石居 岳[執筆] 2022/11/29 8:30

全国の地域金融機関が連携し、ネット通販の全国的な商圏を構築しようとする取り組みが始まった。

秋田銀行のグループ会社である詩の国秋田、京都銀行のグループ会社である烏丸商事、西日本シティ銀行が運営を支援するダイヤモンド秀巧社印刷がぞれぞれ運営するECモールを連携させたポータルサイトを、NTTデータが構築した。

ECポータルサイトの名称は「&WA(アンドワ)」。地域金融機関が運営するECモールへの相互送客を目的としている。

秋田銀行のグループ会社である詩の国秋田、京都銀行のグループ会社である烏丸商事、西日本シティ銀行が運営を支援するダイヤモンド秀巧社印刷がぞれぞれ運営するECモールを連携させたポータルサイトを、NTTデータが構築
「&WA」の全体像

各地域金融機関が手がけるECモールは、各地域の地元企業とのつながりが深く、地域を理解しているという特性を生かして他業種のECと差別化する。「&WA」は、こうした「地域金融機関ならではの魅力あるECモール」を複数連携させることで相互相客を実現し、集客力の向上をめざすという。

たとえば、京都銀行のグループ会社である烏丸商事が運営するECモール「COTOYOLI MALL(ことよりモール)」では、食品を中心に出店企業50社が参加。「知る人ぞ知る商材」を取りそろえる。こうした特性のあるECモールの運営に携わる各地域金融機関が連携することで、全国規模のデジタル商圏を構築するという。

秋田銀行のグループ会社である詩の国秋田、京都銀行のグループ会社である烏丸商事、西日本シティ銀行が運営を支援するダイヤモンド秀巧社印刷がぞれぞれ運営するECモールを連携させたポータルサイトを、NTTデータが構築
サービス展開イメージ

地域金融機関は銀行法の改正を踏まえた非金融分野における新たなビジネスとして、地元中小企業の本業支援と地方創生に資するECモールや地域商社を立ち上げている。

しかし、単独の地域金融機関では、商圏が限定されることから多くの個人顧客にアプローチできない、地産地消ビジネスモデルの難しさという課題があった。

NTTデータは、この課題解消のために地域金融機関同士を連携させることで、各地域に閉じないより多くの個人顧客にリーチすることができると判断。地域金融機関と連携し、相互送客による集客力の向上や地産外消の実現を支援するECポータルサイト「&WA」を提供する。

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