コメ兵、モノ資産の管理・活用アプリ「cashari」のガレージバンクを買収
コメ兵ホールディングスは、モノ資産の管理・活用アプリ「cashari(カシャリ)」を運営するガレージバンクを買収。リユースデータや目利き力と、アプリ起点の査定・現金化サービスを組み合わせ、仕入れや流通の強化につなげる。
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コメ兵ホールディングスは7月16日、モノ資産の管理・活用アプリ「cashari(カシャリ)」を開発・運営するガレージバンクの発行済株式100%を取得し、子会社化すると発表した。株式取得価額は16億円で、アドバイザリー費用などを含めた取得総額は概算16億8000万円。株式譲渡実行日は7月29日を予定している。

ガレージバンクは、モノ資産の管理・活用アプリ「cashari」を開発・運営している企業。ユーザーはスマートフォン上で保有するモノの価値を可視化し、査定から現金化までをシームレスに利用できる。画像査定や独自の与信判断技術に加え、モノを手放さずに資金化できるリースバック機能を強みとしている。「cashari」は累計40万ダウンロードを突破しており、スマホアプリを用いたセールアンドリースバックサービスに必要な一連のプロセスを実現するシステムの特許を軸に事業を展開してきた。
コメ兵HDは今回の買収を、将来的な売上高5000億円の達成をめざす長期成長シナリオに基づく投資の一環と位置付けている。買収の決め手となったのは、「cashari」が保有する約40万人超の顧客データを活用した技術力や、機動的なシステム開発・改善力という。
コメ兵HDは創業以来培ってきた目利き力に加え、買取から商品化、販売までを一気通貫で担うバリューチェーンを強みとしてきた。今後は、コメ兵が保有するリユースデータや相場データベース、人材と、ガレージバンクのデジタルサービスを組み合わせることで、仕入れや流通サイクルの活性化、流通取引総額の非連続な成長をめざす。
ガレージバンクによると今後、コメ兵ホールディングスの相場データベースとの連携による査定精度・与信精度の向上に加え、取扱アイテムカテゴリーの拡充、リースバックサービスの対象領域の拡大、グループのバリューチェーンと連動した新サービスの開発を進める方針。グループ参画後も「cashari」ブランドとサービスは継続し、既存ユーザーの契約内容や利用条件に変更はないとしている。
ガレージバンクの山本義仁社長は、コメ兵ホールディングスの目利き力やデータと自社のテクノロジーを組み合わせることで、顧客への提供価値を大きく高められるとの期待を示し、今後も「cashari」の進化を続ける考えを示している。
ガレージバンクの業績は拡大基調にある。2023年12月期の売上高は1億4415万8000円だったが、2024年12月期は前期比217.0%増の4億5692万5000円、2025年12月期は同130.5%増の10億5306万円へと大きく伸長した。
一方、2025年12月期の営業利益は2億685万円の赤字(前年は2億8628万4000円の赤字)、経常利益は2億3153万5000円の赤字(前年は2億9559万円の赤字)、当期純利益は2億4261万4000円の赤字(前年は2億9585万6000円の赤字)となった。赤字は継続しているものの、損失幅は縮小しており、成長投資を続ける段階にある。
コメ兵HDは、ガレージバンクを2026年7月29日付で連結子会社化する予定。2027年3月期の連結業績への影響については現在精査中としている。

