千趣会、コールセンターを縮小へ。連結子会社が運営する千葉拠点を閉鎖+人員削減

千趣会では業績を回復させ黒字化と持続的な成長フェーズに乗せるため、2025年2月に「再生計画(2025 年~2027 年)」を発表。この中で、通販事業の構造改革の主要施策の一つとして、コールセンターの合理化による費用削減を含むコスト構造の見直しを掲げていた。

鳥栖 剛[執筆]

7月30日 8:30

千趣会は7月28日、子会社の千趣会コールセンターが手がける千葉県印西市のコールセンターの閉鎖と人員削減を実施すると発表した。

2022年以降、厳しい業績が継続するなか、業績を回復させ黒字化と持続的な成長フェーズに乗せるため、2025年2月に「再生計画(2025年~2027年)」を発表。このなかで、通販事業の構造改革の主要施策の1つとして、コールセンターの合理化による費用削減を含むコスト構造の見直しを掲げていた。

この一環として千趣会コールセンターが運営する千葉県印西市のコールセンターの閉鎖と人員削減などの合理化を実施、あわせて資産売却を実施する。千趣会コールセンター千葉の資産売却時期は未定としている。

合理化の方法は対象人員の他拠点への異動または退職。対象者は千趣会コールセンター千葉の全従業員119人。退職者の退職日は2025年12月31日としており、退職者に対する優遇措置として退職加算金の支給と希望者を対象に再就職支援サービスを提供する。

千趣会コールセンター千葉で手がけているコールセンター業務は福岡コールセンターや大阪コールセンターなどに移管し、事業を継続する。

今回の閉鎖で、2025年12月期において人員削減などの合理化に伴う事業所閉鎖損失引当金繰入額として雑損失1億2700万円、事業所閉鎖などに伴う減損損失として特別損失2億5400万円程度の計上を見込むとした。通期業績予想については据え置きとした。

千趣会の2024年12月期連結業績は、売上高は前期比7.4%減の456億円、当期純損失は39億5800万円(前期は47億8200万円の損失)だった。最終損失は3年連続。ただ、損益面は改善しており、2024年12月期の最終損失は前期と比べて11億2400万円縮小していた。再生計画では、2026年12月期に営業黒字転換。2027年12月期には売上高500億円、16億円の営業黒字を計画している。

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