Andes株式会社ブラジル越境 EC『J-Planet』を突破口に LATAM Agentic Commerce プラットフォームを構築

日本・ブラジルを拠点に LATAM Agentic Commerce プラットフォームの構築を進める Andes 株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 CEO:藤田 徹、以下「Andes」)は、2026 年 5 月 1 日、シードラウンドのセカンドクローズを完了し、シード累計調達額が2.4億円に達したことをお知らせします。本ラウンドではデライト・ベンチャーズをリード投資家として迎え、複数のエンジェル投資家から出資を受けました。調達した資金は、日韓発 ブラジル越境 EC『J-Planet』を起点とした LATAM向け Agentic Commerce プラットフォームの構築および事業展開に充当されます。
McKinsey QuantumBlackの調査(2025年10月)によれば、2030年までにAIエージェントが媒介する消費者取引は、世界で3~5兆ドル規模に達する見込みです。
一方で既存ECの領域では、購買エージェントの普及には「消費者側の行動変容」と「事業者側のシステム対応」の双方が必要となるため、導入が進みにくい構造的課題(いわゆる鶏卵問題)が存在しています。
供給側では、日韓の事業者にとってLATAMは既存売上と競合しない「純増市場」であり、通関・決済・規制対応はAndesが一括で代行するため、事業者側に追加対応が発生しません。需要側では、ブラジルにはWhatsAppをはじめ「会話の中で買い物をする」商習慣がすでに定着しており、購買の相手がAIエージェントに変わることへの行動変容コストが極めて小さい市場です。米国で普及を阻んだ前提が、ブラジルでは逆転しています。
LATAM市場の中でもブラジルは、Agentic Commerceの実装において最も重要な市場と位置づけられています。
その理由は以下の通りです。
- WhatsApp利用者は国内1.4億人超と、オンライン人口のほぼ全員に浸透。Metaは2026年2月、WhatsApp Business向けAIを世界2番目の市場としてブラジルで提供開始
- ChatGPT等の主要AIアシスタントの国内利用者は4,490万人と、1年で61%増(Comscore調査、2025年12月時点)
- VisaとSantanderによるエージェント決済のパイロットが、ブラジルを含むLATAM5カ国で完了(2026年3月)
- Visaの調査では、LATAM消費者の70%超がすでに購買プロセスにAIを活用
- 即時決済インフラ「Pix」は成人の9割超が利用。即時送金・低手数料で、チャージバック制度が存在しない
- 世界最大の日系社会(約270万人)を擁し、韓国コスメのブラジル向け輸出は直近3年で約3倍に拡大するなど、日韓商品への需要が急成長
これらの要素により、ブラジルは世界で最も早くAgentic Commerceが実用化される可能性を持つ市場と位置づけられています。

