Amazonはなぜ宇宙事業を手がけるのか。人工衛星を使ったインターネット通信サービス「Amazon Leo」とは?

「Amazon Leo」は、Amazonの地球低軌道衛星インターネットプロジェクト。既存の通信インフラが整っていない、あるいは十分でない地域の個人や企業、学校、行政機関などに、高速で信頼性の高いブロードバンド接続を提供することを目的としている。

鳥栖 剛[執筆]

1月27日 10:30

Amazonが開発を進めている人工衛星を活用したインターネット通信サービス「Amazon Leo」。2月12日に、欧州の衛星打ち上げ専門会社アリアンスペースとの初の打ち上げミッションを実施する。

Amazonが開発を進めている人工衛星を活用したインターネット通信サービス「Amazon Leo」
「Amazon Leo」は地球低軌道衛星インターネットプロジェクト

「Amazon Leo」は、Amazonの地球低軌道衛星インターネットプロジェクト。既存の通信インフラが整っていない、あるいは十分でない地域の個人や企業、学校、行政機関などに、高速で信頼性の高いブロードバンド接続の提供を目的としている。ユーザー端末には、Amazonが独自開発した高性能アンテナを採用し、ギガビット級の通信速度をサポートする。

打ち上げパートナーには、SpaceXやULA(United Launch Alliance)が名を連ねており、すでに航空会社のJetBlue(機内Wi-Fi)やDIRECTV Latin Americaなど企業向けの導入事例も発表している。

「Amazon Leo」は2018年に「Project Kuiper(プロジェクト・カイパー)」として開発を開始し、2025年11月に「Amazon Leo」へと名称を変更。「Leo」は、地球低軌道を意味する英語「Low Earth Orbit」の頭文字から名付けた。初期コンステレーション(衛星群)は3000機以上の衛星で構成する計画で、2025年4月に最初の27機を打ち上げたことから本格的な配備が始まった。これまでに7回の打ち上げミッションを完了している。

アリアンスペースとの初打ち上げミッション「Leo Europe 1(LE-01)」では、32機の衛星を追加投入。これにより軌道上の衛星数は合計212機に到達する見込みだ。打ち上げ場所は、フランス領ギアナ・クールーのギアナ宇宙センター(ヨーロッパ宇宙港)。「LE-01」は、アリアンスペースとの全18ミッションのうち、最初の打ち上げとなる。

Amazonは、初期コンステレーションの構築を進めながら通信範囲と容量を拡大し、その後に本格的な商用サービスの提供を開始する計画だ。

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