者のみなさんに言われ続けていること。これがとても大事なんですよね。私自身、もう40半ばという年齢になりましたが、自分から「挨拶」をしっかりしないと。

【9位】令和6年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました | 経済産業省
https://www.meti.go.jp/press/2025/08/20250826005/20250826005.html

以前と比較すると鈍化こそしていますが、日本全体で見たらまだまだECは成長市場なわけです。このデータは令和6年度のものですから、高市政権が発足した以降のデータはまた違う傾向が出るはず。令和7年度のデータは2026年8月~9月ごろに出るはずですので、公開され次第「ネッ担まとめ」で紹介していきたいと思います。

【10位】ITベンダーの皆様、御社SaaSの導入を社内で止めていたのは、私です | note | dx_note
https://note.com/posi7293/n/n369d55fe370e

SNSでも話題になったこの記事を10位としました。BtoBのマーケティングを行っている会社さんも多いかと思いますが、これが現実。製品の良し悪しではないところに「導入されない」理由がある。製品を充分に理解して、熱意をもって社内を説得してくれる、そんなお客さまは相当なレアキャラ。意識が高すぎて近い将来、転職する可能性すらあります。

2026年注目ワードは「AI」「リアルの新たな価値」「移動と体験」

2025年を語る上で外せないのは、やはりAIの台頭でした。どの業界や勉強会でも、話題はAIとの向き合い方に集約されていましたね。2025年は「AIをどう使うか」を模索する一年であり、2026年は「AIを前提に、考え方や取り組み方をどうアップデートするか」が、より重要なテーマになっていくと思います。

一方で、ECを含むマーケティングの文脈で強く感じるのが、「リアルの新たな価値」です。リアルから生まれる熱をネットにどう広げるか、ネットで生まれた関係性や関心をリアルにどう戻していくのか。すでに実践できている企業もありますが、まだまだ少数だと思います。おそらく、デジタルやAIが進化すればするほど、体験価値や人との直接的な関わりといった「リアルの新しい価値」は相対的に高まっていくでしょう。

そう考えると、2026年のマーケティングの大きなキーワードの1つは「移動」ではないかと思っています。いかにデジタルやAIが進化しても、最終的に人、そしてモノの「移動」は残り続けます。デジタルデータの販売でなければ、ECも然りですよね。人をどう動かすか、移動によって生まれる体験をどうネットに接続し、次の行動につなげていくか。この「移動」という視点は「体験」とともに、さらに重要になっていくのではないでしょうか。


「新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」は以下の専門家が連載しています。

ECMJ 石田氏石田氏

ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。

UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。

ユウキノイン 酒匂氏酒匂氏

ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。

Designequation 中林氏中林氏

Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。

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