機械工具や住宅設備機器、生活用品などを扱う山善は1月27日、埼玉県白岡市にEC専用の物流拠点「ロジスEC関東」を新設すると発表した。家庭機器事業部のEC専用拠点として位置付け、2026年4月に本格稼働を開始する予定だ。
山善の家庭機器事業部では、オフィス・店舗向けECサイト「山善ビズコム」、一般消費者向けECサイト「くらしのeショップ」などのEC販売が伸長している。これに伴い在庫保管量や入出庫・配送件数が増加。今後の需要拡大も見込まれることから、「安定的かつサステナブルな物流体制の確立」が課題になっていたという。こうした背景を受けて「ロジスEC関東」を新設し、サービスレベルの向上とともに、持続可能な物流体制の構築をめざす。
EC専用拠点として約5000坪・約5000アイテムを保管
「ロジスEC関東」は、埼玉県白岡市の物流施設「LOGI'Q白岡Ⅱ」の2・3階部分、約5000坪(トラックバース含む)を賃借し、家庭機器事業部の商品約5000アイテムを保管する計画だ。
EC物流に求められる「小口多頻度・多品種」の出荷に対応するため、ゾーン配置とピッキング動線を最適化する。将来的には、返品・交換・修理を一体で扱うリバースロジスティクス機能の実装も視野に入れ、スピードと確実性の両立をめざすとしている。
さらに、EC受注・在庫・配送のAPI連携により、商品補充の最適化、欠品抑制、販売機会の最大化を図る。ECシステムと物流側の在庫・配送情報をリアルタイムに連携させることで、在庫精度の向上やリードタイム短縮につなげる。
立地選定のポイント
今回の「ロジスEC関東」の立地選定にあたっては、次のような点を重視したという。
- 家庭機器事業部の既存拠点「ロジス関東」(群馬県伊勢崎市)に近く、両拠点間の横持ち距離を短縮しつつ、集配効率を高められる
- 生産財事業の戦略物流拠点「ロジス東京」と近接しており、物流人材の配置など、繁忙期に事業部横断での対応がしやすい
- 東西幹線高速道路(久喜白岡JCT)へのアクセスに優れ、広域配送の機動性を確保できる
- 大手路線便の集荷拠点に近く、出荷リードタイムの短縮と安定運用が見込める
山善はこれまで、生産財関連事業において、2022年度から2024年度にかけて東西の戦略拠点「ロジス東京」「ロジス大阪」を本格稼働。全国各地に地域密着型の小規模倉庫「デポ」を展開するなど、物流体制の強化を進めてきた。今後もさまざまな物流施策を通じて、持続可能な物流体制の構築に注力していく方針だ。
施設概要
- 名称:ロジスEC関東
- 物件名:LOGI'Q白岡Ⅱ(山善賃借部分は2F・3F)
- 所在地:埼玉県白岡市篠津3110-1
- 稼働開始:2026年4月(予定)
- 延床面積:1万7326.04㎡(5241.11坪)※山善契約部分
- 構造・規模:鉄骨造・耐震/地上3階建て、全館LED照明、屋上太陽光発電