健食通販市場は右肩上がり、市場規模は5040億円で3.6%増[2017年実績]
TPCマーケティングリサーチが「2018 年 健康食品の通販事業戦略調査」を公表
市場調査などを手掛けるTPCマーケティングリサーチが10月22日に公表した「2018年 健康食品の通販事業戦略調査」によると、2017年度の健康食品通販市場は前年度比3.6%増の5040億円だった。
市場規模は10年間で約1.4倍に拡大している。2007年度以降、市場の成長率がマイナスだったのは2014年度のみ。
2017年度の分野別構成比は「サプリメント」が76.6%(3861億円)、「青汁」が9.9%(498億円)、「飲料」が8.9%(450 億円)、「食品」が4.6%(231 億円)。
「サプリメント」分野では、ファンケルや味の素、富士フイルムヘルスケアラボラトリーなど、機能性表示食品に注力する企業が売り上げを伸ばしたという。
分野別の成長率は「サプリメント」が前年度比3.2%増、「青汁」は同4.8%増、「飲料」は同6.6%増、「食品」は同2.7%増と、すベてプラス成長だった。
商品の訴求内容で市場規模を分類すると、「健康増進」が49.8%(2509億円)でもっとも多い。次いで「ロコモ」が15.7%(790 億円)、「生活習慣病」は9.7%(487億円)、「ダイエット」は9.4%(472億円)、「美容」は8.6%(435億円)、「アイケア」は6.9%(347億円)となっている。
「健康増進」を訴求する商品の主要企業では、シェアトップのサントリーウエルネスが同5.3%増で17 年連続の増収だったとしている。
調査概要
- 資料名:「2018 年 健康食品の通販事業戦略調査」
- 調査対象:サプリメント(カプセル、タブレット、粉末・顆粒、液体 など)、青汁(粉末、タブレット、液体 な ど)、飲料(美容ドリンク、酵素ドリンク、スムージー、ダイエットシェイク、健康酢、健康茶、栄養強 化飲料、水素水 など)、食品(雑穀米、スティックゼリー、スープ、シリアル、菓子、低カロリー食品 など)
- 調査対象企業:味の素、えがお、オルビス、キューサイ、小林製薬、サントリーウエルネス、世田谷自然食品、 ディーエイチシー、ドクターシーラボ、ファンケル、森下仁丹、山田養蜂場、ライオン、エバーライフ、 健康家族、大正製薬、富士フイルムヘルスケアラボラトリー、わかさ生活、 その他の注目企業(やずや、万田発酵)
- 調査期間:2018年6月~2018年10月
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