QRコード決済サービス、総合満足度と利用頻度トップは「楽天ペイ」
MMDLaboが運営するMMD研究所が発表した「2021年1月 スマートフォン決済(QRコード)の満足度調査」によると、調査対象の6サービス(PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY、LINE Pay、メルペイ)中、最も利用頻度の高いサービスは「楽天ペイ」だった。調査対象は18歳~69歳の上記QRコード決済サービス利用者(男女600人)。期間は2021年1月1日~1月4日。
利用頻度最多は「楽天ペイ」、利用者の約6割が1週間に1回以上利用
QRコード決済6サービスの各利用者に、そのサービスの利用頻度を聞いたところ、「1週間に1回以上利用する」という回答は「楽天ペイ」が69.0%で最多。次いで「PayPay」が67.0%、「au PAY」が66.0%、「LINE Pay」が57.0%、「d払い」が53.0%、「メルペイ」が51.0%だった。
総合満足度トップは「楽天ペイ」
各サービス利用者に、メインで利用しているサービスの満足度を「お得部門」「アプリデザイン部門」「利便性部門」「信頼部門」においてそれぞれ聞いた結果、総合満足度トップは「楽天ペイ」だった。各部門のトップ、質問項目は次の通り。
- 「お得部門」(キャンペーンの頻度、ポイント還元率、還元されるポイントのわかりやすさ):楽天ペイ
- 「アプリデザイン部門」(操作のわかりやすさ、利用した金額(残高)のわかりやすさ、見た目の良さ):メルペイ
- 「利便性部門」(使える場所(店舗・EC)の多さ、店員の理解度、チャージ方法の豊富さ):PayPay
- 「信頼部門」(セキュリティ、企業の信頼性、使える場所のわかりやすさ):楽天ペイ
人に勧めたいサービス1位は「楽天ペイ」
各サービス利用者にメインで利用しているサービスを家族・友人に勧めたいか10点満点で点数をつけてもらい、NPS(ネット・プロモーター・スコア、顧客推奨度)を出した。結果、9点から10点を付けた推奨者は14.7%、7点から8点をつけた中立者は40.0%、0点から6点をつけた批判者は45.3%で、推奨社から批判者を引いたNPSは-30.7だった。サービス別のNPSは「楽天ペイ」が-13.0で最も高かった。
知ったきっかけ上位は「公式サイト」「関連アプリ上での案内」「テレビCM」
調査対象者に現在メインで利用しているサービスを知ったきっかけを聞いたところ、最も多かったのは「公式サイト」(16.0%)で、「関連アプリ上での案内」(14.8%)、「テレビCM」(14.3%)と続いた。
各サービスごとに上位5位までの項目を抜き出すと、「PayPay」は「テレビCM」、「d払い」「楽天ペイ」「LINE Pay」は「公式サイト」、「au PAY」は「企業からの配信メール」と「関連アプリ上での案内」、「メルペイ」は「関連アプリ上での案内」だった。
「ポイントが貯まる」「キャンペーンに興味を持った」が使い始めたきっかけ上位に
現在メインで利用しているサービスを使い始めた理由を聞いたところ、「ポイントが貯まるから」(35.2%)が最多。次いで「キャンペーンを知って興味を持ったから」(29.3%)、「普段使っているサービスとポイントが連動しているから」(23.8%)だった。
サービス別に上位5位までの項目を抜き出すと、「PayPay」「メルペイ」は「キャンペーンを知って興味を持ったから」、「d払い」「楽天ペイ」「au PAY」「LINE Pay」は「ポイントがたくさん貯まる」だった。
調査実施概要
- 調査タイトル:「2021年1月 スマートフォン決済(QRコード)の満足度調査」
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2021年1月1日~1月4日
- 調査対象:18歳~69歳の下記QRコード決済サービスをメイン利用している男女
- 有効回答:600人(PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY、LINE Pay、メルペイ各100人)
- 設問数:9問