星川 保 2016/9/27 9:00

ファッションビジネス・サポーターとしてアパレル企業から評価を得ているオーティーエス。取扱商材は衣類のほか、ジュエリーやファッション小物といった商材まで幅広くサポートする。1986年創業のオーティーエスがEC物流に本格参入したのは2004年。ブランド価値・企業価値の向上が重要なファッションECの要望に応えるため、高価値を提供する物流体制を構築している。

徹底した品質管理体制を構築

物流センターは東京都江戸川区、江東区に5か所。ファッション企業の本社が多い渋谷、表参道エリアから電車で30~40分という、アクセスの良い立地にある。4センターにX線検針機、補修・修理、裾直し作業対応が可能なミシンを完備。ファッション向けに特化した物流センターとなっている。

事業内容には「ファッション物流に関する一切の業務」と明記し。ファッション物流(仕入れ前から販売後といったバリューチェーン)を30年もの間で培った経験・ノウハウでサポートする。

ファッション物流のオーティーエス

ファッションに特化した物流を提供する

オーティーエスの「品質管理」は、次のような体制を採用しているのが特徴。

「品質管理」を上げるための工程分け

  1. 仕入れ前
  2. 販売前
  3. 販売中
  4. 販売後

「品質管理」を上げるための商品ステイタス

  1. サンプル品
  2. バルク品
  3. 店頭品
  4. 顧客品
  5. 不良品

と細分化。クライアント企業が仕入先への品質改善交渉を行う際のサポート(QCレポート作成)まで行える体制を採用している。

また、倉庫内にはジュエリーの修理対応が行える特殊工房を完備。洋服の修繕作業や裾・丈直しが行えるミシンも保有している。

外部の修理業者に依頼せずに倉庫内で業務を完結する体制を整え、クライアントのファッションEC企業にリードタイム短縮というメリットを提供している。

オーティーエスの倉庫にはミシンも完備

倉庫内には修繕作業が行えるミシンを完備

売りたい企業と買いたい企業をつなぐ「カイテン倉庫」

オーティーエスがここ数年、力を入れて取り組んでいるの在庫の流動化を目的とした「カイテン倉庫」サービス。

ファッション企業だけでなく、EC事業者すべてに当てはまる、「商品が売れない」→「「在庫が増える」→「セールの多発」→「物流コストUP~キャッシュフローの悪化」→「経営状態の悪化」という負のサイクルに陥ってしまうと、そこから抜け出すには相当の時間が必要だ。

そうなる前に正のサイクルに軌道修正を行うためのサポートをオーティーエスが手がける。具体的には、次のようなアクションを行う。

  1. アウトレットECとの在庫一元化~各モール間をデータ連携し、販売機会ロスの削減・物流費カット
  2. ストック品の買取サービス~ストック販売の専門企業とのコラボによる在庫買取サービス(ブランド価値を毀損せず現金化を実現)
  3. クローズSALEの開催・運用~倉庫を利用して従業員や会員向けのクローズSALE開催(オーティーエスには従業員が700名程在籍)
  4. 海外チャネルでの販売&越境EC~海外ECの多言語対応含め、出店から販売までをトータル的にサポート

こうした物流業務を仕切っていのが執行役員マーケティング部長の小橋重信氏。

「カイテン倉庫」はさまざまな販売チャネルを利用し、クライアント企業の在庫の流動化を促進するサービス。クライアント企業とのより良い関係性構築が、長期契約、物流費正常化、無駄なコスト競争からの脱却につながり、Win-Winの関係性が築けるのではないかと思っている。

小橋重信 執行役員

小橋重信 執行役員

【ディヴォートソリューションからのお知らせ】

「最適倉庫マッチング」とはEC事業者の視点から、現在お困りのポイントを把握し、過去の経験、実例を交え、全国75社以上の物流倉庫群より、クライアント様のビジネスモデルに最も適した物流倉庫をご案内するサービスです。
(簡単に言うと、EC物流倉庫の不動産屋さんのようなものです。)

物流は経営と密接に関わっています。事業規模の拡大と正確な在庫管理、高品質な物流は切り離すことはできません。経営体質の強化を図るには、バックヤードの基盤を強化する必要があります。

現在、約120事業者様、年間出荷梱数125万件以上の出荷を行っております。(2016年5月現在)

EC事業者は全く費用負担なく利用できますので、物流をアウトソーシングしようかと考えているEC企業の方は、是非とも下記アドレスから、ご連絡ください。

http://devote-solution.jp/warehouse/ipes

この記事が役に立ったらシェア!
これは広告です

ネットショップ担当者フォーラムを応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

[ゴールドスポンサー]
ecbeing.
[スポンサー]