「楽天市場」で購入した商品を「楽天ラクマ」に簡易出品できる「持ち物リスト」機能とは

一次流通を主とする「楽天市場」と、二次流通を主とする「楽天ラクマ」の連携を強化することで、消費プロセスにおいて、不用になったものを捨てるのではなく、手軽に次に必要とする人へとつなぐことで物を循環する

石居 岳[執筆]

2023年1月31日 8:30

楽天グループは1月23日、過去に「楽天市場」で購入した商品をフリマアプリ「楽天ラクマ」へ簡単に出品できる機能の提供を開始した。

名称は「持ち物リスト」で、「楽天ラクマ」に機能追加。「楽天市場」で購入した商品履歴の情報を「楽天ラクマ」と連携することで実現した。

「楽天ラクマ」のマイページ内にある「持ち物リスト」ページの上部に表示される連携画面から楽天IDとパスワードを入力して連携。「楽天市場」と「楽天ラクマ」で過去に購入した商品履歴を、各商品の売却相場価格とともにリストで閲覧することができる。

商品履歴は食品カテゴリーに分類される商品、「楽天ラクマ」で出品が禁止されている商品など、一部商品は「持ち物リスト」に反映されない。売却相場価格は、「楽天ラクマ」で過去に行われた取り引き実績をもとに算出した価格となる。

リストに表示されている商品は「出品する」ボタンを押すことで、出品手続きに必要な一部の入力項目(商品名、商品説明、カテゴリー名、ブランド名など)が自動入力され、簡単に出品できる。

「持ち物リスト」機能は、「楽天エコシステム(経済圏)」における循環型経済の創造を目的とした戦略「サーキュレーション・ストラテジー」の一環として提供する。

一次流通を主とする「楽天市場」と、二次流通を主とする「楽天ラクマ」の連携を強化することで、消費プロセスにおいて、不用になったものを捨てるのではなく、手軽に次に必要とする人へとつなぐことで物を循環する。

さらに不用品を売ることで得られた売上金を、次に必要とする物やサービスを購入する際に利用できるようにし、「捨てない消費スタイル」の定着を促し、「楽天エコシステム」の成長を図っていく。

「楽天ラクマ」は2012年7月、サービスを開始した日本初のフリマアプリ「フリル」と、楽天で運営している「ラクマ」が2018年2月に統合した。2022年5月時点で「楽天ラクマ」のアプリは3500万ダウンロードを突破している。

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