ZOZOの商品取扱高は21.5%増の4193億円、PayPayモール出店は4.5倍の281億円
ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOが4月27日に発表した2021年3月期連結業績によると、商品取扱高は前期比21.5%増の4194億3800万円だった。
直近5期(2017年3月期~2021年3月期)における商品取扱高の成長率は、33.2%、27.9%、19.2%、6.6%と鈍化傾向だったが、2021年3月期は新型コロナの影響で21.5%と大幅成長を達成した。
商品取扱高の事業別内訳を見ると、ZOZOTOWN事業が同9.5%増の3557億円、PayPayモールが281億万円(前期比354.8%増)、PB事業は同85.0%減の1億8000万円、MSP事業は12億6000万円(同67.6%増)、BtoB事業は223億円(同140.9%増)、その他が116億万円。
「ZOZOTOWN」に出店するショップ数は同131店舗増の1468店舗。
※記事初出時、ショップ数の増減数に誤りがあり、修正をいたしました。
四半期ごとの平均商品単価は3381円から4301円で推移しており、各四半期においては前年同期実績を下回った。平均出荷単価も同様で、各四半期で前年同期の実績を下回って推移した。
四半期別の平均出荷単価は、第1四半期が7409円(前年同期比12.7%減)、第2四半期が7370円(同2.1%減)、第3四半期は8516円(同5.1%減)、第4四半期は7991円(同3.8%減)となった。
「ZOZOTOWNで過去1年以内に1回以上購入した「年間購入者数」は、第1四半期が866万2560人(前年同期比6.7%増)、第2四半期(7-9月)880万5155人(同7.0%増)、第3四半期(10-12月)が913万9796人(同12.1%増)、第4四半期(2020年1-3月)が948万5669人(同14.6%増)となった。
ただし、この年間購入者数には体型計測デバイス「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」「ZOZOMAT(ゾゾマット)」「ZOZOGLASS(ゾゾグラス)」、PayPayモールでの購入者は含んでいない。
連結売上高は、前期比17.4%増の1474億200万円。営業利益は同58.3%増の441億4400万円、経常利益は同10.2%増の443億8600万円、当期純利益は同64.5%増の309億3200万円だった。
「ZOZOARIGATO」など値引コストの減少、「ZOZO ID」での買い物で加算される1%のポイント還元といったプロモーション関連費用の減少、PB関連などスポット費用の減少で粗利率が改善。営業利益の大幅な増益につながった。