瀧川 正実 2018/7/3 12:30

楽天は7月3日から、フリマアプリ「ラクマ」の売上金をオンライン電子マネー「楽天キャッシュ」にチャージできる機能の提供を始めた。

「ラクマ」での商品販売による売上金は「楽天キャッシュ」を通じて、「楽天市場」「楽天トラベル」といった楽天グループのサービス、楽天が提供する決済サービスの導入店(コンビニなど)などで利用できるようになる。

「楽天キャッシュ」は、楽天グループの各種サービスで使うことができる楽天会員向けのオンライン電子マネー。「楽天Edy」と違いサーバ管理型のため、ユーザーの楽天IDにひも付けることができる。

「ラクマ」に楽天IDでログインしている売り手は、手続き不要で「楽天キャッシュ」を利用することが可能。他の手段でログインしている売り手は、「ラクマ」で楽天IDを連携する必要がある。

今回の機能により、「ラクマ」の売り手は、「楽天市場」「楽天トラベル」などのほか、ローソンやAOKI、ワタミグループなどが加盟する「楽天ペイ(アプリ決済)」(クレジットカードを登録して、スマホアプリで支払いができるサービス)加盟店で、「楽天キャッシュ」にチャージした売上金で支払いができるようになる。

また、「楽天ペイ(オンライン決済)」(楽天IDを使って、楽天グループ以外の提携サイトで支払いができるサービス)の導入ECサイトでも利用可能。

「楽天市場」やコンビニなどで利用可能(画像は編集部がラクマのサイトからキャプチャ)

楽天はCtoCビジネスで発生した売上金を、“キャッシュレス”でさまざまなグループサービスに利用できる環境を整え、楽天経済圏の拡大につなげる狙いがある。

従来、「ラクマ」の売上金を決済で利用するには、「ラクマ」内での商品決済に使うか、銀行振込で出金して現金化する必要があった。

「ラクマ」は「フリル」と楽天のフリマアプリ「(旧)ラクマ」が2018年2月に統合。2017年時点で年換算流通総額は1400億円規模に達しているという。

楽天経済圏の拡大

楽天は楽天経済圏の拡大を進めている(画像は楽天のIR資料をキャプチャ)
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