【ZOZOの2020年中間期】取扱高は16%増の1856億円、1%ポイント還元廃止で約14億円のコスト削減効果

ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOが10月29日に発表した2020年4-9月期（中間期）の連結決算によると、商品取扱高は前年同期比16.3％増の1856億3100万円だった。

商品取扱高の事業別内訳を見ると、ZOZOTOWN事業が同7.1％増の1654億1100万円、PayPayモールは87億4400万円、PB事業は同73.6％減の1億8400万円、MSP事業は5億6000万円、BtoB事業は同140.9％増の106億2500万円、その他が1億500万円。

営業利益は同50.2％増の199億500万円となり、中間期決算としては過去最高を計上した。「ZOZO ID」での買い物で加算される1％のポイント還元を4月1日に廃止。ポイント関連費が減少し、取扱高に占めるポイント関連費は前年同期から0.9ポイント改善し、約14億円のコスト削減につながった。

「ZOZOTOWN」の出店ショップ数は、前期末比5.0％増の1404店舗となった。

平均商品単価は今期、3000円台で推移、中間期は前年同期比3.8%減の3381円。

「ZOZOTOWN」で過去1年以内に1回以上購入した「年間購入者数」は880万5155人だった。ただし、「年間購入者数」には「PayPayモール」の購入者数は含んでいない。

アクティブ会員属性によると、会員年齢平均は33.9歳。男性は31.8歳、女性は34.1歳となっている。

2021年3月期の連結業績は、商品取扱高が前期比12.2％増の3873億円、売上高は同14.5％増の1437億円、営業利益は同41.6％増の395億円、経常利益は同42.9％増の395億円、当期純利益は同46.8％増の276億円を予想している。

新型コロナウイルス感染症拡大によりアパレル各社が自社ECサイトを強化している。こうした状況下、「ZOZOTOWN」の在庫確保について、「引き続きECシフトという前提は、ブランドも変わってはいない。リアル店舗の不確実性が高い中、ECへ在庫を寄せていくブランドが大半。当社にとっても限られた在庫となる。ブランドとしっかりとコミュニケーションを取り、ZOZOへの在庫確保をお願いしている状況だ。営業努力やブランドの懇意により、在庫は集まりつつある」（ZOZO）