ブラジルへの越境 EC は、世界でもっとも難しい部類に入ります。輸入には高い税金がかかり、小口の商品でも最大で 60% に達します。通関の手続きは煩雑で時間がかかり、決済はブラジル独自の方法が主流、言語はポルトガル語、商品の表示や成分にも現地の規制が細かく定められています。これらをすべて越えなければ、日本の商品はブラジルの消費者のもとに届きません。
そのため、ブラジルで日本の商品を手に入れるのは、これまで簡単ではありませんでした。買う人自身が、高い税金や通関、配送のトラブルと向き合わなければならず、ごく一部の人にしか手が届かなかったのです。
J-Planet は、この難しさをまるごと引き受けます。輸入税の計算、通関、決済、現地配送、規制への対応--そのすべてを自社で行い、利用者からは見えない形で処理します。さらに私たちは、ブラジルの簡易通関制度(PRC)に対応する唯一の日本発のプラットフォームとして、条件を満たした商品については、通常かかる輸入関税を 0% で届けられます。利用者は、国内で買い物をするのと変わらない感覚で、日本の商品を受け取れます。
そして私たちが目指すのは、その先にある、まったく新しい買い物の体験です。利用者は、サイトを探し回ることも、税金や通関を自分で調べることもありません。AI エージェントに「こういうものが欲しい」と伝えるだけで、エージェントが商品を見つけ、価格と税を計算し、購入から通関、配送までをまとめて引き受ける。ブラジルにいながら、まるで国内で頼みごとをするように、日本の商品が手に入ります。
しかもこの購入は、利用者がふだん使っている大手の生成 AI から、そのまま行えます。「これが欲しい」と話しかけるだけで、ブラジルにいながら、日本の商品をその場で手に入れられる。J-Planet が作っているのは、ただ商品を売る越境 EC ではありません。世界でもっとも難しいブラジルへの越境購買を、誰もが言葉ひとつで終わらせられるようにする仕組みです。
本ラウンドで調達した資金は、『J-Planet』の事業拡大、購買エージェントを実装する自社モバイルアプリの開発、および初期コアメンバーの採用に充当します。
その上でAndesは、物流・税務・法務・通関・ERPなどLATAM商業インフラ全体をエージェントが利用可能な形に抽象化し、「LATAM Agentic Commerce Protocol」としてオープンソース化することを目指します。オープン標準として公開することで事業者・開発者のエコシステム形成を加速させ、Andes自身はプロトコル上の実行レイヤー(決済・物流・コンプライアンス代行)を担います。OpenAI・Stripeらが推進するグローバル標準「Agentic Commerce Protocol(ACP)」との相互運用性を確保しつつ、LATAM固有の制度・決済・物流に対応した次世代EC基盤の標準化を推進していきます。

Andes株式会社 代表取締役社長 藤田徹
ブラジルに住んでいる僕自身が日々肌で感じていますが、この国は既得権益と複雑な税制で覆われた事実上の『鎖国状態』にあります。しかし WhatsApp の LLM 対応、Pix の浸透、PRC、そして AI エージェントの到来によって、これを越境の Agentic Commerce で構造的に解く条件が、この 1~2 年でようやく揃いました。Andes は J-Planet を突破口に、ブラジル を Agentic Commerce で『開国』します。

デライト・ベンチャーズ マネージングパートナー 南場 智子 氏

デライト・ベンチャーズ パートナー 藤井 康介 氏
数ある越境ECの挑戦の中でAndesが際立っているのは、世界で最も難しいと言われるブラジル市場に、真正面から挑んでいることです。同社は、日本企業としてPRC(ブラジル簡易通関制度)の取得に取り組み、税制・通関・決済といったブラジル特有の摩擦と、ひとつひとつ向き合い続けています。PixやWhatsApp、そしてAIエージェントの登場により、ブラジルはAgentic Commerceが世界で最初に立ち上がる場所になろうとしています。Andesは、自ら築いてきた越境ECの基盤を土台に、その入口を日本側から押さえに行ける稀有なチームです。
日本・アジアの良い商品をラテンアメリカの生活に届ける。日本のスタートアップが世界に挑むこのチャレンジを、デライト・ベンチャーズとして全力で後押ししていきます。
Andes は、ブラジルを拠点に事業を共に立ち上げる初期コアメンバー(事業開発/Biz Dev)を募集しています。キャリア前期に大きな裁量を求める方を歓迎します。ビザ取得・渡航・現地住居をフルサポート。
詳細・ご応募は tetsu.fujita@andes.global へ
会社名:Andes 株式会社(日本法人)
代表者:代表取締役 CEO 藤田 徹
設立:2025 年 3 月 13 日
本社所在地:東京都渋谷区神南 1-11-4 FPG リンクス神南 5 階
子会社:JPLANET COMERCIO INTERNACIONAL E DISTRIBUICAO LTDA(ブラジル法人、2025 年 11 月 4 日設立、本社:Av. Paulista 2300 - Pilotis - Bela Vista, São Paulo - SP, CEP 01310-300, primeiro andar)
事業内容:LATAM Agentic Commerce プラットフォームの構築・運営、日韓 → ブラジル越境 EC『J-Planet』の運営
URL:
https://www.andes.global/本件に関するお問い合わせ
Andes 株式会社 代表取締役 CEO 藤田 徹
Email:tetsu.fujita@andes.global
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