ecbeingが低コスト・短期間でBtoB向けECサイトを構築できる「ecbeing BtoB Lite」をリリース
ecbeingは9月12日、BtoB向けECサイト構築パッケージ「ecbeing BtoB版」のLite版で、低コスト・短期間でリリースできるようになる「ecbeing BtoB Lite」の提供を始めた。
ecbeingによると、「BtoB-ECサイトに大きな投資はできないが、高セキュリティで信頼性のあるシステムを利用したい」「BtoB-ECサイトの構築経験がなく、まずはスモールスタートをしたい」といった要望が寄せられており、こうした企業ニーズに対応するため「ecbeing BtoB Lite」を開発したという。
「ecbeing BtoB Lite」の特徴は次の通り。
- 商品点数や月間注文数に上限を設け、低コストで「ecbeing BtoB」と同様の機能を提供
- 「ecbeing BtoC」で培ったセキュリティノウハウをそのまま継承
- 基幹・販売管理システムとの連携は、商品・在庫・注文・出荷等を標準機能として提供
- ユーザー個別要件への軽微なカスタマイズが可能
- 「ecbeing BtoB版」へのスケールアップが可能
「ecbeing BtoB Lite」の初期費用は300万円から。「今までコストなどの事情で導入ができなかった企業に対しても、高セキュリティ・高機能・高拡張性を備えたBtoBサイトを提供することが可能となった」としている。
ecbeingはBtoB-ECの構築パッケージでシェア49%
ecbeingはBtoB-ECの構築パッケージでも実績を伸ばしており、富士キメラ総研が発行する『富士マーケティング・レポート 2018年 ECソリューション市場占有率』において、法人取引(BtoB)を行うECサイトパッケージ構築においても49%のシェアを獲得している。
デジタルトランスフォーメーションへの取り組み、ITの重要性を理解する若手経営層への世代交代、企業内のIT化推進などが追い風となり、ecbeingのBtoB版パッケージの商談は、2018年4~7月末と比べて2019年は前年同期比143%(4~7月末)と大幅に増加しているという。
拡大を続けるBtoB-EC市場
経済産業省が5月に発表した2018年の「電子商取引に関する市場調査」によると、2018年のBtoB-EC市場規模は、前年比8.1%増の344兆2300億円。業種分類上の「その他」を除いたEC化率は、前年から0.8ポイント増の30.2%となっている。
2018年に規模が2017年から拡大した業種は、上位順に「卸売」「輸送用機械」「繊維・日用品・化学」「電気・情報関連機器」。EC化率も拡大している。
こうしたBtoB-EC市場拡大の背景について、ecbeingは「働き方改革による業務効率化の機運が高まるなかで、企業内において電話やFAX、紙媒体で行ってきた受発注業務をデジタルへ移行する動きが活発になり、発注者側のECそのものに対する認知や知識の向上により、BtoB向けのEC販売が増加傾向にある」と説明している。