ファンケル、香港と上海に新店舗。化粧品+健康食品+カウンセリングの独自モデルを進化させたグローバル店舗コンセプトとデザインを展開
ファンケルは香港と上海に新店舗を開き、海外初となる新たなグローバル店舗コンセプトを展開する。化粧品、健康食品、カウンセリングを組み合わせた独自モデルを進化させる。
8:30
ファンケルは7月24日、香港と上海に新店舗をオープンし、海外では初となる新たなグローバル店舗コンセプトと店舗デザインを導入すると発表した。化粧品と健康食品、カウンセリングを組み合わせた独自の店舗モデルを進化させ、スキンケアとインナービューティを横断した提案を強化する。中国大陸・香港事業を2025年末から直接運営体制へ移行して以降、初の新規出店となる。

香港では7月1日に九龍・旺角の商業施設「Langham Place(ランガムプレイス)」へ、上海では7月24日に浦東新区の「新嘉中心」へ出店した。今回の2店舗を含めた中華圏の店舗数は、中国大陸104店舗、香港27店舗(マカオ含む)となる。
今回の出店では、店舗数の拡大だけでなく、店舗体験そのものを見直した。回遊しやすい売り場設計に加え、専用カウンセリングエリアや健康測定サービスを導入。スキンケアとインナービューティを組み合わせた提案を強化する。
ファンケルは、こうした取り組みを単なる販売促進策ではなく、「科学的な知見に基づくスキンケアやインナービューティを通じて、美と健康を支える」というブランド価値を体現する中核施策と位置付けている。
香港の「Langham Place店」は、若い社会人や都市型消費者が集まる商業施設に出店した。店舗面積は46.1平方メートル。健康や美容への関心が高く、無添加で信頼性の高い日本製品を求める層を主なターゲットとする。
店内ではスキンケア商品とインナーヘルス・インナービューティ商品の売り場を明確に分け、専用カウンセリングエリアを設置。健康分析や肌カウンセリングを通じ、1人ひとりに合わせた商品提案を行う。

上海の「新嘉中心店」は、中国大陸初となるブティック型コンセプトストアとして展開する。店舗面積は70.91平方メートルで、美容意識の高い20〜45歳の高所得層を主なターゲットとする。
中国大陸ではこれまで百貨店を中心に出店してきたが、今回はショッピングモールへ出店することで、新たな商圏での顧客獲得を狙う。
店内には、肌悩みに応じた没入型カウンセリングゾーンを設置するほか、中華圏では初となる無添加スキンケア専用SPAルームも導入する。肌測定や肌分析に基づくケア提案に加え、「内外美容」の考え方に基づくワンストップの美容・健康体験を提供し、滞在時間の延長や購買率、リピート率の向上につなげる考えだ。

新店舗では、ブランドカラーのブルーを基調に、波紋をモチーフとした壁面デザインや柔らかな照明、曲線的な什器を採用した新たなグローバルデザインを導入した。
清潔感と親しみやすさを両立した空間づくりにより、ブランドイメージを刷新するとともに、若年層を中心とした新規顧客との接点拡大をめざす。
ファンケルは今後も中国大陸・香港での投資を継続する方針だ。中華圏で蓄積した店舗運営や顧客接点に関する知見を、日本国内や今後展開する海外市場にも生かし、グローバルでブランド価値の向上を図るとしている。同社はこの取り組みを、海外で得た学びを国内外のブランドづくりに生かす「ブランド価値グローバル還流モデル」と位置付ける。

