「これからの? 王道の?」。真に良いSEOとは「銭湯の番台」に座るような感覚でいることなのかも【ネッ担まとめ】
ネットショップ担当者が読んでおくべき2026年8月17日~9月13日のニュース
9月15日 8:00
従来のSEOも、AI検索に引用されるためにも、独自性や一次情報が大事だということが周知されるようになってきました。また、SEOと同様に「オワコン」と言われることも増えたブログが、再び注目されているように感じます。一方で「ブログを書いてもコンバージョンしない」と言われますが、コンテンツの役割は「ここから買いたい」「この人に相談したい」と思ってもらえる距離に進むことで、その好感や信頼からコンバージョンや問い合わせ、商談などにつながるのではないでしょうか。私はそうした「王道のSEO」は「『銭湯の番台』に座るような感覚でいること」なのかもしれないと考えています。そのあたりを気になる記事と一緒に掘り下げていきましょう。
これからは「王道の良いSEO」に取り組むことが大切
そのGEO/LLMO間違ってるかも!? AI検索時代でも変わらない「王道SEO」に取り組むべき理由 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2026/08/24/52930
Googleのダニー・サリバン氏もイベントで「Good SEO is Good “GEO”(良いSEOは良いGEOだ)」と述べており
Googleが推奨する「非コモディティコンテンツ」とは、そのサイトでしか得られない、貴重なコンテンツ
AIが生成するものではなく、皆さんのサイトでしか手に入らない情報、知識をしっかり伝えていくことこそが、王道であり真に良いSEOなのではないでしょうか。
記事の後半でも「接客の大切さ」や「この人から買いたい」の大切さを再認識する記事をピックアップしていますので、ぜひ最後までご覧ください。
要チェック記事
SEO関連
【衝撃】SEOの常識が変わった。AI検索時代の集客戦略とは? | ECの未来(YouTube)
https://youtu.be/-FDggMQD_vY?si=dZd-oG5t05HgAAzr
SEOの次は何をやるべきか教えます⋯AI時代の集客戦略 | ECの未来(YouTube)
https://youtu.be/bCSaafImyM8?si=icckB09Jp_23rJaB
私事で恐縮ですが、約6年ぶりにYouTubeチャンネル「ECの未来」に出演しました。コロナ禍の当時から、また様変わりした今でも、私は変わらずECの支援やSEOを生業としています。
仰々しいタイトルですが、内容としては「この6年間の変化と今取り組んでいること」「これからに向けて」を話しているので、ぜひご覧いただければ幸いです。
AI検索対策で構造化データを増やすのは順番が逆。まずページに書くことを意識せよ | MEDICOM
https://next-com.biz/structure-data/
“ページに書いていないことは、構造化データに書いても読まれません”
数年前、多くの構造化データでリッチリザルトが有効だった頃、特にハウツーやよくある質問の構造化データを濫用して、目的ページへのリンクを露出させる方法も散見されていました。
AI検索施策でも構造化データが因果関係にあるような文脈で書かれているものもありますが、Googleも公式で「生成AI検索に構造化データは必須ではありません」と発表しています。まずはページを書くことに流力すべきですね。
なぜ強いSEOだけでは足りないのか──ローカルAI時代の新たな評価軸 | ForbesJAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/104390
“顧客が推奨を求めたとき、自社は実際に名前を挙げられているだろうか?”
