中小企業のAI活用、「業務フロー全体が変わった」は1.9%、「AIを使いこなせていない」は67%
AIを業務で使いこなすために求められる支援では、「すぐ使えるテンプレート集」「個別サポート・相談窓口」「同業者の活用事例集」が上位となった
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ラクスルが実施した「AI活用に関する実態調査」によると、AIを積極的に活用している層の67.7%が「AIを使いこなせていない」と回答した。AI活用で生産性や業務効率が上がった層のうち、「業務フロー全体が変わった」と回答したのは1.9%だった。
調査対象は従業員数2~100名の中小企業経営者・従業員300名。調査期間は2026年5月29日~6月1日。
54.9%が「日常業務が速くなった」と回答
AIの活用によってどのレベルで生産性・業務効率が上がったかについて、最も多かった回答は「情報収集・文書作成など、日常業務が速くなった(部分的な時短)」で54.9%、続いて「アウトプットの品質・精度が上がった(質の向上)」が36.4%だった。
一方、「特定の業務を任せられるようになった(業務の代替・自動化)」は4.3%、「業務フロー全体が変わった(構造レベルの変革)」は1.9%だった。
ラクスルは「現在の中小企業におけるAI活用は、個人の作業に関する局所的な効率化の域を出ておらず、ビジネスプロセス全体の刷新には届いていない」と考察している。
AIを積極的に活用している層に、AIを使いこなせていないと感じるかを聞いたところ、「非常に感じる」が11.8%、「やや感じる」が55.9%で、合計67.7%が「使いこなせていない」と感じていることがわかった。
87.3%がAIを使いこなせなかった経験あり
AIを使って、思うような結果が出なかった・使いこなせなかった経験の有無について、「よくある」が12.7%、「時々ある」が64.1%、「一度はある」が10.5%で、合計87.3%が思うような結果が出なかった・使いこなせなかった経験が「ある」と回答したという。
使いこなせなかった経験の具体的な内容は、最多が「思った通りの回答・結果が出てこない」で53.6%、続いて「指示(プロンプト)の出し方がわからない」が41.7%、「出力結果の精度が低い」が34.4%だった。
AIの習得方法は、「ツールを実際に使いながら自然に覚えた」が最多で35.9%、続いて「書籍・ネット記事で自己学習した」と、「YouTube・SNSなどの動画で自己学習した」がそれぞれ27.7%だった。
一方、「社内の詳しい人や同僚に直接教わった」「社内で開催された研修や勉強会で学んだ」がそれぞれ15.5%、「社外の専門家やコンサルタントに教わった」は2.3%だった。
ラクスルは「人から教わる機会は限られており、現場が手探りで試行錯誤しながら使い方を身につけている実態が示唆される」としている。
31.0%が「すぐ使えるテンプレート集」を希望
AIを業務で使いこなすためのサポートとして望ましい形は、最多が「すぐ使えるテンプレート集」で31.0%、「個別サポート・相談窓口」が25.3%、「同業者の活用事例集」が23.0%だった。
ラクスルは「自分でゼロからプロンプトの構成や活用法を思考する負担を減らし、自社の業務にそのまま当てはめられる具体的な「型」や「手厚い伴走」を求めているという共通の傾向が読み取れる」としている。
調査概要
- 調査期間:2026年5月29日~6月1日
- 調査対象:従業員数2~100名の中小企業経営者・従業員300名
- 調査方法:第三者機関によるインターネット調査

