ピーチ・ジョンの2031年3月期に売上139億円、EC比率54%をめざす中期経営計画とは
ワコールホールディングスの中期経営計画で、ピーチ・ジョンは2031年3月期に売上高139億円、EC売上比率54%をめざす方針を示した。新規顧客獲得の継続、顧客起点の商品開発、新領域拡大に加え、値引き抑制や正価販売の促進による収益性改善にも取り組み、ECを成長ドライバーとして事業拡大を進める。
6月25日 9:30
ワコールホールディングスがこのほど公表した中期経営計画で、ピーチ・ジョンを「成長事業」として位置付け、2031年3月期に売上高139億円、EC売上比率54%をめざす方針を明らかにした。新規顧客の獲得継続や顧客起点の商品開発、新領域への事業拡大を成長戦略の柱とし、ECを成長ドライバーに据えて事業拡大を進める。あわせて、値引き抑制や正価販売の促進による収益性向上にも取り組む。
ピーチ・ジョン事業の重点戦略は大きく3つある。
1つ目は「新規顧客獲得の継続」。新規顧客向け施策を継続し、特にEC売上の拡大を図る。ファッション性の高い商品や話題性のあるプロモーションを通じて、新規顧客の取り込みを進める考えだ。
2つ目は「顧客起点の商品開発」。顧客データ分析に基づき、主要顧客層のニーズを捉えた商品開発を強化する。デザイン、価格、機能性のバランスを最適化し、「かわいい」を軸とした商品提案で競合との差別化を図るとしている。
3つ目は「新領域拡大」。ライブグッズやライセンス事業などの新たな販売領域を強化するほか、他ブランドや企業とのコラボレーションも推進する。ランジェリーやアパレルにとどまらず、ブランド資産を活用した事業機会の拡大をめざす。
また、事業成長と並行して収益性の改善にも取り組む。値引きの抑制や正価販売の促進により、利益率の向上を図る方針だ。
数値計画では、EC売上比率を2026年3月期実績の52%から、2029年3月期に53%、2031年3月期には54%へ引き上げる。すでに高いEC比率を維持しながら、売上規模そのものの拡大をめざす計画となっている。
売上収益については2026年3月期実績の113億7900万円から、2029年3月期には2026年3月期実績比16.0%増の132億円、2031年3月期に同22.2%増の139億円を計画している。事業利益は2026年3月期実績の1億3000万円から、2029年3月期には同284.6%増の5億円、2031年3月期には同592.3%増の9億円へ拡大する計画。売上成長に比べて利益の伸びが大きい。値引き抑制や正価販売の促進による収益性改善を強く意識した計画といえそうだ。
ワコールホールディングスは事業ポートフォリオの中でピーチ・ジョンを「成長事業」に位置付けている。市場の成長機会を取り込みながら資本効率の向上をめざす方針を示しており、ピーチ・ジョンは今後の成長を担う事業の1つとして期待されている。

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