つまり、クチコミされるか、お客さんが次のお客さんへレコメンドしてくれるようになっているかですね。それを生むためには、実店舗でもECでも、「知りたいことを教えてくれるか」「接客対応やアフターフォローなど満足感のある購買体験ができるかどうか」ではないでしょうか。
マーケティング関連
百貨店アパレル、売上伸長率上位ブランドはECサイトへの投資が寄与 TSR調査 | ECのミカタ
https://ecnomikata.com/ecnews/marketing/51454/
規模の大小に関わらず、EC事業部と実店舗の仲が悪いということは、よく見聞きしてきました。ネットと実店舗の連携、さらにAI活用を絡めていることが売上伸長に寄与しているとのこと。
SEOとAI検索でも「奪う・取って代わるものではなく、拡張・相互補完」と言われることも増えてきましたが、同じ会社であれば、実店舗とECが互いにカバーしていくのは、できて当然であるべきですよね。
SNS人材でも主戦場は売り場 タイムレス×芯の通った提案で顧客の心を掴む|WWDJAPAN
https://www.wwdjapan.com/articles/2481843
ECのCは「Commerce=商い」。究極のエンゲージメントは「この人から買いたい」ではないでしょうか。インスタを見て地方から来店したお客さんが、後日、結婚報告に来てくれたというエピソードも紹介されていますが、本当にお客さんと向かい合っているお店からは、日常茶飯時で聞く出来事です。
先日、私の講座を受講している店舗さんから「うちのスタッフが『ブログを見ているよ』と近所のお店でいきなり声をかけられた」と。でも「まんざらでもなさそうだった」とうれしそうに話してくれました。
その体験が、社内での「ブログは大事」という共通認識になりつつあるそうです。ECの売り場はサイト、ページ、コンテンツ。主戦場の再整理、整備、見直しをしてみませんか? 本記事は有料記事ですが、バックナンバーをECサイトで入手しても良いかもしれません。
数十年赤字続きの家業のスーパー、「逃げたかった」「都落ち感があった」Uターンから3年で黒字に|読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20260830-GYT1T00060/
「都落ち感があった」。東京へ就職し、地元に戻って家業を継いだ経営者から、同様のことを聞くことがあります。そこからのV字回復は、
“「数年後どういうスーパーになりたいか」。思うまま、スケッチブックに書き出してみた。”
という「簡単な事業計画」を作ってみたとのこと。事業計画と書くと小難しくなりますが、易しくほぐしてみると実にシンプルで、「夢を書き出してみる」ことが一歩なのかもしれませんね。
読めない看板「ンョ゛ハー゛」地元住民やファンからの要望でスーパー改装後も存続へ|TBS NEWS DIG
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2934331
SNSやテレビで何度も話題になった読めない看板。店舗改装に際して寄せられた、地元住民やファンからの存続を望む声に応え、存続することを発表。
愛媛・大洲市にある小さなお店の1枚の看板が、またこうして全国で報じられ、SNSで拡散されることはどれだけの宣伝効果になるでしょう。何が自社の武器になるかわかりませんね。
今週の名言
数多くのタイトルに携わった、ゲームプロデューサー小澤至論さんのXより |
小澤至論 Michinori Ozawa(X)
https://x.com/oz_shiron/status/2097251196016922708
学生様から質問頂きました
「勉強すると何か良い事あるんですか?」
「学ぶと人生の選択肢が増えます。これを証明する為に、試しに夢を100個書いてみて下さい。多分7個くらいで止まります。そう、夢は知識なんです。知らないとワクワクさえ出来ない。学んで下さい」
未来を担う学生たちにすばらしいことを伝えてくれているなと感じました。「夢は知識」いい言葉ですね。そして知識はセンスだとも思います。
よくEC講座でも「私はセンスがない」と嘆いている担当者に会いますが、体験、知識を増やすことは、まずは自分にとっての良し悪しの判断基準を増やし、それを試行錯誤していくことで、お客さんにとっての良し悪し、つまり売れるための道筋を立てられるのではないでしょうか。
「○○ おすすめ」というクエリも多いですが、「面白い映画」「おしゃれな服」「美味しい料理」の価値はひとそれぞれですものね。
だからこそ、「これはこういう理由で良い/悪いと自分は思う」という発信をできるECは、「王道のSEO」ができるのではないかと思います。知識は武器ですね。
それではまた次回! 酒匂(さこっち)の「ネッ担ニュースまとめ」をよろしくお願いいたします。
「新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」は以下の専門家が連載しています。
ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。
UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。
ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。
Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。


本当にこれに尽きると思うのです。SEOが終焉を迎えたのではなく、検索ボリュームの多いキーワードを調べ、検索上位を狙うSEOは終わっているのではないでしょうか。
検索結果やチャットでの答えを返すときに、クエリファンアウト(1つの質問を、AIが複数の関連する検索に広げて調べる仕組み)も重要になるなか、これからのSEOにこそ「王道の良いSEO」が必要になってくるでしょう。
八百屋さんで「大根をください」と言ったら、無言で包んでくれる店主と、「何に使うの?」「その調理法ならこういう大根がいい」とおすすめしてくれる店主、好き嫌いはあれど、どちらが専門家として信頼できるでしょうか。
お客さんをよく見て、健やかに運用していくための理想は「銭湯の番台」のような心得だと考えています。男湯・女湯の入口、脱衣所、浴場までを見渡せる場所。今、誰がどうしているか、何を欲しがり、困っているかのようなこともわかる場所。
それは、アクセス元、アクセスしてきたクエリ、サイト内での動きを見るECの運営でならうべき点が多くあると思います。それらを見ていないECは、番台にブラインドを下ろしているようなものですね。